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924:名無しの転生者  23:39

俺は5ポイントで【力成長補正】だったぞ

ちなみに人間(優秀)な

他の奴は?



925:名無しの転生者  23:40

>>924 自分は5ptの【消費マナ5%軽減】だったのだ 人間(魔法使い)なのだ


926:賢者 23:40

>>924 私は賢者です 8ポイントで【命の杖】と【マナ回復量up(小)】でしたね

人によってポイントと特典の数ってちがうんですね。


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こういった小さい情報が力になる。

魔王として生まれ変わったときに何が脅威になるか知れるからだ。

長時間掲示板に貼り付いて、ほんの少しだが情報を得ることが出来た。


まず、現状で勇者(と主張するもの)はいないということ

同じ種族でも初めに貰えるポイントと特典に差があること

そしてステータスについてだが、特化している能力でも30まで行かないらしい。あくまでも書き込みがあった情報だけを考えればだが俺のステータスは異常だ。


ちなみにレベルは全員1だそうだ。


あとは特典の装備品の横についていた数字だが、あれは耐久値ではなくレアリティという線が濃くなった。

おそらく0~5までなのでは?という意見が多くあったが俺はそれは間違っていると思う。

なにせ7と10をこの目で見てしまっているからね。


そして一番気になったことがある。俺にはなかった項目なのだが他の人達にはスタート地点というものがあったらしい。


同じスタート地点の人達は早速「じゃあ酒場を見つけてそこで待ち合わせ、合言葉は【バルス】で」などと仲間を募っていた。


掲示板の書き込みを見ているとほとんどの人が異世界に行くことを受け入れていた。非現実的な事だが実際人は消えているし、亡くなった人だっている。

中には「死にたくない」「異世界なんてあるわけない」などと言っていた者もいるがおそらく無駄だろう。

この世界には起こるわけがないと思っていたことが突然起こることなんてよくある話だ。


それが今回はたまたま度が過ぎているだけだ。


俺にとっては今のつまらない世界から居なくなれるってだけで気分は最高だけどな。



そんなこんなで時間は23:53になっていた。

とりあえずトイレすませてくるか。


俺はこの時大事なことを忘れていた。


後で気づいた時にはもう手遅れだったんだ。



冷蔵庫の中に高級チーズケーキを入れっぱなしにしていたことを。


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