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0.プロローグ

プロローグはくそつまらなry


ここは東西南北4つの大陸からなる世界ベルンガルド。


その世界を見下ろす【神】達によりこの物語は始まる。



-神界 全知の書庫-


「おい聞いたかよ!!アレウスがついに例のアレをやるらしいぞ!」


「メズン、騒がしいぞ。しかしついにアレを?楽しみだな。」


「おお?レオンが期待するなんて珍しいじゃねぇか!」


「これが期待せずにいられるか?今までこの世界に迷い込んだ魂を新しい肉体に結びつけることはあったが…ほかの世界の人間をこの世界に#強制的__・__#に召喚するなど、今まで一度もやったことがないではないか。」


「まあな、その召喚されたやつらがこの世界でどんな生き方、偉業、死にざまを見せてくれるか最高にワクワクすんぜ!」


「忙しくなるぞ。」


「あぁそうだな!やつらには俺たちの力を分け与える、ほかの生き物より特別な存在になれるなんて幸せじゃねぇか!クハハッ!」


「フフ、そうだな。それにその存在は神王様の復活につながる。」


「あ?なんで神王様が復活すんだ?」


「お前はアレウスが何のために…いいか?私たち神は同じ神を攻撃することができない。封印することはできてもな。神を攻撃できるものはその資格あるもの。つまり私達より恩恵を受けた者とその仲間のみだ。」



「あーなるほど、つまり神王様を封印しやがったロロスとニーアを倒せる奴らを探すのか!けどよ、封印に力のほとんどを使ってるとはいえ奴らも神。特にロロスは簡単にはいかないと思うが?」


「すぐには不可能だとしても100年、500年、1000年後となれば希望もあろう。」


「まあ、レオンがいうならそうだな!んじゃ俺たちも行くか!」


「ああ。」


この後、とある世界から多数の人間が消えた。


そしてベルンガルドに同数の神の子が生まれた。


-神界 同時刻のとある場所-


「聞いたか?奴らはついに俺らを始末する準備に入った。」


「ええ、でも今の私たちでは彼らを止められないわ。」


「いいかニーア。これは奴らの宣戦布告だぞ。俺はどんな不利な状況でも喧嘩は買う主義だ。」


ロロスは身長165㎝ほどの小柄な体躯に似合わず、強気な言葉と自信満々な笑みを見せる。

そんな彼とは対称的に弱気な声を漏らすニーア。


「私たちは神王の封印を維持するために半分以上の力を使っています。彼らが神の子らを集めてしまえばいくらロロスが強くても…。」


「めずらしくニーアもおバカさんだな。アハハ!」


バカと言われ何か言いたそうなニーアの言葉を待たずにロロスは続ける


「下界の奴らが束になったところで今の俺にすらそうそう勝てやしないさ。まぁ番人が動けば話は変わって来るけどな。それに、俺たちがやられる前に、奴らを潰せばいいだろ?」


それはつまりこちらも神の子を使うということを意味する。


「しかし、私たちの残った力では彼らの生み出す神の子らの数には到底およびません。私たちの残りの力でどれだけの数を召喚できるか…。」


「待て落ち着け、俺たちが召喚する必要は無い。それは奴らが勝手にやってくれる。俺たちはその中の1人を選んで、奴らが神の雫を渡す前に俺たちの2人分、ありったけの力で神の雫を渡すのさ。」


「!?彼等の力を利用する、それはわかりますが、2人の神の雫を1つの器になんて可能なのでしょうか?」


「さぁな、前代未聞だけどやるしかないよな。俺とお前の力を分けるんだ、歴代最強…とまでは行かなくてもそこそこ戦えるやつにはなるんじゃねーか?」


本来異世界からの転生者は【神の雫】という神の力のほんの一部を分け与えられる。

その力は生まれつき周りの子よりも力が強かったり、足が速かったり。

他の子より剣技が得意だったり魔法が得意だったりといった様々な力として授かる。

と言っても転生体(神の雫持ち)じゃなくても才能ある者もいる。あくまで+αの才能ということだ。

大きく他の生物と違うのは、神の雫持ちは【神に対して敵対行動が可能になる】と【仲間、配下に『神に対して敵対行動が可能になる』を付与する】といった特殊な力を持つことだ。


自らに神の雫を分けた神への敵対行動は禁じられてはいるが、それも不可能ではない。

これは太古に神々が暇つぶしに己を王とし、下界の生命体を駒として使った戦争ゲームをしようとして創り出したルールでもあった。


「しかし、私たちの雫を持ったものが混ざったとなれば彼らに早急に対処されてしまうのでは?」


「こっちの世界に召喚し終わってしまえば俺達神は直接は手をくだせねぇ。神が意思を伝えられるのは下界の神託スキルもちだけだ。それに、俺の隠密とニーアの守護のスキルを使えば少しの間は存在を隠せるだろ?その間に俺たちの子が力をつけるのを祈ろう。」


「私たちの…子…。」


ニーアがうっすらと頬を紅く染めたことに気づく様子のないロロスは続ける。


「そしておそらく存在がバレたとき、あいつらは神託を使って俺達の子を潰そうとするだろうな。それを自力で乗り越えてくれりゃあいいんだが…んでもってなんかの拍子にやつら駄神をぶっ倒してくれりゃいいんだがな!アハハ!」


「つまり、私たちに向くはずの矛先をまずはその子に向けさせ、敵対者を殲滅させるということですね?」


「ああ、気は引けるがとりあえずはそうするしかねぇな。問題は番人達の動きだけど、とりあえずは番人の中に雫持ちがいねぇのが救いだな。あいつらが誰かの下に付くとも思えねぇし。」


「ええ、番人達は強い。軍を率いられれば私たち神とて無傷ではすまないでしょうね…っ!!」


突如神界全体に大きな魔力が流れた。


「おっと、アレウスが魔法を使い始めた。いいかニーア、俺とお前の力を1つにするんだ。」


「は、はい!」


この後、数多の転移者、転生者の中に

神達も予期せぬ1人のイレギュラーが生まれた。

その者がこの世界に大きな歴史を刻むことになるとは、この時は誰も知る由もなかった。

いや、とある男だけは確信していたのかもしれない。

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