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◆◆◆幕間

◆◆◆

「世界の崩壊までのカウントダウンは始まっているんだ。でも、誰もそれを止めようとはしない。何故だか分かるかい? 自分が大切だからだよ。誰も護ってくれる人なんていない。最後に信じられるのは自分だけだよ」

 ……これは、かつての僕だ。そう、自分の力だけでは幾ら頑張ってもヒーローになることは出来ない。そんな風に自暴自棄になっていた頃の、ほんの数日前の自分だ。ガクガクと膝が震え、今にも崩れ落ちてしまいそうなくらいに不安定だ。

「……うーん、随分と屈折した考えをお持ちのようだね。そんな風にしていて疲れはしないかい?」

 この女の子は誰だっけ? 最近知り合ったばかりのような気もするし、ずっと前から知っていた気もする。彼女の表情は一方的に随分と親しげな様子だった。

「別に」

 僕はぶっきらぼうに返答する。会話すること自体が億劫でめんどくさいみたいだった。

「そうかい。ふん、ならば、まぁ、いいとしようか。それはそうとして、私は死神なんだ。一応、君の魂を刈りに来たってことになるのかな?」

「僕は今すぐ死ぬの?」

 あの頃の僕はそれでもいいかな、と思っていた。

「うーん、返答次第かな。どっちにしろ、魂はもらうことになるんだけど、その過程が重要。えっと上手く説明するにはちとボキャブラリーやら技量不足が否めないけど」

「という訳で――ねぇ、君、ヒーローになりたくはない?」

 そして、僕は特別な力を得ることになる。



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