見知らぬところで見知らぬ人に出会いました
小説を書くのは初めてです。読んでる人がいるとは思えませんがのんびり投稿していこうと思います。
誤字脱字誤用等がありましたら教えていただけると助かります。
目が覚めるとそこには真っ白な空間が広がっていた。最初は病室かどこかだとも思ったが、何故か自分は椅子に座っており、眼前には何も無い空間にポツンと誰も座っていない椅子があるばかりだった。
「あら、目が覚めたようね、何故あなたがそこにいるのかわかってるかしら。」
目の前の椅子を見ていたはずなのに声がしたと思った瞬間長い黒髪の女性が座っていた。
「あ、あなたは一体、ここは何処ですか。」
あまりにも突然現れたので驚きを隠せずに思っていたことをそのまま口に出してしまった。
「質問には質問で返すのね、そういうことに腹を立てる人間が出てくる漫画を読んだことは無いのかしら。ねぇ、大谷桐也君。」
「どうして僕の名前を知ってるんですか。」
なぜ彼女は俺の名前を知っているんだ。やはりここは病院で、意識がないうちに財布に入っていた保険証でも見られたのかもしれない。
「方向性は間違ってないんだけど不正解ね。」
「えっ。」
なんで考えていることがわかるんだよ、超能力者かよ、待てよ、もしかしてあれか。
「その通りよ、察しが早くて助かるわ。最近の中高生にその手の小説が流行ってるみたいで説明を省けるからいいわね。」
ということは異世界転生だ。特典でチート能力貰って無双してハーレムだったり、地球の知識を使って内政チートで金儲けをできる。あったらいいなとも思ってたけど本当に起きるとは。あれ、異世界転生だから俺は。
「あら、わかったのね、そうよ、あなたは死んだのよ。」
どうやら避けては通れないお約束のようだ。