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フェアレーターノアール  作者: たい焼き
【第五章】イシュガルド殲滅篇
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【第五章】イシュガルド殲滅篇ⅣーRevenger 2ー

 プロテアは小さな小学校に通っていた。プロテアの通学している小学校は非常に小規模で学年全体で百人と数名しかおらず、一クラス辺り、十人弱しかいない。

 プロテアは毎日一人で小学校に通っていた。今日は新しい先生が来るようだ。

 まぁ、プロテアには然程興味が無かったが。正直、どの先生も同じだ。

 舞は特に授業を聞いてなくても成績はトップだった。誰でも同じだと思っていた。


「どんな先生なんだろうね?」


 フォルテが通学しながらプロテアに話しかけてくる。胡桃色の目と髪が特徴の少女だ。


「どうでもいいわ」

「もう!また、そんな事言って…」

「だって、どうでもいいもの…誰でも同じ…」

「あ!来たみたいよ!」


 プロテアとフォルテが話しているとその新任の先生が現れた。話によると非常勤講師らしく、暫くしたらいなくなるようだ。

 いずれいなくなるのであれば、一々覚える必要も無いなとプロテアは思った。

 見た目は中学生のようだった。とても大人には見えない。しかし、雰囲気は見た目より大人びている。

 黒く長い髪に水色の瞳が特徴の少女のような姿をしていた。


「今日から暫くあなたたちの先生になる四宮舞です。よろしくお願いしますね」


 凛とした佇まいで舞はそう言った。プロテアは舞に対して何かを感じた。

 上手く言えないが、舞には何かがある気がしたのだ。


「じゃあ、最初だから、自己紹介をしましょうか」


 舞がそう言うと、順番に自己紹介を始めた。まずは舞からだ。


「私は四宮舞、十二支連合帝国っと言う国から来ました。要するに外国人です。仲良くしてくださいね」


 舞がそう言うと、クラスの皆が拍手をした。そして、生徒たちはそのまま順番に自己紹介をし始めた。

 やがて、シャルルまで自己紹介を終え、最後はプロテアの番であった。

 自分の出番が来るとプロテアは椅子から立ち上がった。


「プロテア・イシュガルド、イシュガルド人です、以上です」


 プロテアは淡々と自己紹介をしてそのまま席に座った。愛想が無さすぎる。それはプロテア本人、自覚していた。

 元気がない、更に、近より難い孤高の雰囲気を醸し出している。

 実際、プロテアに話し掛ける者など教師でもそうは多くない。そもそも、プロテアは舞と仲良くする気など更々無かった。この学校でもやはり、イシュガルドを目の敵にしている者もいる。

 面倒事に巻き込まれないようにするにはこうやって、愛想悪く振る舞っておけばいい。

 誰も不気味に思う人間になど近づかないだろう。そうして、プロテアは今まで面倒事を避けてきた。

 小学生にしてはあまりに達観した考え方であるが、それがプロテアという少女なのだ。


「はーい、じゃあ、授業を始めますよー」


 そう言って、舞は淡々と授業を始めた。





 舞はプロテアにとって不思議な人物であった。舞の事は特に気味悪がっていなかった。

 むしろ、他の人と同じように接していた。それに、今までの教師たちはプロテアと積極的に関わろうとはしなかった。

 イシュガルドだからという理由で舞はプロテアを避けたりしなかった。

 プロテアはそんな舞を不思議に思ったのだ。


「プロテア、こんにちわ」

「……こんにちわ」


 プロテアは町を一人で歩いていると舞と遭遇した。面倒臭いなと思った。

 プロテアはあまり他人に話し掛けられるのが好きではなかった。


「ねぇ、ちょっと時間ある?ちょっと話さない?せっかく会ったんだし」

「結構です」


 プロテアはそのまま舞から離れようとしたが、舞がそれを止めた。


「ちょっとくらいいいでしょ?ちょっと話すだけだから、ね?」


 やけにしつこいなとプロテアは思ったが、まぁ少し話をするだけならいいかと思い、仕方なく同意した。


「分かりました。少しだけなら」

「良かったわ!あなたと話す機会があまり無かったから話したかったのよ。近くのお店に行きましょう」

「何でそんなに話したがるんですか?何なんですか、あなたは?まさか、「私の目標はクラスの皆と友達になる事なんです~」みたいなリア充的思考の持ち主なんですか?そういうの結構色んな人にウザがられるので止めた方がいいですよ?」

「皮肉が上手いわねあなた。別にそういうんじゃないわ。クラスの人間の事を少し把握したかっただけよ。特に大きな理由はないわ」


 プロテアが皮肉を言うと舞はそんな事を聞いていなかったかのような対応を取った。

 どうもプロテアはこの女が苦手だ。自分に積極的に話し掛けて来たのがシャルルくらいしかいなかったから余計にそう感じるのかもしれないが。


「じゃあ、行きましょうか」


 プロテアと舞は近くの店に行き、そのまま、テーブルに座り、注文する物を決めていた。


「私がお金を全部払うわ。何でも頼んで頂戴」

「え?奢るって事ですか?」

「? そうだけど?」

「何が目的ですか?」

「別に何も企んでいないわよ」

「いいえ、こういう時は大概何かしら対価が求められるものです。この世界は等価交換で成立しているのですから。このような店もそうです。お金という対価があるからこそ食べ物を食べれるんです。さぁ、言ってください!何を企んでるんですか!?」


 ……とても9歳の子供が話すような言葉ではない。頭が良いんだなと舞は思った。

 プロテアは頭脳明晰と名高く、小学生の授業など話にならないようで、大学生の霊術論文を読んでいると聞いた事がある。


「別に何も企んで無いって言ってるでしょ?教師なんだからあなたの事を知ろうとするのは当然でしょ?」

「他の教師は私を遠ざけてます」

「それはその教師がカスね。生徒の事を知ろうとせずに遠ざけるなんて教師の資格無いわ」

「…それは極端過ぎる気がするんですけど」

「そんな事無いわ。何事にも覚悟や意志は必要よ。教師なら生徒を教え導く決心を固めないと」

「それも等価交換ですよ。生徒に授業をしてお金を貰う。わざわざ、生徒に関わろうとする必要ないじゃないですか」

「あなた、ガキの癖に可愛げない事言うわね。折角綺麗な顔してるのに…」

「お世辞をどうも」

「………あなたって本当に皮肉屋ね」


 舞とプロテアは何だかんだ言って普通に会話をしていた。プロテアはシャルル以外とはあまり会話した事が無かった(家族とは普通に喋るが)。

 故に、舞が積極的に話してくるのでプロテアは少し楽しくなっていた。

 プロテアは頭が良いが故に小学生では難しい事を話す事も多かった為、彼女とまともに会話できる人間は非常に限られていた。

 舞は大人なので、プロテアの言っている事も分かるし理解できるが、とても一小学生が話すような内容ではない。

 それに皮肉が多い。精神は完全に小学生の枠を越えていた。……良い意味でも悪い意味でも。


「四宮先生は大人の癖に見た目が中学生見たいですね」

「喧嘩売ってんの?これでも私、60を越えてるんですけど?」

「60?嘘……それが本当なら四宮先生…人間じゃないですね。………あ、でも確かに何か違和感が…」

「!?」


 舞は驚いた。舞は自分が60を越えてると言っても信じる者はまずいない(事情を知ってる者は別だが)。

 しかし、プロテアはそれが事実だと確信していた。

 プロテアは突然、鉛筆を取り出し何かの模様と計算式を書き出した。

 舞はこの術式に見覚えがあった。この術式は…


「四宮先生…この魔法陣に手を置いてください。それであなたが何者なのか、ある程度判別できます」


 そう、舞が書いていた術式は霊力の質を判別する魔法陣である。この魔法陣に手を置いた者の霊力や魔力の質を測定できる。

 大人の魔導士や術士であれば、そこまで難しい術では無い。しかし、これを9歳の子供がやってのけるとなれば話は別だ。

 この魔法陣は魔法式がそれなりに複雑であり、一般人ではまず作れない。それをプロテアは意図も簡単にやってのけた。

 舞は魔法陣に手を置いた。すると魔法陣が光だした。黒紫色の光を放っていた。


「黒紫の光……やっぱり人間じゃない。人間なら灰色の光を放つ筈だし」


 この術は光の色によって種族を判別するのだが、悪魔は黒色、天使なら白色で神は司る種類によって色が違ってくるが、大体は暖色系が多く、寒色を示すのは大体が邪神の類いだ。


「黒紫…あなた…魔女ですね?」

「………当たりよ。恐れ入ったわ、末恐ろしいガキね」


 舞はプロテアの術士としての力の高さを目の当たりにして、非常に驚いていた。

 イシュガルドの人間は術士としての才が高い者が多いと聞くがプロテアは恐らくその中でも別格なのだろうと舞は思った。


「何で自分の身分を偽ってるんですか?」

「別に隠してた訳じゃないわ。でも、わざわざ言う必要も無い…」

「……まぁ、そうですね。あなたは嘘はついてない…て事ですね」

「そう言う事よ」


 プロテアはかなり勘も鋭いようだ。もしかしたら、彼女はとんでもない大器かも知れない。

 それから暫くして、食事を終えた舞とプロテアはそのまま、別れた。







 プロテアは一人で家に帰っていた。すると、五人くらいのチンピラたちが通行止めをしていた。


「退いて欲しいんですけど」

「そうは行かんな。お前には借りがあるからなぁ!」


 どうやらこいつらは昨日、プロテアが追い払ったチンピラたちのようだ。

 復讐に来たようだ。つくづく面倒臭い奴等だと思った。逃げようとしたが、道は既に塞がれていた。

 どうやら十人くらいいるようであった。たかが子供一人相手に容赦無さ過ぎである。

 プロテアは鉄を召喚できる。だが、それだけだ。戦う事など出来はしない。

 しかし、プロテアはそのまま前にダッシュした。しかし、チンピラに捕まり、おもいっきり殴り飛ばされた。


「うぅ!」

「おら!やっちまえ!」


 プロテアは集団でリンチされた殴られ、蹴られまくった。しまいには鉄パイプを取り出し、プロテアの頭を殴ろうとした。

 ただでは済まないのは明白であった。


「死ね!」

「死ぬのはお前たちよ!この小悪党共!」


 誰かがそう言うと、鉄パイプを持った男が吹き飛ばされた。吹き飛ばされた際に頭をぶつけ、気絶していた。


「!? 何だ!?」

「四……宮……先生……」


 チンピラたちが驚いているとプロテアは掠れた声で舞の名を呼んだ。

 舞は怒りの形相でチンピラたちを見ていた。


「何だ!?てめぇは!?」

「その子の教師よ。よくもまぁ、やってくれたわね!」

「はっ!イシュガルドの人間に人権なんてねぇ……ぐほぁ!!」


 チンピラが言いかける前に舞はチンピラとの距離を一瞬で詰め、おもいっきり殴り飛ばした。

 チンピラは目を回して気絶していた。


「ひぃ!?何なんだよ!?てめぇは!?」

「だから言ったでしょ?その子の教師だって。覚悟は出来てるんでしょうね?」


 舞はそう言って腕を鳴らした。舞は完全に切れていた。


「怯むな!殺れ!殺せえ!!」


 残りのチンピラたちが舞に襲いかかった。しかし、舞は一瞬でチンピラたちを殴り飛ばし、気絶させた。

 残りの一人だけ辛うじて意識を残していた。


「がっ…くそ…このくそばばぁ…」

「天誅!」


 舞は最後の一人の顔面を蹴り飛ばした。そして、意識は完全に飛んだ。

 ………子供扱いされるのも嫌、ババア呼ばわりされるのも嫌、面倒臭い人だなとプロテアは思った。


「大丈夫?」

「どうして助けてくれたんですか?」

「そんなの放って置けなかったからに決まってるでしょ?立てる?家まで送るわ」


 舞はプロテアをおぶってプロテアの家まで歩いていった。


「何であいつらに教われてたの?」

「私がイシュガルドだから向こうは私を売ろうとしてたみたいです」


 舞が訪ねるとプロテアは短くそう言った。舞は少し悲しい気持ちになった。


「そう、ここでも差別や迫害は存在してるのね」

「どういう事ですか?」

「私の国でもね似たような事が起こってるのよ。私は差別や迫害を無くしたいと思ってるわ。けど、上手くいかなくてね」

「何で差別や迫害が起こるか分かりますか?」

「……何ででしょうね」

「そんなの一つですよ。「自分と違う」からですよ。同じじゃないから、恐れるんですよ。争いとは思想の違いで生まれます。それが必然です。本能がそうするんです。でないと自分を保てないから」

「………あなた、本っ当に可愛い気の無いガキね。もっと子供っぽい方が可愛わよ?」

「助けてくれたのはありがとうございます。けど、あなたにとやかく言われる筋合いは無いです」


 舞は溜め息を吐いた。このプロテアは人間関係でさぞ苦労しているのだろうと思った。

 話してる内に家に到着した。因みに先程のチンピラたちは今頃、軍の者に捕まっている頃だろう。舞が通報した。


「プロテア!」


 父のジャイアが駆け寄って来た。プロテアはばつの悪そうな顔でジャイアを見た。


「私は四宮舞、この子の教師です。先程、複数の大人から暴行を受けていたので保護しました」

「ありがとうございます!」


 舞はプロテアを下ろした。すると、母のリリーと弟のイデスがやって来た。


「娘を助けて頂いてありがとうございます」

「いえ、私は何も…それでは、時間も遅いので私はここで…」

「いや、折角です。少し家で話をしましょう、お茶も用意します」

「…そうですね、では、お言葉に甘えて」






 舞はジャイア、リリーと話をしていた。プロテアとイデスはそのまま自分の部屋に戻っていた。


「改めて、娘を助けて頂いてありがとうございます」

「いえ、もういいですよ。ですが、注意はしておいた方が良いかも知れないですね。特に彼女は特殊ですから…」

「あなたはあの子の力の事を?」

「はい、まぁ、多少は…彼女は術士としての素質があります。これからも狙われる事があるかもしれません」


 舞はそう告げた。実際、プロテアの術士としての才能は高い。狙われても可笑しくは無いだろう。


「勝手ながら、お願いがあります」


 突然、ジャイアが改まった口調でそう言った。


「何でしょうか?」

「娘を…頼みます。例えどんな事が起ころうとも」


 舞はジャイアの真剣な眼に少し気圧された。しかし、舞はすぐに返事を返した。


「分かりました」

「ありがとうございます」

「では、私はこれで」


 舞はそのまますぐに帰っていった。ジャイアとリリーは舞をを見送り、後ろ姿が見えなくなってから家に戻った。









 昼頃、イデスは同じイシュガルドの友達とかくれんぼをしていた。

 イデスは隠れる側であり、見つからないようになるべく遠くに隠れるようにした。

 イデスは走り続けた、見つからないように。そして、イデスは巨大な城に辿り着いた。辺りには岩や樹木がたくさんあり、隠れるには最適と言えた。


「ここなら見つからないぞ!」


 イデスは岩影に隠れた。そもそもここはかなり鬼から離れているので見つかり辛いし、隠れる場所も多いので子供が見つけられるようや場所ではない。

 絶対に見つからないように遠い場所まで行って隠れる。子供がよくやりそうな事である。

 実際、誰も来る気配が無かった。


「ふふふ~、これなら…」


 イデスが言いかけると後ろから黒い影がイデスを覆った。イデスは慌てて後ろを振り向いた。

 すると、そこにいたのは灰色の軍服を着た男であった。イデスは少し驚いた。


「こんな所で何をしている?」

「えっと…かくれんぼを…」

「ここは軍の拠点だと分かっているのか?」

「え?軍の…拠点……」


 イデスはたじたじとしながら答えた。軍人などイデスが直接会うなど初めての事だ。

 少し、緊張してしまっていたようだ。しかし、軍の人間ならイデスに危害を加えるのは考え辛い事だ。このままやり過ごせば問題無いだろう。しかしー


「貴様……その肌と髪…貴様!イシュガルドの人間だな!?奴等目……子供を使ってスパイ活動か!?」

「!?」


 軍人が怒りの形相でそう言い放ち、銃をイデスに構えた。イデスは恐怖で腰を抜かしていた。


「な…何を……知らない!そんなの……」

「黙れ!!死ね!!!」


 軍人は引き金を引いた。銃の弾はイデスの心臓を貫いた。イデスは胸が熱くなる感覚に襲われた。

 イデスは心臓を貫かれても即死はせずに身体を這いずらせながら逃げようとした。

 イデスの左胸から血が流れていた。意識が徐々に遠退いていくのを感じた。


「が……嫌だ…死にたくない……パパ…ママ……おねーちゃん……」

「まだ、息があるのか。即死していれば苦しまずに死ねたものの……せめてもの情けだ、恨むんなら自分の生まれを恨むのだな」


 軍人はそのまま銃の照準ををイデスの頭に定めた。ノロノロと動くイデスに照準を合わせる事は然程難しくは無かった。


「おねーちゃん…助けて…」

「………」


 イデスは涙を流しながら、掠れた声で這いずりながら逃げようとした。しかし、辺りは誰もいない。

 軍人は無慈悲にイデスに引き金を引いた。銃弾はイデスの頭を貫き、イデスの意識は吹き飛んだ。

 イデスは完全に死んだ。頭と胸から血の花を咲かせていた。生きてはいまい。


「ふふふ……ははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!」


 軍人は狂った様に嗤い続けた。


 この事件をきっかけにイシュガルドの内乱へと発展していく…







 プロテアは小学校から戻ってきた。集会場にイシュガルド人が今までに無い規模で人が集まっていた。プロテアは町の花屋を見て回っていた。

 花の事をもっと知りたかったからた。そのせいで帰りが遅くなってしまった。今はもう夜の八時になっていた。

 プロテアは集会場に入っていった。プロテアは地獄の入り口の門を開いてしまった。


「プロテア?」


 声の主は涙で顔を濡らしていたリリーであった。何故泣いているのか、プロテアには分からない。

 よく見ると泣いているのはリリーだけではない。ここにいる者たちの大半が涙を流していた。


「何が…あったの?」

「プロテア……それは……」


 イシュガルドの者たちは黙り込んだ。プロテアは辺りを見回す。すると白い風呂敷があった。物を包むにしてはあまりにも大きすぎる。

 プロテアは白い風呂敷に近づいた。


「!? プロテア!!」


 ジャイアがプロテアを制止しようとするが遅い、プロテアは風呂敷を引き剥がした。


「え????」


 プロテアは意識が遠退きそうになった。だって、そこにあったのは……イデスの遺体であったからだ。

 訳が分からなかった。そうだ、これは夢だ。夢なら覚めてくれ、プロテアはそう思ったが、悪夢は覚めてはくれない。


「何?どういう事?これ??」


 プロテアがそう言うとイシュガルドの人間が話し始めた。それによると、イデスは遊んでいる時に軍の基地に入ってしまい、スパイと勘違いされて殺されたとの事だ。

 イデスを殺した軍人は狂った様にケタケタ嗤っていたようだ。その軍人は捕らえられ、そのまま牢にぶちこまれたようだが、すぐに釈放される予定との事だ。

 納得がいかない。やがて、集会場の人間たちは悲しみから怒りへと変わっていった。


「ここまで、堪えてきたが、もう限界だ!奴等を叩き潰す!」

「ああ!このままじゃ、俺たちまで消される!」

「奴等を殺す!」

「イデスの仇だ!」


 その他大勢の恨みの声がプロテアの耳を支配した。涙は…出なかった。プロテアに残っていたのは虚しさだけだった。

 ジャイアとリリーも同じ気持ちの様であった。しかし、最早、ジャイアでは彼らを止める事は出来ない。

 イシュガルドの人間を殺されたとなってはジャイアも黙っている訳にはいかない。


「戦争だああ!!!」


 誰かがそう呟いた。その声に呼応して皆が「おお!!」と言う声が集会場全体に響き渡った。








 イシュガルドはヘレトーア軍の基地で暴動を起こした。軍人がそれの鎮圧に当たったが、彼らは抵抗し、軍人を返り討ちにした。


「抵抗する者たちは皆殺しだ!」


 軍人がそう言って銃を構え、引き金を引くが、イシュガルドの人間は戦闘能力が高い種族だ。

 生半可な軍の力では抑えが効かない。今まで抑圧されてきた鬱憤を晴らすかの如くイシュガルドはヘレトーアの軍人たちを虐殺していた。


「おお!!」


 イシュガルドの人間が軍人を刺し殺す、銃殺する、殴り殺す、殺し合いが続いた。

 イシュガルド側も軍により、多くの者が死んだ。しかし、イシュガルドは怯む事無く抵抗を続けた。


「撤退!撤退だあ!」


 軍の方が撤退を宣言した。このままでは共倒れになる事を恐れたのだ。

 いや、下手をすればこちらが押しきられる可能性すらあった。今のイシュガルドはそれほどにまで強く、そして、捨て身の攻めをしていた。

 しかし、撤退した所で暴動が収まる筈もなく、むしろますます火に油を注ぐ結果となった。

 これが何日も続いた。状況は日に日に悪化していた。このままでは内乱に発展するのは明白であった。


 プロテアはイデスが死んだ日から部屋に籠りっきりであった。舞とも会っていない。

 舞は絶望していた。もう、何も考えられなくなっていた。リリーは更に症状がひどく、今は寝込んでいる。

 ジャイアはこのままでは更に死人が出る事を怖れ、この戦いを止めようと動いたが、結局、状況は変わらない。



 そして、このまま、内乱へと突入する事になる。







 ここは十二支連合帝国の拠点、四神天城(シシンテンジョウ)。ここには十二支連合帝国の軍人たちが集まっていた。

 黒い髪のオールバックと瞳で軍服を着た男と黒髪と片眼鏡(モノクル)を掛けた男が一緒に歩いていた。

 オールバックの方が常森厳陣、片眼鏡(モノクル)を掛けている方が黒宮大志だ。

 彼らは総統に召集を掛けられたので招集場所に向かっていた。


「まったく、あの男は一体どんなロクでもない事を考えているのだろうな」

「まぁ、面倒な事をしでかすのは間違い無いですね。サイコパス集団ですからね。閻魔は」


 彼らはこの国を統治している閻魔一族に嫌気が指していた。それでも閻魔に従っているのは昇進して閻魔から総統の座を引き摺り下ろす為だ。

 閻魔に対して不満を募らせているのは彼等だけではない。閻魔がやっているのは完全に独裁であり、軍人の大半は閻魔に対して不満がある。

 しかし、民間人からは閻魔はそこまで批判されていない為、そこまで閻魔の地位が絶望的な状況でも無かった。

 閻魔に反旗を翻した者もいたが、例外無く処刑されている。当時の閻魔はそれほどにまで強い軍事力を持っていた。

 馬鹿正直に攻めるだけでは駄目だ。恐らく、厳陣と黒宮の力を持ってしても奴らを殺す事は出来ないだろう。


「四大帝国が設立されてから第三次世界大戦と比べれば安定はしました。ですが、それでも平和には程遠い。実際、我々軍人が駆り出され、多くの者たちが殺し合っています」


 黒宮や厳陣は多くの者を殺してきた。それが、閻魔を引き摺り下ろす為、自身が新たな十二支連合帝国の総統になる為、そして、その先の為に。


「今の閻魔では滅びを迎えるだけだ。多くの者たちが死に絶える」

「だから、自分が総統になって平和にしていく。あなたも大概ぶっ飛んだ考え方してますよ、厳陣。まぁ、そんなあなただからこそ、私はあなたに付いてるんですけどね」


 そう、厳陣の望みはこの国を統治し、人間と魔族が分け隔てなく、平和な世界にする事だ。

 閻魔は民間人には不満があまり無い。確かにそうだ。しかし、それは人間に対しての話だ。

 閻魔は魔族を徹底的に迫害している。十二支連合帝国は魔族差別が非常に激しく、時として殺傷される事すらあった。

 それにより、魔族たちは閻魔は不倶戴天の宿敵と言える。

 厳陣は黒宮と出会い、魔族と人間が分け隔て無く過ごせるように密かに動いていた。

 厳陣は元々、魔族に対して差別的には見ない人物であった。偏見で物事を見ず、客観的に物事を見る事が出来る人物なのだ。

 故に黒宮は厳陣のような者が国を統治するに相応しいと考えている。少なくとも閻魔よりはよっぽどマシだ。


「皆、集まってますね」

「ああ、そうだな」


 招集場所には多くの軍人がおり、閻魔に敬礼をしていた。黒宮と厳陣もそれに続いて敬礼した。


「やれやれ、あの場所はさそ、見晴らしがいいだろうな」

「皮肉ですか?」

「どうかな…」


 一人高い所から厳陣、黒宮を含む軍人たちを見下ろす者がいた。彼の名は閻魔弦地(えんまげんち)、現在の十二支連合帝国の総統であり、統治者だ。

 高い所から見下ろすその様はまるで傲慢な王だ。一体、彼の下にはどれだけの屍があるのだろう。


「君たちをここに招集したのは他でもない。戦争を始める為だ。恐らく、大規模な戦争になるだろう」


 閻魔がそう言うと、軍人たちはざわめいた。無理もない、いきなり大規模な戦争をすると言うのだ。


「何を考えているんだ、あのバカ殿は」

「分かりませんねぇ、大規模な戦争…国外の可能性が高いですね」


 厳陣と黒宮が話していると閻魔が再び話を始めた。


「静粛に!……今回攻め込む国はヘレトーア帝国のイシュガルド、USWと神聖ローマ大連邦帝国の連合し、イシュガルドを殲滅する!」


 閻魔が内容を話すと再びざわめきだした。意味が分からないからだ。

 何故、ヘレトーアのイシュガルドを殲滅する必要がある?ヘレトーアのイシュガルドと言えば人間の集団の筈だ。わざわざ、神聖ローマとUSWと連合してイシュガルドを殲滅するのはどう考えてもおかしい。


「厳陣…」

「………」


 黒宮は厳陣を心配するような素振りを見せた。何故なら、厳陣もイシュガルドの血が混ざっているからだ。

 厳陣にとってイシュガルドは身内とも言っていい存在だ。今でも多少の付き合いはあるのだ。


「イシュガルド人がヘレトーアの国に対して暴動を起こし、その暴動が内乱へと変わりつつある。それを阻止する為にイシュガルドを殲滅する!」


 しかし、分からない。何故、他国と連合してイシュガルドを殲滅するのか…メリットがあるとはとても思えない。

 疑問を持っているのは黒宮や厳陣だけでは無いようだ。


「今回の殲滅戦は最早決定事項だ!一週間後、ヘレトーアに上陸し、イシュガルドを殲滅せよ!」


 厳陣と黒宮は呆然としながら、閻魔を見つめていた。






「どう思います?」

「………どう考えてもおかしいだろ。何かあるな」


 閻魔が何のメリットも無く、こんな馬鹿げた内輪揉めの戦争に参加する筈が無い。

 何らかの目的があるのは明白であった。


「私も、そう思います。何が目的だと思います?」

「……分からんな。イシュガルドを殺した所で何のメリットが……… !!まさか…」

「何か分かったのですか?」

「ああ、その前に、確か、四宮君がヘレトーアにいたね」

「ええ、ヘレトーアの現場調査という名目で教師をやっている筈です」


 舞は潜入捜査の一環でヘレトーアの教師をやっている。所謂スパイである。

 勿論、この事はヘレトーアの者たちには知られていない。舞だけでなく、多くの十二支連合帝国の軍人が他国に潜入捜査をしている。

 厳陣はタブレットを取り出し、舞に連絡を取ってみた。すると、舞との通信が取れた。


「常森厳陣だ。聞こえるか?」

『常森君?』

「ああ、率直に言う。十二支連合帝国はイシュガルドの殲滅を一週間後に行う。USWと神聖ローマもこの戦争に参加するとの事だ」


 厳陣がそう言うと、舞は明らかに動揺していた。


『そんな…何で…』

「まぁ、おかしいでしょうね。閻魔の事です。明らかに裏があるでしょうね」

『そもそも、ヘレトーア側のせいでこんな事になったのにどうして!』

「どういう事だ?」


 厳陣の顔が険しくなった。舞はそのまま話を続けた。


『そもそも、この内乱が起こったのはヘレトーア側の軍人がイシュガルドの子供を誤って射殺した事で起こったんです』

「それで、暴動がひどくなって内乱…か…」

「どうも、キナ臭いですねぇ~」


 厳陣と黒宮は明らかに今回の作戦に疑問を抱いていた。何故、そこまでイシュガルド殲滅に拘るのか、些か疑問である。


『今回の内乱、子供も殺すって事?』

「殲滅…ですからね、まず、間違いなく」

『嘘…でしょ?』

「何か、あったのですか?」


 黒宮は舞の様子が明らかにおかしい事に気が付いていた。舞は誤魔化しは効かないと判断し、正直に答えた。


『私の生徒にイシュガルドの人間がいます』

「成程、そういう訳ですか」

「常森君、君はこの戦いに参加するな」

「まぁ、普通ならその方がいいでしょうね。ですが、四宮さんはヘレトーアの現場にいます。まず、間違いなく駆り出されますよ?」

「くっ…」

「ここで厳陣が四宮さんを庇えば、総統の道が遠ざかります。厳陣、あなたに選択肢はない」

「だからと言って…!」

「殺される、という結果は変わりません。同じですよ、私からしたら」


 厳陣と黒宮の口論は続いた。しかし、二人が口論した所で仕方の無い事だ。決めるのはー舞だ。

 舞は頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。自分の行いが正義だと、そう信じて軍に身を置いていた。にも関わらず、舞の所属している軍は何も罪を犯していない人間たちを殺そうとしている。

 しかし、決断しなければならない。舞は軍にいる。軍にいる以上ー軍の命令は絶対だ。


『余計な心配は無用です。私は…戦います』

「…いいんだね?」


 厳陣がそう言うと舞は首を縦に振った。まぁ、舞がどんな選択をしようが、舞が軍から抜け出さない限り、結果は変わらなかっただろう。


「では、一週間後、合流しよう」

『分かりました…それでは』


 厳陣は通信を切った。そして、溜め息を吐いた。


「まったく、厳陣は甘いですね」

「そうかもしれんな」

「あなたの甘さは、私が補いますよ。その為の私です」

「ああ、頼む」

「ええ、分かりました」


 二人はそのまま歩いて行った。












 イシュガルド殲滅はヘレトーア全域に広まった。プロテアの通っている学校は長期的に休みになった。

 学校の生徒や教職員も既に遠くに避難していた。プロテアたちイシュガルドが住んでいる町、ガランドにはイシュガルドの人間しかいない。

 イシュガルドの子供たちは集会場に避難していた。プロテアも同様だ。

 しかし、プロテアの瞳は虚ろになっており、ここしばらく一言も言葉を発していなかった。

 プロテアはボーッとしていた。まるで死人の様な顔をしていた。

 プロテアは特に理由はないが、外に出た。大人たちは疲弊しきっている。抜け出した所でバレる筈も無かった。

 町を歩いた。見事に誰もいなかった。まるで世紀末のようだ。

 しかし、少し歩いていると人影が一つ見えた。その人物はー


「プロテア…」


 そう、四宮舞であった。舞は虚ろなプロテアの目を見て、心臓を鷲掴みされるような感覚に襲われた。


「四…宮…先生?」


 プロテアは虚ろな声でそう呟いた。今のプロテアは完全に脱け殻も同然であった。

 プロテアは足を止め、舞を見つめていた。


「…けてよ…私たちを…助けてよ……」

「………ごめんなさい。私では…どうする事も出来ない…」

「あなたは教師なんでしょ!?生徒を助けるのが仕事なんでしょ!?なら!助けてよ!」


 プロテアは涙を流した。舞は今まで泣けずにいた。何故、舞が現れて泣いたのか、プロテアには分からなかった。

 暫く泣いて、プロテアは落ち着いたのか、舞に話し掛けて来た。


「どうして、ここに?」

「ちょっと、様子を見にね。とはいっても、どうする事も出来ないけど…」


 舞はうつむきながらそう言った。舞は自分の行いが本当に正義なのか、分からなくなっていた。

 いや、そもそも正義なんてものは存在しないのかもしれない。考え方一つで正義は無限にあるし、それと同じくらい悪も存在するのだ。

 価値観、その場の状況、時の運、視点の変化、あらゆる理由で正義とは構成され、そして、これらによって正義は移り変わる。

 自分のやっている事全てが正しいと思うのは実に烏滸がましく、傲慢だ。

 両方とも正義だから、戦争は起こるのだ。どちらも正しいと思った事を実行する為にぶつかり合い、戦争を起こす。


「四宮先生…」

「もう、行くわね。出来れば、「二度と会えない」と良いわね」

「え?」


 舞の言葉の意味が分からず困惑するプロテアだが、舞はすぐにプロテアの元から去っていった。


「二度と会えないと良い?どういう事…」










「ここがヘレトーアか…」

「独特な場所ですね。出来れば、観光目的で行きたかったですね」


 厳陣と黒宮はヘレトーアのガランド前に来ていた。この二人だけではない。今回、十二支連合帝国からは二百人の軍人を投入した。

 厳陣と黒宮はその内の二人に過ぎない。今は夜、攻め込むのは明日の朝からだ。

 既にUSWと神聖ローマは到着していた。USWからは百人、神聖ローマからは五十人の軍人がいた。

 相手は十万人以上いる。数ではこちらが圧倒的に不利だが、こちらは一人一人が呪術や魔術のエキスパートたちの精鋭部隊だ。

 十二支連合帝国の軍服は青を基調としているのに対し、USWは黒を基調としており、神聖ローマは白を基調としていた。


「君たちが十二支連合帝国の常森厳陣と黒宮大志だね~」


 そんな陽気な声が響いた。声の主はオレンジの髪にミディアムパーマとオレンジの瞳が特徴の少女であった。

 軍服は白を基調としているところから神聖ローマの者だろう。所々、軍服にはオレンジ色の刺繍があった。


「あなたは…」

「成程…あなたが参加しているとは…」

「あたしの事知ってるんだ?あたしってもしかして有名人?」

「まぁ、そうですね。……悪い意味で」

「酷いわね~それ。まぁ、いいわ。これから共に戦う戦友なんだから、よろしくね~」

「戦争だというのに随分楽しそうですね?」

「あたしにとって戦いは娯楽だからね~」


 この少女の名はミルフィーユ・ペテルギウス。見た目こそ可憐な少女の姿をしているが、年齢は50を越える天使だ。

 しかし、このミルフィーユという少女は可憐な姿と天使とはなばかりの戦闘狂として知られている。

 『セラフィム騎士団』屈指の実力を持ち、戦の先陣を斬る特攻隊長である。

 上記の様な性格から他国からの評判はあまりよろしくない。しかし、非常に高い戦闘力を持つため、神聖ローマにはいなくてはならない存在なのだ。


「戦いが娯楽とは…はっきり言って頭が逝ってるとしか思えませんね」

「え~、厳陣君もそういう事言うんですね?酷いわ~、まぁ、自覚はしてるんだけどね。大志くんはどう思う?」


 随分、砕けた奴だなと厳陣は思った。しかし、自分が異常者だという自覚はあるようだ。

 しかし、黒宮は厳陣と違ってそんなミルフィーユを否定する素振りは見せなかった。


「私は…恐怖による支配は、嫌いじゃ無いですよ」

「………中々したたかね、大志くん。…まぁ、いっか!じゃ、また会えたら会いましょうね~」


 そう言って、ミルフィーユは去っていった。どうやら、『セラフィム騎士団』から来ているのは彼女だけのようだ。

 『セラフィム騎士団』とは神聖ローマ最強の騎士団であり、神聖ローマの要だ。

 一人一人が国一つ潰せる程の戦闘力を持っており、所属している騎士団員は数名しかいないと言われている。


「さて、四宮君と合流しようか」

「そうですね、これから戦が始まります。恐らく惨い戦いになるでしょう。ですが、あなたは多くの屍を越えてでもやらなければならない事がある」

「ああ、その為に俺は戦う!」


 そう、十二支連合帝国を平和に導くために、厳陣は総統にならなければならない。

 その為には閻魔を地に引き摺り下ろさなければならない。その為に功績を上げる。

 そして、閻魔の独裁政治に終止符を討ち、十二支連合帝国を平和な国に変える。

 厳陣は己の信念の為に戦う。そして、それに同意した黒宮は厳陣を助け続ける。


「地獄までお付き合いしますよ、厳陣」

「望むところだ!振り落とされるな!大志!」


 そして、イシュガルドの内乱は始まった。






To be continued

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