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フェアレーターノアール  作者: たい焼き
【第一章】十二支連合帝国篇
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【第一章】十二支連合帝国篇Ⅲー矢と銃ー

 湊の勧めで生徒会に入ることになった青と慧留。さらに、一夜も加わることになり、賑やかになった生徒会。

 さらに、生徒会の残り二人も姿を現すことにー

 蒼の受難な日々がゆっくりと始まっていた。

 時神蒼ときがみあお月影慧留つきかげえるは一宮高校の生徒会室にいた。今日二人は生徒会に入りにここに来ていたのだ。時間は四時過ぎであり、放課後になっていた。生徒会室にいるのは蒼と慧留以外に二人いた。生徒会の一人である董河湊とうかわみなとと生徒会副会長の音峰遥おとみねはるかである。

 蒼は痺れを切らして駄々をこねだした。

「遅っせーなー。まだ来ねーのかよ」

「仕方ないじゃない。今日は用事があってちょっと二人とも遅れてるのよ。もう少しで来るから我慢しなさい」

 文句を垂れる蒼に遥はそう言った。

 遥も若干イラついていた。

「分かりましたよー」

 蒼はそう遥に言った。

「緊張します…」

 慧留の身体がガチガチに震えていた。

「そ、そんなに緊張すること無いよ…そんな怖い人じゃないし…」

 湊が慧留にフォローを入れたがそれでも震えは止まらずにいた。

「失礼します~。ってあれ、新人さんですか?」

 後ろから声が聞こえた。声の主は水色髪セミロングで、瞳の色も水色であり、慧留と同じ大きさの少女だった。

「ええ、そうよ。会長が来たら自己紹介させるわ」

 遥がそう言った。

「えっと…この人も生徒会の人ですか?」

 慧留が遥に質問した。

「ええ。この子は霧宮美浪(きりみやみなみ)。あなたたちより一つ下の子よ」

 遥が答えた。

「はっ、はい!一年三組の霧宮美浪…です。感じがあんまり可愛くないので漢字で私の名前を書く時は「みなみ」でお願いします」

 美浪はそう答えた。どうやら、自分の名前があまり好きではないらしい。

「ああ、よろしくな。美浪」

「よろしくね。美浪さん」

 蒼と慧留が美浪に挨拶をした。

「失礼しますっと。お?君たちが新人君たちかなかな?」

 また後ろから声が聞こえた。また女性だった。

「あっ、会長!遅いよ~」

 遥がそう言った。

「ごめんごめんご!仕事長引いちゃってさ~」

 会長と呼ばれていた少女はそう口にした。少女は、黒髪赤目のロングヘアーで髪を一つに括っている。ポニーテールと言うやつだ。身長は慧留より少し高いくらいか…

「あなたが会長ですか?」

 蒼は少女に尋ねた。

「うん~。そーだよ~~。あたしは常守澪(つねもりみお)。会長様だよ~」

 澪はそう答えた。どうも、遥とは正反対の人間のようだ。見た目は子どもっぽいが中身は大人な遥に対して、この澪と言う少女は見た目は大人のお姉さんと言った感じだが言動が子どもっぽい

「じゃあ、これで全員そろったから自己紹介と行きますか!」

 遥がそう言うと慧留から自己紹介を始めた。

「私は月影慧留です。湊君と同じ二年三組です。宜しくお願いします」

 慧留はそう言って頭を下げた。

「俺は時神蒼。クラスは湊と慧留と同じです」

 蒼はそう言った。

「うん、まぁ~、よろしく~。アオチーとえるるんだね」

 澪がそう言った。その瞬間二人はキョトンとした顔をした。

「ああ、気にしないで。会長は変なあだ名を付けるのが好きなんだ」

 湊がそう言った。その瞬間、澪が湊に抗議をした。

「変なあだ名とはなんだ!みっとん!私の渾身のあだ名になんてこと…」

「それが、変なあだ名って言うんですよ!何ですか!みっとんって!」

 湊は溜まらず声を上げた。

「君のあだ名だよ~。分かりやすいっしょ?」

 澪がドヤ顔をしながら答えた。

「覚え易く無いですよ!原型無いじゃないですか!?」

 湊は再び声を上げた。これ以上は面倒だと思った遥は二人の仲裁に入り、話を戻した。

「はいはい、そこまで!話が進まないじゃない…」

「ハルちゃん!邪魔しないで!今、あたしとみっとんは戦っている最中…」

 澪がそう言うが遥が澪の頭に軽いチョップを喰らわせ無理矢理話を止めた。

「いった~!ハルちゃんひどい!」

 澪は頭を抱えてそう言ったが遥は聞く耳持たなかった。

「あなたが生徒会メンバーに変なあだ名付けてるのは事実なんだからそれは認めなさい!」

 遥は澪に叱りつけた。

「ぶ~~」

 澪はむくれながらそう言った。

「じゃあ、次、美浪ね」

 遥が美浪を指名した。

「はい!えっと、では、改めまして、霧宮美浪です。好きなものはお菓子全般、趣味はボードゲーム、それでそれでええと…あ、そうです!私は人間じゃなくて妖怪なんです!」

 美浪はそう言うと、蒼は南に質問した。

「えっと、何の妖怪なんだ?」

「いっ…一応狼…です」

 美浪はバツが悪そうにそう言った。

「えっ…狼…なの?ごめん…とてもそうは見えないんだけど…」

 蒼は思ってることを正直に言った。

「分かっとるわ!アホ!一々言わんでええやろ!?そんな事!」

 美浪は溜まらず叫んだ。関西弁で…

「悪かったよ…そんなに怒るなよ」

 蒼は美浪を宥めた。

「もう、相変わらずだね、蒼は」

 慧留はジト目で蒼を見てつめていた。

「うるせぇ…」

 蒼は小声で反論する。

「あっ…すみません!先輩に向かって…」

 美浪は蒼に誤った。

「別にいいよ、そんくらい。むしろこの国は頭おかしい、何で一々敬語使わなきゃ…」

 蒼がそう言うと遥が蒼を睨み付けてきた。

「ま、まぁ、気にすんな。別に俺や慧留はタメ口でも構わないぞ…敬語使われると落ち着かねぇ」

 蒼がそう言うと遥がそれを反対した。

「それは駄目よ。仮にも歳はあなたたちが上なんだから…」

 遥がそう言うと蒼は更に遥に反抗した。

「俺と慧留は生徒会に関して言えば、美浪より下だ。別にタメ語でいいじゃないですか」

 蒼がそう言った。

「確かにそうかもしれないけど…それで行くと湊にも敬語を使わなくならなくなるわよ…あなたたち」

 遥がそれを言うと蒼は更に続けた。

「湊は同じクラスメートだからいいんですよ、な?慧留?」

 蒼が慧留に同意を求めると慧留は首を縦に振った。

「まぁ、そうですね…私もそれでいいです」

「は~。まぁ、二人がいいならいいけど…」

 遥が微妙な顔で納得した。

「つーわけでよろしくな!美浪」

「よろしくね、美浪ちゃん」

 二人は笑顔を作りそう言った。

「う…うん。じゃあ、よろしくね。蒼君、慧留ちゃん」

 美浪はそう言うと遥が話を先に進めた。

「じゃあ、次は澪ね」

「うん~。常守澪だよ~。特技は霊呪法全部使えることかな~。まぁ、よろしく~」

 澪は適当な感じで自己紹介した。

「よろしくです。澪さん」

「よろしくお願いします。澪さん」

 蒼と慧留がそう言って頭を下げた。

「てか、二人とも、変わった霊力を持ってるわね」

 澪が突然そう言ってきた。蒼と慧留は驚愕の表情を見せた。

「ま、いっか。じゃあ、さっさと手続き済ませましょ」

 澪はそう言って誓約書を出してきた。

「これ書いて。んで、あたしとハルちゃんのハンコ押したらあなたたちも無事生徒会のメンバーになるよ~」

 澪がそう言うと二人は誓約書を書き、その後、遥と澪がハンコを押した。

「は~い。時神蒼君、月影慧留さん、二人は今日から生徒会です。はい、拍手~。いえーい」

 澪はかなり間抜けな声でそう言った。本当に祝う気があるのだろうか…

 しかし、澪がそう言い終わると皆一斉に拍手をした。

「おめでとう!時神君、月影さん」

「おめでとうやね!二人とも!」

「おめでとう、蒼、慧留。一気に二人も増えて…賑やかになったわね~」

 三人がそれぞれ言うと慧留が澪に質問をしてきた。

「えっと…生徒会になったら推薦権があるんですよね?」

「ああ、そうだよ~。生徒会メンバーは適正があると判断した場合そのものを推薦する権限がある。まぁ、入ってもやめる人が多いから慎重に選ぶ必要はあるけどね~」

 澪は慧留の質問に対し、あっけらかんとした感じでそう答えた。

「なら、今推薦したい人がいるんですが、いいですか?」

 慧留がそう答える。

「まぁ、いいけど…ちゃんと任せられる人なの?」

 澪は慧留に問いかける。

「大丈夫ですよ!なんたって、蒼が絶対的に信頼してる人なんですから!」

 慧留は誇らしげにそう告げた。

「いや、あたしと君たち二人は今日会ったばかりだ。いきなりそんなこと言われても…君たちのことはハルちゃんからちょっと聞いただけだし…ハルちゃんはどう思う?」

 澪は遥に話を投げ掛けた。

「うん、あの蒼が信頼してるってことはそれなりの人なんでしょうね…いいわ、今すぐにその人呼べる?」

 遥は二人に質問した。

「大丈夫ですよ。すぐ呼びます」

 そう言って、蒼はその人物をこの生徒会室に呼び出した。


「どうも…僕が二人が言う人物です」

 そう言って苗木一夜(なえきいちや)はそう告げた。

「あっ…苗木さん」

 そう呟いたのは美浪だった。

「おっ、美浪ちゃん。久しぶりだね、しばらく会ってなかったから心配してたんだけど…なるほど、生徒会に入っていたからなのか」

 一夜が話していると蒼と慧留は驚いた表情をしていた。

「え?二人は知り合いなのか?」

 蒼が疑問に思ったので一夜に聞いた。

「ああ、彼女は君たちと同じマンションに住んでるんだよ。まぁ、彼女は出て行く時間が君たちより速いし、部屋も二階の部屋だから、知らなかっただろうけど」

 一夜が面白おかしそうにそう言った。

「え?二人も「苗木日和」住んでるん?というか、苗木さんの知り合いなんですか?」

 美浪が蒼と慧留に地下ずきながらそう言った。

「ああ、俺は五〇三号室で慧留は五〇二号室に住んでる。まさか、お前も住んでたなんてな~」

 蒼は美浪にそう告げた。

「でも、おかしいですね。あそこに住んでる人間は一人もいないはずなんやけど…そもそも、苗木日和は生活に困ってる魔族が生活する場所やし」

 美浪はそう答えた。その瞬間、蒼と慧留が驚いた顔をして一夜に顔を向けた。

「ああ、そのことについてもこれから話す。まぁ、まずは生徒会に入る手続きをさせておくれ」

 一夜がそう言うと遥と澪は訝し気な顔をしたが、湊と美浪が蒼と慧留と一夜に助け舟を出した。

「その人は前にお世話になりましたし、心配はないかと思います」

「苗木さんは私も信頼してるので大丈夫だと思います」

 二人がそう言うと遥も澪も納得したようだ。一夜は雰囲気が胡散臭い為、こう言った事態を引き起こしやすいのである。


 手続きが終わり、一夜は蒼と慧留の事を話した。

「まぁ、カクカクシカジカという訳だよ」

 一夜が話を終えると生徒会四人が反応はそれぞれ違ったが皆驚いていたのは事実だ。

「神聖ローマの熾天使の眷属と第四王子がこの学校にいる…信じられない…」

 澪はそう言った。

「てことはあなたたち完全にあたしたちより偉いじゃない!?え?てことはあたし、ものすごく無礼なことを…」

 遥は焦りながらそう言ったが一夜はそれを否定した。

「いやいや、君は何も無礼なことはしていないよ?むしろ、蒼にとってはいい薬だった。感謝してるよ。蒼は結構他人に対して偉そうな所があるからね」

「というか、今、神聖ローマは大混乱してるんじゃ…」

 湊はそう言うと一夜はこれまた否定した。

「大丈夫だよ…ローマは今、国を安定させることに全力を注いでいる。何かとクーデターが多い国だからね。当分は大丈夫だよ」

「でも、「ローマ」は「USW」と同等の国家兵力を持つ国家で事実上の世界最強の国の一角やんな?それを敵に回すってマズいんちゃいますか?」

 美浪はそう言う。

「確かにこのままじゃあジリ貧だね。手を考えなくてはならない…が、今の我々の国もローマに似たような状態だしね。「アザミの花」のせいでこの国はかなりマズいことになってるしね」

 一夜がそう言うと生徒会のメンバーは驚愕の顔をした。

「あなた、「アザミの花」を知っているの?テロ組織名は公表されてないはずなのに…」

 遥が驚きの顔をしながらそう言った。

「これが、僕の得意分野だからね。情報戦はお得意なんだ」

 一夜は得意げにそう言った。

「つか、「苗木日和」って魔族しかいないのかよ?知らなかったぞそんな事」

 蒼が話を変えた。

「言う必要があったかい?まぁ、僕が君に言い忘れることなんてよくあるし気にしないで」

 一夜は拳で自分の頭を軽く手を置いて、てへぺろ顔をした。とてもウザい。

「要するに、なえきんは私たちにアオチーとえるるんの事を黙ってもらいたいわけだね」

 澪は軽い口調でそう言った。澪は他三人と比べてかなり冷静だった。流石は生徒会長と言ったところか。

「そういうことだ。駄目かな?」

 一夜はそう答えると澪はすぐに返事を返した。

「言う訳が無いだろう。大事なてご…いや、仲間を売る訳が無いだろう。安心して、誰にも言わないし、情報も漏らさない」

 澪がそう一夜に言った。

「ねぇ澪、今手駒って言おうとしたでしょ?」

 遥が澪を睨み付けてそう言った。

「いやだなぁ、ハルちゃん。そんなこと言うわけないじゃない…」

 澪が冷や汗をかきながらそう言うと遥は溜め息を吐き、そのまま話を続けた。

「あたしも言うつもりはないわ。もう、あなたたちはあたしの大事な後輩なんだから」

 遥がえっへんとした顔でそう言ってきた。頼もしい限りだ。

「私も大丈夫だよ。苗木さんの友達なんだし」

 美浪もそう言った。

「俺も言わないよ。なんたって友達だしね」

 湊は笑顔でそう告げた。

「皆さん、ありがとうございます」

 一夜はそう言った。そして、蒼と慧留も礼をした。

「何で苗木さんは生徒会に入ったんですか?やっぱり、蒼君と慧留ちゃんの監視ですか?」

 美浪がそう言うと一夜は答えた。

「うん、まぁ、そうだね。それがまず一つだ。そして、もう一つがこの生徒会のパソコンさ!最近新調したものらしいね!これで色々と情報を調べられる」

「あんた、やっぱり不気味ね。苗木君」

 遥は一夜にそう言った。

「あれ?他の子たちは呼び捨てなのに僕だけ苗字かい?」

 一夜がそう言うと遥が自分の心情を述べた。

「別にいいでしょ?そんなのどうでも…」

 遥はバツが悪そうにそう言った。

「これで生徒会も七人か~。賑やかになったね~」

 湊がそう呟くと蒼は微妙な顔をした。

「…ぶっちゃけ人が多いのは苦手だ…」

 そう言って蒼は顔を上に向けた。



「遅かったな…赤島」

 とある声が聞こえた。

「ああ、ちょっと厄介な奴にあってな」

 赤島はそう答えた。

「どういうことだ?」

 声の主は赤島の目の前に姿を表し、赤島に問いかけた。外見は赤島とほぼ同じ体格をしていた。黒色の髪にブラウンの瞳をしており、ぼさぼさ頭をした青年だった。

「天使を使う奴に接触した。まぁ、そこそこのやり手だった」

 赤島はそう答えると男は訝しげな顔をした。

「妙だな…この国に天使を使う者がいるとは初耳だぞ?それで?仕留めたのか?」

 男は聞いてくる。

「いや、撤退するのを優先した」

 赤島がそう答えると男は顔を強張らせた。

「貴様…天使を使うということは相手はかなりの戦闘力があるぞ!そんな奴を見逃すなんて…何考えてるんだ!?」

 男がそう言うと赤島は言い返した。

「一応忠告はしたさ。これ以上は関わるなと。心配しなくても次あった時は殺す」

「まったく…貴様は…」

 男は赤島に呆れたような目を向けた。

「お前は心配し過ぎなんだよ。兎咬とがみ

 赤島はそう答えた。

「で?俺に何の用だ?俺は今、部下の搬送が終わったところで疲れてんだよ」

 赤島は先日、部下の片桐が神器のテスト中に天使使いの男に襲われたので、仲裁に入り片桐を搬送したのだ。

「明日、会議がある。幹部は全員集まる…お前も来い」

 兎咬はそう告げた。

「十二人全員集まるのか?これまたメンド臭えな~」

 赤島がぼやいた。しかし、兎咬はそんな赤島に叱咤した。

「お前はほとんど会議に参加していないだろ!?いい加減にしろ!!明日は来い!いいな?」

「へいへい、分かりましたよ」

 赤島は淡々と返事をした。

「…ところで、草薙剣くさなぎのつるぎの量産は上手くいってるのか?」

 兎咬は赤島に質問した。

「ああ、問題ねぇよ!テストプレイもバッチリだ!」

 赤島は自信満々にそう答えた。

「ならいい。それの報告も明日するんだぞ」

 兎咬がそう言うと赤島は淡々と兎咬に返事をした。

「分かったよ。俺だって気持ちは同じだ。「アザミの花」の行動理念、それはこの国の反逆なんだからな」

 赤島の眼はギラギラと輝いていた。夕焼けの空は赤島と兎咬を照らしていた。



「ふあああ~~~。眠ぃ」

 蒼はそう言いながら夜の街を歩いていた。一夜が生徒会と話を付けた後、すぐに蒼と慧留は帰って行った。他の五人は生徒会室に残っていて、あの後どうしたのかは蒼と慧留は知らない。慧留は家にすぐさま帰り寝てしまったようだ。

「夜に出歩くってここ最近なかったからな~。随分俺ものんびり出来るようになったな」

 蒼はそう呟いていた。転校してからしばらく経ったが転校してからは比較的穏やかに過ごしていた。それなりに色々あったが、まぁそれはどこにいても付き物である。

 蒼が今、夜の街を一人で歩いていたのは特に理由は無くただの気晴らしの散歩だった。あても無く歩いて行くと、立ち入り禁止と書かれた立札を見つけた。そこはつい先日蒼が「アザミの花」と名乗るテロ組織の構成員と戦闘をした場所であった。

 そして、蒼はその立ち入り禁止の立札を無視してその中に入っていった。

「はぁ、何か手掛かりがあるかと思ったら…そんなこともねぇか…」

 蒼がそう呟いていると、後ろから気配を感じた。

「誰だ?」

 蒼がそう言うと男は答えた。

「アザミの花十二神将、暗城哲あんじょうてつだ。よろしくな、天使!」

 暗城はそう答えた。この暗城と言う男は前にあった赤島と同等の威圧感を放っていた。外見は若干小太りしておりスキンヘッドの大柄な男だった。

「十二神将?それがお前ら「アザミの花」の幹部の総称か?」

 蒼はそう暗城に尋ねると暗城はあっさり答えた。

「ああ、そうだ」

「俺に何の用だ?」

 蒼は暗城に要件を聞いた。

「いやな、赤島が天使を使う人間と戦ったって聞いて興味を持ったのよ。だから、てめぇを殺しに来た」

 暗城はそう答えた。

「間抜けな奴だな…わざわざ俺に倒されに来たってことかよ」

 そう言って、蒼は刀を異空間から取り出し、暗城に向かっていった。しかし、暗城は蒼の刀を神器で受け止めた。暗城の神器はリボルバー、厳密にはコルトパイソンだった。

「おいおい、随分なご挨拶じゃねーか」

 そう言うと蒼の刀を弾き、距離を取り、銃弾を発射させた。蒼はその銃弾を軽々と躱した。

「距離を取られると面倒だな…一気に距離を詰めて叩く!」

 蒼はそのまま、暗城に突っ込んでいった。

「そう簡単には距離は詰めさせねぇ!【八意思兼神ヤゴコロオモイカネノカミ】!」

 暗城が神器名を発した瞬間、周囲から銃が出現し、一斉に蒼に向かって発射された。

「っ!【氷水天皇ザドキエル】!」

 蒼は天使を解放し、周囲を縦断ごと凍らせた。凍った銃弾は蒼に被弾する前に霧散した。

「はっ!やるじゃねーか!だがな!それだけじゃないんだぜ!」

 暗城がそう言った瞬間暗城の目の前に大量の銃が出現した。そして、銃が再び一斉に蒼に向かって銃弾を撃ってきた。しかし、蒼は再び銃ごと銃弾を氷漬けにした。しかし、その瞬間銃と銃弾が霧散したせいで視界が奪われた。

「なっ!?くそ!見失った!けど、殺気はある。どこかに身を潜めてやがる!」

 蒼は暗城を探すがどこにもいない。蒼が探そうと迂回しようとした瞬間、蒼の肩に銃弾が命中した。

「がっ!どこから!」

 蒼は周囲を見渡すが位置が分からない。

「やられた…狙いはこれか!」

 どうやら、あの神器は銃を無限に出現させる能力があるようだ。その能力を使って蒼の視界を奪い安全な位置から狙撃しているのだ。はっきり言って蒼と相性最悪である。

 蒼は探知系の能力を一切使えない。目に見えない場所から狙撃されていては手が付けられない。

「ふふふ…奴は俺の居場所に気付くまい…俺は周囲に擬態しているのだから…そこらへんの探知能力じゃまず見つけられないぞ…」

 暗城はそう言いながら蒼に遠くの場所から銃口を向けていた。今、暗城が持ている銃は先ほどのコルトパイソンではなくスナイパーライフルだった。

「俺の神器は銃なら何でも変形可能のギミックが搭載されてる。そして、この擬態能力もこの神器の能力だ」

 そう、暗城の所持している神器【八意思兼神】は三つの能力がある。一つ目は周囲に銃を無限に出現させる能力、二つ目は神器の形を変形することが出来るギミック機能、そして、周囲の霊力、存在に擬態する能力である。

 一つ目はこの神器が持っている固有能力で使用者の霊力を込めることで発動できる。

二つ目の能力は「聖天十二神器」の全てに搭載されてる機能であり、武器によって制限こそあるがある程度武器の形を変形するギミック機能が存在する。この能力が「聖天十二神器」の真骨頂とも言える。

そして、三つ目の能力はこれも一つ目の機能と同様、固有能力であるが、恐らく、この神器でもっとも厄介な能力である。なぜなら、この能力は平たく言えば相手から気配を悟らせないようにする能力であるからだ。

この手の銃撃戦は気配を消してる方がより有利にことが運ぶ。今の蒼は言わば狩りに追われてる狐同然でなのだ。

「くそ!どこに隠れてやがる!気配もまったく感じなくなっちまった!」

 蒼は焦るがその度に銃弾が飛んでくる。そして、一発一発が重い。如何に蒼でもどこから来るか分からない銃弾を躱すのは不可能である。蒼の全身は銃弾にかなり打ち抜かれていてボロボロだった。

「ひひひ…そろそろ狩りも大詰めだ…」

 暗城はそう言いながら再び銃口を蒼に向けた。

「はぁ…はぁ…くっ…一発が重い…相当な霊力濃度だ。しかも、この霊力の濃度…赤島の【天照アマテラス】と同等…つまりは「聖天十二神器」って訳だ。どうする?」

 蒼は迂回しながら考えを巡らせるが何も思いつかない…しかも、狙撃してるということはライフルなど遠距離から打てる銃を使用してる可能性が高い。近くにいるとは思えない。そう考えていると蒼の右足に銃弾が命中してしまった。

「クソが!」

 蒼は身動きが取れなくなった。しかしそれでも考え続けた。そして、蒼は一つの作戦が思い浮かんだ。

「そうだ…これを使えば!霊呪法第三五九番【冬懺零覇とうざんれいは】!」

 蒼はこの霊呪法により、吹雪を発生させた。

「む?視界が…」

 暗城は視界が遮られたため銃弾を撃つのをいったん止めた。

「こいつぁ驚いた。霊呪法を使える天使はかなり珍しいな。まぁ、この吹雪も直に止む。ただの時間稼ぎだな」

 暗城は驚きながらも蒼の行動は無意味だと吐き捨てた。その後、吹雪が止み、辺りは銀世界になっていた。

「綺麗なもんだな…だが、終わりだ後は脳天ぶち抜くだけだ。死ね!」

 暗城が蒼の脳天に向かって銃弾を発射した。そして、いとも簡単に蒼の脳天を打ち抜いた。

「がっ!!」

 蒼の断末魔が聞こえた。

「俺の勝ちだな…以外としぶとかったが…」

 そう言って、暗城は擬態能力を解いた。暗城がいた場所は蒼から五十メートルほど先の場所だった。かなり近い場所から狙撃していたようだ。

 そして、暗城は蒼の死体に近づいた。だがしかし、ここで違和感に気付いた。

「これは…氷の人形……!しまった!」

「いまさら遅えーよハゲが!【霰矢ハーゲルプファイル】!」

 蒼の刀が氷によって弓に変形し、氷の矢を至近距離で暗城に放った。暗城の体中に矢が命中し、凍り付いた。

「はぁ、はぁ、はぁ、手こずらせやがって…」

 蒼はそう呟いた。蒼は先ほどの霊呪法で姿を隠し、氷の人形を作り近くに隠れたのだ。隙を付いて何とか倒せたのだ。

「何?」

 氷にひびが入る音がした。そして、氷が砕けていき、暗城は復活した。

「がっ…油断したぜ…まさかここまでやるとはな」

 しかし、体中に氷の矢が刺さっていたのと、冷気によって身体の動きが鈍くなっているため暗城はかなり不利な状況に立たされていた。しかしそんな中、暗城は逃亡を図ろうとした。

「ここは撤退させてもらう。あばよ!」

 そう言って銃を発生させたが、蒼は一瞬でそれを【氷水天皇ザドキエル】で凍り付かせ霧散する前に霊呪法を放った。

「霊呪法第二六九番【爆炎雷ばくえんいかずち】!」

 蒼が霊呪法を唱えた瞬間、炎と雷で出来たエネルギー弾が暗城の腹部を貫いた。そして、蒼は【氷水天皇】で止めの一撃を放った。

「【氷神業火ザドキエラフランメ】!」

 蒼が技名を言うと【氷水天皇ザドキエル】の刀身が血の色のように赤く染まり、蒼が【氷水天皇ザドキエル】を振り下ろした瞬間、巨大な氷の衝撃波が発生し暗城を吹き飛ばした。

 暗城の身体は【氷神業火ザドキエラフランメ】によって切られた傷口のみ凍っていた。赤色に…言うまでも無く凍っているのは彼の血である。暗城は完全に気絶していた。

「……取り敢えず…一夜に報告するか…」

 そう言って蒼は一夜に電話をした。

「一夜…聞こえるか?俺だ…蒼だ…」

 蒼がそう言うと一夜は電話に出た。

『やぁ、どうしたんだい?息絶え絶えと言った様子だが?』

 一夜が怪訝そうに聞いてくる。

「「アザミの花」の…幹部の一人を…倒した…速く来てくれ…場所は…俺の携帯のGPSを…使ってくれ。ここがどこか分からん」

 蒼がそう言うと一夜が声を上げて話してきた。

『何だって!?分かった!すぐに行く!そこで待っているんだ!』

 そう言って一夜は電話を切った。その後、蒼は気絶した。



「ここは?」

 蒼は目を覚まし状況を確認するがどこか分からない。

「よかった!無事だったんだね!」

 声の主は慧留だった。

「ここはお前の部屋か?」

「うん、そうだよ。もう、びっくりしたんだから!いきなり一夜さんがあなたを運んできて治して欲しいって言ってきたんだから!まぁ、無事だったから良かったけど…どうしたの?その傷、かなりダメージを受けてたみたいだけど…」

 蒼が質問すると慧留はそう答えた。因みに蒼の傷はほとんど治っていた。

「ああ…「アザミの花」の幹部と戦ってたんだ…思ったより強くてな。一夜に連絡した後倒れちまったんだ…」

 蒼は事の一端を軽く慧留に説明した。

「そう…だったんだ」

 慧留は短くそう答えた。

「やあ、目が覚めたようだね、蒼」

 一夜が後ろから現れた。

「一夜…」

 蒼が短くそう答えると一夜は話し始めた。

「まぁ、蒼が今回戦った相手は「アザミの花」の幹部であることは間違いなさそうだ」

「本人が言ってたからな…。で?そいつは今どうなった?」

 一夜が話し出すと蒼は暗城の事を一夜に聞いた。

「ああ、彼はもう、警察に捕まっているよ。神器も回収された。っと話を戻すよ」

 蒼の質問に答えると一夜は話を続けた。

「彼の名は暗城哲、「アザミの花」の幹部、十二神将の一人だ」

「そこまでは本人から聞いてる。他に分かったことは?」

 一夜が話すと蒼が苛立ちながら一夜に言った。

「まぁ、話を最後までさせてくれよ…彼は単独行動で君を襲った可能性が高くてね。その証拠に彼以外の「アザミの花」の構成員はいなかった。まぁ、彼を通して分かったのはこのくらいだね」

 一夜がそう言うと蒼は微妙な顔をした。

「俺が苦労して倒したのにそんだけかよ…」

「まぁ、まだ聴衆は済んでいないからね。この件についてまた新たに分かった事があったらまた連絡するよ。っと、次の話に行こうか」

 蒼が一夜に文句を垂れると一夜が話を変えた。

「次の話ですか?」

 慧留は一夜にそう言った。一夜は話を続けた。

「うん、実は君たちが帰った後、生徒会で「アザミの花」について調べていたんだよ」

「早速、生徒会の権限利用したのかお前は」

 蒼がそう答える。

「まぁ、権限を使っただけでなく、僕の能力も使ったけどね」

「能力…ですか?」

 一夜がそう言うと慧留が疑問を持ったような顔をした。

「一夜はパソコンを使ってデータをハッキングするのが得意なんだよ。パソコンで色々情報を入手したり、偽造したりできる。まぁ、俺も一夜の能力はよく分かんねんだけど」

 蒼が一夜の能力を簡単に説明した。

「まぁ大方、蒼の言うとおりだよ。まぁ、パソコンのスペックにも左右されるから、あまり便利な力とは言えないね。話がかなり脱線してしまったね。話を戻そう。「アザミの花」だけど、あの組織の構成員は人間が存在しないことが分かっている。魔族のみで構成されてるテロ組織なんだ。実際、君が倒した暗城も人間ではなかった。彼は河童の妖怪だったよ」

 一夜が説明すると慧留は一夜に質問してきた。

「神器は人間だけが使える訳じゃないんですか?」

「ああ、確かに神器を作ったのは人間だが、あれは人間じゃなくても相性さえよければ使用できる。蒼の使う「天使」は天使でないと使えないけどね」

 慧留の質問に一夜は答え、そしてさらに話を続けた。

「この国に限らず、人間は魔族に対する弾圧が凄まじい。まぁ、好待遇を受けている国もあるけどね。「USW」と「神聖ローマ」、「ヘレトーア帝国」は特に魔族と積極的に交流している国だしね。そして、迫害を受けた魔族のみで構成された組織が「アザミの花」だ。「アザミの花」の謳う報復とはつまりそう言うことだろう…この国は特に魔族に対する弾圧が四大帝国の中でもひどいからね…だから、「苗木日和」のように魔族を安全に住ませる施設が用意されているし、自分の正体を隠すものも多い。恐らく、美浪ちゃんも生徒会メンバー以外には正体を隠しているはずだしね…まぁ、流石に戸籍は簡単に変えられないけどね」

「なんか…他人事とは思えないな」

 一夜一通り話すと蒼がそう答えた。

「君たち二人も魔族だからね~。むしろ、生徒会の四人は特殊だよ。普通は君たちが迫害の対象にされてもおかしくなかった」

 一夜がそう答えると慧留が疑問を投げかけた。

「どうして、差別や迫害が起こるのかな?」

「違うからだろ…自分と」

 蒼は淡々と慧留の疑問に答えた。

「違うから?それだけ?」

 慧留が蒼に尋ねると今度は一夜が答えた。

「人間に関わらず全ての生物は自分の身を守る為に本能的に危険を察知する能力がある。自分とは違う者と遭遇すると生物は身を守る為にその者を遠ざけようとする、撃退しようとする。差別や迫害はその延長戦だよ」

「まぁ、そう言うこった。だからある意味、差別や迫害は「起こらなきゃいけない」ものなんだよ。差別や迫害が無ければ競争も起きない。戦争も起きないとも言えるがな。人類はここまで発展しなかった。つまり、差別や迫害が無けりゃ人間はとっくの昔に絶滅していただろうぜ」

 蒼はそう答えると慧留は微妙な顔をした。

「でも…」

 蒼が言うと、慧留は割り切れない様子であった。

「まぁ、気持ちは分からないでもないいよ…迫害される方はたまったものじゃない。実際「アザミの花」のような奴らがいるくらいだからね。けどね、この世界は様々な「犠牲」の上で成り立っているんだよ。だから、仕方がない時だってある。そこは理解しないといけない」

 一夜はそう続けた。

「いずれにしても、「アザミの花」を放置してるとこの国は壊滅だ。お家転覆は御免だ。どうにかしないとな」

 蒼がそう言うと一夜も続けた。

「そうだね…だが、「聖天十二神器」を所有している彼らを倒すのは正直僕らだけでは厳しい…生徒会も協力してもらっても兵力が全然足りない…神器が回収出来たのは一つだけだし。最低でも十一人もの幹部がいる。それ以外の兵力も相当なものだ…どうするべきかな?」

 一夜がそう言う

「まぁ、今は休ませてくれ。今日は久々に色々ありすぎて疲れた」

 そう言って蒼は家に帰る準備を始めた。

「そうだね。今日はもう遅い。僕もお暇させてもらうよ。ありがとう、慧留ちゃん」

 一夜も帰る準備を始めた。

「蒼、一夜さん、最後に一つ…聞いてもいいですか?」

 慧留が一夜と蒼を呼び止めると蒼は無言で一夜は「何だい?」と言って慧留に問いかけてきた。

「差別や迫害は…やっぱりないと駄目ですか?失くすのは駄目なんですか?」

 慧留がそう質問をする。すると、一夜が先に答えを言った。

「正直それらを失くすのは不可能だよ。差別、迫害があったからこそ人類は今、頂点に立っているとも言えるんだよ。勿論それだけでは無いがね」

 一夜がそう言うと慧留は下を向き表情を暗くした。次に蒼が答えを言った。

「俺も一夜と全く同意見だ。無理だと思う。人間には、いや、人間に関わらず生きていく全ての者たちは差別や迫害は必要だ。それがないと生きていけない。それは俺たち魔族にも言えることだ。もし、魔族と人間の立場が逆だったら魔族が人間を迫害していただろうぜ」

 蒼の意見を聞いて慧留はさらに表情を暗くした。

「やっぱり…そうなんだね…」

 慧留がそう言うと蒼は更に続けた。

「けどまぁ、差別や迫害のせいで多くの争いを生んでるのもまた事実だ。そのせいで多くの者たちが悲しみ、不幸になってるのも事実だ。だからこそ、お前のような考えを持つ人間は必要だし、差別や迫害なしでもやっていける世界を作ろうという意思はなくてはならないものだ。だから、お前の考えは間違ってねぇよ」

 蒼は慧留を肯定する発言をした。慧留は蒼の意外な言葉に驚いたような顔をした。

「僕も蒼と同じ意見だ。まぁ、今の現状をよく知る必要はあるけどね。けど、一つ言えるのは慧留ちゃんの言うことは間違っていない」

 一夜は蒼にフォローを入れるようにそう言った。

「けど、正しいと証明するには勝つしかない。お前自身の考えが正しいっていうなら勝って証明しろ」

 蒼は慧留にそう言った。

「…ありがとう。二人とも」

 慧留は泣きそうな顔をしながらそう言った。

「じゃあな。また明日」

「じゃあね」

 二人はそう言って慧留の家から出て行った。


「君にしては随分優しいことを言ったじゃないか」

 一夜は蒼と一緒に慧留の部屋から出た後、蒼にそう言った。

「俺は思ったことをそのまま言っただけだ」

 蒼はそう答えた。

「昔を…思い出していたのかい?」

 一夜は蒼にそう聞いてきた。

「………かもな。もうお前も帰れ」

 蒼は淡々とそう言った。

「そうだね…帰らせてもらうよ。じゃあね蒼、また明日」

 そう言って一夜は帰って行った。

「何か、今日は疲れた」

 そう言って蒼は自分の部屋に戻っていった。


 To Be continued

 フェアレーターノアール第四話投稿しました。はい、蒼君ボロボロにされましたね今回。

 この十二支連合帝国篇のテーマは「差別」、「迫害」です。まぁ、どこにでもあることです。しかし、これが恐ろしい。

 慧留はこの事に必死に悩んでいましたね。そして、蒼の優しさも垣間見えたのではないでしょうか?蒼君は基本的には素直な子なんです。

 ここまで蒼君の事を書いていましたが、しばらく蒼君は戦いません(笑)主人公なのに…

 まぁ、休憩ってことで…

 ここまで読んでくださった方々。本当にありがとうございます。まだまだ続きますので見ていってくださいな。それでは、また会いましょう!

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