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フェアレーターノアール  作者: たい焼き
【最終章】天界叛逆篇
194/196

【最終章】使徒叛逆篇ⅩⅩⅩⅧー神聖ローマ合衆国ー

「疲れた…」


インベルはそう呟いた。


「全く…だらしないわね…」


 アポロがそう言った。


「よう」


 蒼が二人の前に現れた。


「フローフル!」

「こんなところで何してるのよ?プロテアは?」


 お前らとは俺一人で会おうと思ってたんだよ。


「そうかよ…」

「で…?これからどうするの?」


 蒼は答えた。


「ちょっと…散歩しねぇか?」






「懐かしいな…」

「そうね…」


 蒼達が向かった先は…かつて三人で抜け出して行った場所であった。

 天原の庭と呼ばれる、色々な花が咲き乱れている場所だ。

 来たのは一度だけだった。


「ミルフィーユの目を盗んで行ったな確か」

「アポロがどうしても行きたいって言ってたからな~」

「…そうね…そうだったわね…」


 アポロはこの場所に興味があった。特別な理由なんてない。綺麗な場所だと聞いたから行きたくなった…そんな単純な理由だ。


「あれから…色々変わったが…ここは変わってないな…」

「そうだな…」

「ええ…」


ー出来れば…ルミナスもここへ連れていきたかった。


 この景色を見れば…ルミナスは変わっただろうか?それは蒼には分からない。

 だが、この花は…この場所は彼ら三人が自分の意思で歩んで来た場所だ。

 それから蒼とインベルとアポロは他愛のない話を続けた。


「フローフル…気が向いたら帰ってこいよ…」

「ああ…」


 蒼はそう言った。その瞬間ー


「!」


 ルミナスの幻影が蒼の目の前に現れ、走り回っていた。その姿はとても美しく…儚かった…やがて…消えていった。


「フローフル?」


「いや…何でもない…そろそろ時間だ…じゃあな。アポロ、インベル」

「ええ、またいつでも来なさい」


「そうだよー。また来なよ」


「「「!?」」」


 現れたのはミルフィーユだった。


「ここにいると思ったよ」

「全てお見通しかよ…」

「みたいだな…」

「ミルフィーユ先生はこんな所にいていいんですか?」

「それはこっちの台詞だよ。まぁ…たまにはこういうのも悪くないね…」


 ミルフィーユはそう呟いた。


「ミルフィーユ…今までありがとな」

「別に礼なんていらないよ…こっちこそありがとう、久し振りに…愉しい戦いだったよ…とは言っても…もう二年前だけどね」

「また来る」

「うん」


 蒼はそのまま去っていった。


「お別れは言わないわ…だって…いつか必ず、フローフルは戻ってくる」

「そうだな」

「じゃあ、帰ろうか」


 インベル、プロテア、ミルフィーユも天原の庭から去っていった。



「悪いな」

「別にいいわ。あなたには随分、私に付き合って貰ったし」

「じゃあ、行くか」

「待て」


 蒼とプロテアの前に現れたのはエクレアとフラン…そしてローグヴェルトだった。


「おっと…これはこれは…神聖ローマの皇帝様じゃねーか」

「その呼び方は止めろ」


 ローグヴェルトはルミナスに代わり、神聖ローマの長となっていた。


「行くのか」

「ああ」

「そうか」

「そう言えば前の戦いは世話になったみたいだな」

「礼はいらん」

「そうかよ……また…いつか…」

「ああ…」


 蒼とプロテアはそのまま去っていった。




To be continued

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