【最終章】使徒叛逆篇ⅩⅩⅩⅢー哭いた心ー
「【神の天王聖剣】…」
ルミナスの最強の剣。
「やっぱ…お前はすげぇよ…ルミナス…一人じゃあ…結局お前には勝てなかったよ…」
蒼はそう言った。
「蒼…行くよ」
「ああ…」
蒼と慧留は武器を構えた。
「【拒絶黒薔薇世界】」
「【自由氷黒時神剣】」
蒼は二つの刀を重ね、黒氷の刀となった。
慧留は錫杖が真っ暗になり、慧留の背中から巨大な霊力の黒い翼が展開された。
「そういうことね…蒼…貴女の力は…事象の凍結消滅…私の上書きの力すらも止めて…それで助かったのね。そして…慧留の力は事象の拒絶…ならば…それを越える上書きをするまで!」
蒼と慧留は剣をぶつけ合い、超光速の戦闘を繰り広げていた。
一撃で大地が割れ、海があれ、世界が相剋していた。
空はやがて曇り、世界が壊れ始めた。
ー何故だ…何故…
何故そうまでして抗う…
ーそれしか…道が無いからだ…
そう、抗うことこそが全て。そうする以外に道は開けないのだ…
ルミナスは…理解できなかった。
蒼や慧留の行動に二人の行動は非常に不条理で…そして…
「はああああああああああ!!!!」
蒼はルミナスを切り裂いた。
「くっ!?あああああああ!!!!」
ルミナスは蒼を切り裂いた。
「ぐああああ!!!」
「おおおおおおお!!!」
慧留はルミナスに斬りかかった。しかし、ルミナスはその前に慧留を切り裂いた。
「くっ…」
慧留はそのまま倒れた。
「慧留!」
「どんなに抗っても終演は止められない!貴方達では止められない!」
ルミナスは蒼を吹き飛ばした。
「ぐぁ!?」
「蒼…」
慧留はもう…立ち上がることが出来なかった。
慧留は先程の一撃で上半身と下半身が分断されてしまった。
「慧留!」
「まだ…まだ終わってない…私の…杖を…使って…」
「!」
慧留の杖がまだ残っていた。
ルミナスは蒼と慧留の元に向かってきた。
やるしか…無い…!
蒼は慧留の上半身と下半身をくっ付けて凍らせ、杖を手に取った。そして…黒紫色の黒刀に変化した。
そして、蒼の刀が淡い蒼色に変化した。
まるで…影の様な刀と海の様に蒼い刀だった。
「この刀に名を付けるのなら…月影刄刀…そして…蒼海の絶刀…全てを…終わらせてやる!」
「蒼!貴方達の旅路はここで終わる!いや、終われ!!!」
「悪いな…終わる気なんてねぇ!これで…最後だ!!!」
ルミナスの白剣と蒼の黒刀と蒼刀がぶつかり合う。そして、ルミナスの剣と蒼の蒼刀が砕け散った。
「なっ!?」
ー残ってる…慧留の刀が…まだ残ってる!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
蒼は左手の黒刀をルミナスに斬り裂いた。
「あああああああああああああああああああああ!!!!あああああああ!!!!」
ルミナスはそのまま吹き飛ばされ、倒れた。
「くっ…は…無駄よ…私には無限に再生し…!?何故何故だ…!?」
「お前の無限再生は…もう使えねぇよ…お前は光を扱う…それ故に慧留の力…影…闇の力に対する耐性が全く無くなっちまってたんだよ…」
蒼がそう言うとルミナスの身体が消滅し始めた。
「くっ!?そんな…バカな…!?」
「ルミナス…もう…休め…お前は…もう限界なんだろ?」
「!?」
「この世界と一つになった…その時点でお前はもう死んでるんだよ…」
「………私は…私は死なない!私は…」
「ルミナス…お前はもう…十分にやったよ…後は…皆に任せてくれ…」
「ふざけるな…何を今更…!」
「過ちの無い世界…全てがご都合主義の世界…確かに素敵だな…お前のやろうとした道は…もしかしたら正しかったのかもしれない。けど…悲しみがあるから…怒りがあるから…辛いことがあるからこそ…楽しいことや嬉しいこと、愛される事の喜びを感じれるんだ!ルミナス!お前だって…本当は分かってるんだろ!?」
「………」
「俺一人じゃお前には手も足も出なかった!けど…皆の力で…お前を倒した!俺は…!」
「もう…いい…」
「フローフル…最後に…最後に聞かせて欲しい…」
ルミナスは悟った。
自分は…間違っていた。
完璧ゆえに…ルミナスは何も見えていなかった。
蒼には見えて…ルミナスには見えなかったモノ…
「フローフル…貴方は…私の…事…好き……?」
蒼は躊躇いもなく答えた。
「好きだったよ…ずっと…お前に追い付きたかった…けど…結局最後まで…お前に追い付けなかったよ…」
蒼は笑顔で涙を流しながらそう言った。
「そう…それだけで…もういい…月影慧留…そして多くの仲間達が貴方を変えた。私には出来なかった…最後に貴方達の輝きを見れたわ…もう…思い残す事もない…」
ルミナスの身体が光の粒子へと変わっていく。
「さよなら…フローフル」
「ああ…!」
ルミナスは光の粒子になり、そのまま消え去った。
To be continued




