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フェアレーターノアール  作者: たい焼き
【第十章】道化狂乱篇
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【第十章】道化狂乱篇ⅩⅩⅢーpierrotー

 フォルテとロキは向かい合っていた。


「さてと…始めようかな!(*^▽^)/★*☆♪」


 ロキはフォルテに接近した。

 フォルテは虹の光線を放った。


「無駄無駄♪(^ー^)」


 しかし、ロキはフォルテのあらゆる攻撃をすり抜けて見せた。

 だが、フォルテは諦めずに攻撃を放った。


「聞き分けの無い子だね…Σ(ノд<)」


 ロキはそう言って空間を凪いだ。

 このロキの予備動作には見覚えがあった。


ーまずい!?


 フォルテはロキの攻撃を回避した。


「うーん、流石に攻撃が見切られ始めたね(T_T)」


 ロキは少し考えた。

 フォルテがロキの技の秘密に気が付き始めている。

 これはかなり厄介な事である。

 ロキの能力はかなり特殊であり、敵に能力を晒されないならそれに越した事は無いのだ。

 ロキの能力は敵に知られない方が色々と都合がいいからだ。

 だが、フォルテはロキの空間操作能力の予備動作の癖に気が付き始めている。

 こうなったら…


「確実に殺すしか無いねぇ…(〃⌒ー⌒〃)ゞ」


 ロキは相手に能力の全貌を暴かれそうになった場合、ほぼ必ずその敵を殺している。

 能力を知られてしまっている以上、殺すしかない。


「【虹滅光(カウス・コーザー)】!」


 フォルテは虹のレーザーを放った。


「五種類の属性を混ぜた君の霊魔結合は実に面白いけど…」


 ロキはそのままフォルテのレーザーを回避しそうとはしなかった。

 そのまま虹のレーザーはロキをすり抜けた。


「僕には効かないんだよなぁ…(T_T)」

「そのふざけた喋り方…今すぐさせなくしてあげる!」


 フォルテは翼を展開して翼から虹の羽根を放った。


「【虹羽根(カウス・ザガブ)】!」


 全方位から羽根が放たれた。

 ロキはフォルテのいる空中へと向かった。

 フォルテの攻撃は悉くすり抜けていた。


「くっ!?」

「だから無駄だよ!」


 ロキの身体に歪みが発生し、やがて完全に消えた。


「こっち」

「!?」


 いつの間にかロキはフォルテの後ろに回り込んでいた。

 ロキは黒い輪っかを放った。

 フォルテはほぼ全ての輪っかを回避するが右足に一撃当たってしまい、左足は異空間へと飛ばされてしまった。


「うっ!?」

「右足は飛ばした…これで後は右手と左足だけだけど…(´・c_・`)飛んでるから意味無いか…ならば…その翼をもがないとね!」


 ロキは更に黒い輪っかを飛ばす。

 先程の手裏剣より範囲が広く、回避し辛い。


「【虹羽根(カウス・ザガブ)】!」


 全ての虹の羽根が黒い輪っかに命中する。

 すると、羽根が異空間へと飛ばされていった。


「ふ~ん、やはりその虹色の翼をもがないと話にならないね…(^o^;)。まぁ、いいや。ゆっくり…ゆっくりと倒そうかな?」


 ロキの今の発言でフォルテは確信した。

 ロキは完全にフォルテを舐めきっている。

 ロキはフォルテを殺そうと思えば恐らくいつでも殺せる。

 それをしないのは無駄に霊力を消耗させないようにするのが一つと、本気を出して殺すまでも無いと判断したからだろう。

 だが、これはチャンスだ。

 殺す事が出来ないにしてもロキの弱点を掴む事さえ出来れば…勝機はある。


「【虹滅剣(カウス・セイフ)】!」


 フォルテは虹の剣を出現させ、ロキに接近した。


「遠距離から近距離攻撃に変えてきたか…(* ̄ー ̄)。だが無駄だよ!(´・c_・`)」


 フォルテは虹の剣でロキに攻撃するがロキは全ての攻撃をすり抜けていた。

 ロキのこの能力はまさに幽霊だ。


「じゃ、右手を貰うよ」


 ロキはそう言ってフォルテの右手を掴んだ。

 しかし、フォルテはロキの顔面に目掛けて虹の羽根を放った。


「!?」


 しかし、ロキはフォルテの攻撃を()()()()()


「ちょっとびっくりしたけど終わりだよΣ(ノд<)」


 ロキは完全にフォルテを異空間へと吸い込もうとしたがフォルテは自身の無力感を翼を使って右手を切断し、ロキから離れた。


「自分の腕を犠牲にするなんて…正気の沙汰じゃ無いねぇ(/´△`\)。でも残念、無意味なんだよなぁ…(´・c_・`)」

「くっ…」


 フォルテは既に満身創痍であった。

 これ以上の戦闘は身体が保たない。

 ここは一旦退くしか無い。


「………」


 フォルテの身体が発光した。

 プリズム属性を使った目眩ましだ。


「!?」


 ロキは光に驚き眼を閉じた。

 眼を開けた時にはフォルテの姿は無かった。


「逃げたか…けど…逃がさないよ?」


 ロキはそう言って身体を歪めて消えていった。






 フォルテは広野を走っていた。

 そして、増援を来るのを待つしか無かった。

 これ以上闘えば負けるのはフォルテの方だ。


『フォルテ、聞こえるかしら?』

「この声は…ルミナス陛下!?」

『あなたの頭に直接語りかけているわ。今そちらに向かっているわ。どのくらい持ちそうかしら?』

「出来れば今すぐにでも速く来て欲しいですね…保ちそうにありません」

『…分かったわ。あなたはそのまま逃亡を続けなさい』

「分かりました」


 ルミナスとの念話はそこで途切れた。

 どうやらルミナスが増援に来る様だ。

 総大将自らが来るという事はもう、『童話人(グリム)』の数も少ないという事だろう。

 こちらが優勢の様だ。


「なら…私は…ロキの能力を少しでも解明しないとね…」


 フォルテは今までのロキの能力の分析を始めた。

 ロキの能力は空間切断と透化能力だ。

 空間操作により、あらゆる物質を異空間へと送り込み、相手の身体を引き千切って殺す事も可能だ。

 ロキの空間切断能力は相手をほぼ一撃で沈める事が出来る。

 フォルテは咄嗟に身体を千切って即死は免れているがそれでも身体の一部が失っている事には変わり無いので相当なダメージを受けている。

 そして、もう一つの能力…ある意味この能力が最も厄介だ。

 透明化する能力であり、あらゆる霊術、魔術、体術全てを無効化してしまう。

 端的に言えば常時無敵状態であり、ロキに一切のダメージを与える事が出来ない。

 攻撃は即死は攻撃、更に防御に至ってはする必要が無い無敵状態。

 攻防共に完璧な力だ。

 一見、全く弱点が無いように思える。

 だがー


「ロキは何度か…私の攻撃を回避してる」


 そう、ロキは回避する必要が無い筈なのに何度か攻撃を回避した時があった。

 攻撃を受けないのなら回避する必要は無い筈だ。

 にも関わらずロキは何度かフォルテの攻撃を回避していた。

 恐らく、ロキが回避するタイミングには何らかの共通点があった筈だ。

 何か…何か共通点がある筈だ。

 そもそもロキはどうやって空間操作と透化能力を使っていたのか。

 四大帝国会議で情報共有をした内容にによるとロキの能力は眼による能力だと分かっていた。

 そして、蒼は一度彼と交戦した事があり、その攻撃はロキに通じており、左眼を潰す事に成功したと言う。

 蒼の能力は物質の停止を司る能力であり、それによりロキの力を無効化したと考えられるが恐らくそうではない。

 蒼はロキの弱点を突いていたのだ。

 そのロキの弱点…

 フォルテは今までのロキの言動を全て振り返った。

 彼の行動、仕草、口調、全てを振り返り、そして、一つの事実に気が付いた。

 そう、あったのだ…ロキの明確な弱点を…いや、そもそもロキの能力は…


「まさか…」


 フォルテがロキの事を気が付いた瞬間、ロキは既にフォルテの目の前にいた。

 ロキは空間を移動する事が出来る。

 フォルテの位置さえ把握していれば空間を飛び越えてやって来るなど容易の事である。


「気付くのが少し遅かったね!\(^o^)/」


 ロキは右手にビームサーベルを顕現させ、フォルテの身体を切り裂いた。

 フォルテはロキに身体を切り裂かれ、そのまま倒れた。





「かっ…」

「ふぅ~、手間取らせてくれたね…(´・c_・`)。僕の能力は見破られちゃったみたいだけど…その身体じゃあ、どうしようも無いねぇ…(/´△`\)」


 フォルテは右肩から胴体まで真っ二つに切り裂かれていた。

 虹の翼は完全に消えており、フォルテの霊力は既に底を尽きていた。


「やれやれ…(´・c_・`)。思ったより時間が掛かっちゃったな~。まぁ、この僕に勝てる筈も無いから関係無いけどね(^o^;)。しかし…参ったなぁ…エスデスは時神蒼と戦っている様だし…(´・c_・`)」


 ロキはそのまま去ろうとしていた。

 しかしー


「待…て…」

「んんん??(^o^;)。まだ息があったのかΣ(ノд<)。まぁ、後数分で死ぬだろうから…止めは指さないよ面倒臭いし(^ー^)」


 ロキは空間を移動しようとしたその時ー


「来たね…ルミナス…」


 巨大な白馬に乗ってルミナスはやって来た。

 ルミナスの乗っている白馬は人工物であり、ヴィングスゴルデクスと呼ばれる魔道兵器だ。

 かつてこの白馬でヘレトーアの上層部を根絶やしにした事もある。


「その馬で来たんだ…道理で速いと思ったら…」

「ロキ…」

「僕よりそこの女を助けた方がいいんじゃない(*ToT)?まぁ、もう助からないけど…(*´∀`)。君が後もう少しだけ速く来ていれば良かったんだけどね~(^o^;)。そうすれば僕の能力をその子を通じて解明出来ただろうにね(*ToT)」

「何を勘違いしてるのかしら?私はあなたの能力はとっくに解明してるわ」

「ホワッツ?(;・∀・)」


 ルミナスはフォルテの元へと駆け寄った。

 内蔵の大半を潰されており、更に四肢も分断されており、何より出血が多過ぎる。

 確かに…これはもう助からないだろう。

 それでもルミナスは自身の力で回復を試みた。

 本格的な治療はルミナスには無理だが応急措置程度なら可能である。


「ルミナス…陛下…私の事は…もう…」

「黙りなさい。今、治す…」


 ルミナスは光属性の力を使ってフォルテの傷を塞いでいた。

 だが…フォルテはもう…


「ルミナス陛下…最後に頼みがあります…」


 ルミナスは神聖ローマの皇帝だ。

 本来ならフォルテの頼みなど聞く義理など無い。

 だが、ルミナスはフォルテの言葉を無視しなかった。


「何?」

「私の一族に…プロテアに…よろしく伝えて欲しいのです」


 フォルテはそう言ってルミナスに霊力を送った。

 その霊力はフォルテの伝えたい言葉を内装されている。

 フォルテはたった一人で妖精族を守り続けていた。

 ルミナスもその事は知っていた。


「私は…一族を…守りきれなかった…」


 フォルテは涙しながらそう呟いた。

 そう、フォルテの願いは自分の一族を守る事。

 しかし、それはもう叶わない。

 だが、次の後継者はもう決めていた。

 フォルテ自身、何となくこうなる事は予想していた。

 心残りがあるとすれば…最後まで一族を守りきれなかった事と、親友であるプロテアに別れを告げられない事くらいだ。


「あなたは十分、一族の為に戦った…抗ったわ…だから…もう、休みなさい」

「慰め…のつ…もり…ですか?」

「私は誰かを慰めれる程、優しい人間じゃないわ。ただ、事実を告げただけ。後はあなたが信じた一族を…信じなさい」


 そう、ルミナスは他人を慰めたり、励ましたりなんかしない。

 だが、抗ったこと、戦った者達を侮辱する事も無い。

 別にルミナスは自分を正義の味方などと思っていない。

 むしろ、逆でルミナスがこれからやろうとしている事は間違いなく悪なのだ。

 だが、ルミナスは止まれない、止まる気もない。

 ルミナスはフォルテが抗い続けた生き様を、死に様を…忘れるつもりは無い。


「そう…だ…ね……私…は……………………」


 フォルテはそのまま力尽きた。


「…………」


 ルミナスはフォルテの死を見届けた後、そのまま静かに立ち上がった。


「ん~(^o^;)。お涙頂戴劇は終了したかな?(*´∀`)。全く…死ぬ前にあーだこーだ話したり過去回想に入ったりしてお涙頂戴展開はもう飽きてるんだよね~(;゜∀゜)。そんな事よりもっと楽しい事しよ?(*´∀`)」

「そうね…もっと…楽しい事をしましょう。あなたの好きな殺し合いをね…」


 ルミナスは邪悪な笑みを浮かべながらそう言った。


「おおっと…(;・∀・)。ルミナス、君、豹変し過ぎだろ…さっきまでのは演技だったのかい?(|| ゜Д゜)」

「別に…私は演技をしたつもりはないわ。私は無駄な事はしない主義よ」

「成る程…ただただ冷徹で傲慢な人間じゃない…という事か…君は恐怖のみで民衆を従えているのかと思っていたよ」

「恐怖のみでは誰も付いてこないわ。仮に付いてきてもすぐに潰れて終わりよ。それは馬鹿のする事よ」

「ふ~ん(-_-)。で?君は僕をどうするのかな?」

「決まってるわ、時が来た…あなたを殺しに来た」

「また随分と唐突だね~(^o^;)。僕の能力を解明したって聞いたけど…本当なのかな?(;・∀・)」

「ええ、フォルテも気が付いたみたいだけど…私はとっくにあなたの能力は解明してるわ」

「それってフォルテ無駄死にだね(/´△`\)」

「無駄なんかじゃ無いわ。こうしてあなたを足止めしてくれたんだもの、フォルテには感謝しなくてはね」


 ルミナスはそう言った。


「一応、聞いておくけど僕の能力はなぁんだ?(^o^;)」

「あなたの能力は…一見、空間切断能力と透明化する能力の二つを持っている…と錯覚するわ。この二つの能力は別々に見えるから…けど…この二つの能力は別々じゃない…あなたの能力は一つよ」

「!?(;・∀・)」

「あなたの能力は空間操作の能力…それはあなたの身体にも適応される。つまり、相手の攻撃が来る瞬間にあなたの身体は時空間へと逃げていただけなのよ。それが…透明化する能力の正体よ」

「いや~…参ったな…(^o^;)いつ気が付いたの?」

「最初からよ」

「適当な事を言わないでくれるかな?(`ロ´;)」

「適当じゃ無いわ、あなたの能力はあなたと会った時から分析してたわ」

「なら…僕のこの能力の弱点も知ってるんだね?(;・∀・)」

「勿論よ」


 ロキはかなり焦っていた。

 何故なら、ルミナスに完全に能力を言い当てられているからだ。

 ロキの能力はルミナスの言う通り、一つなのだ。

 一見、透化する能力も相手の攻撃が当たる瞬間に時空間に飛んでいただけで別に無効化していた訳では無いのだ。

 ここまで読まれているならまだいい。何故なら分かった所で別空間に逃げるなんて事をしている為、対策のしようが無いのだ。

 基本的に空間を使う者の時空間はその本人しか持っていないモノで能力者によって保有する空間は別々なのだ。

 同じ空間操作を使う者であれば他人の空間へ無理矢理入る事は出来るが他人の空間へ無理矢理入る為、大量の霊力、或いは魔力を消耗してしまうのだ。

 更に他人の異空間で霊力や魔力が尽きると二度とその空間から脱出出来なくなるのでリスクがかなり高いのだ。

 ロキの様に空間を予備動作無しで移動出来る者はまずいないので実質ロキは無敵状態だったのだ。

 だが、ロキのこの能力は決して完璧という訳でも無いのだ。


「あなたのその能力は身体を瞬時に飛ばせるには限りがある。予備動作無しでの瞬時の空間移動はあなたでも限界があるわ。まぁ、少し余裕があれば身体全身を空間移動出来る様だからあまり弱点とは言えないわね。けど、あなたは3分以上無敵になる事が出来ない」

「!?(;・∀・)何でそれを!?」

「あなたの戦闘データはある程度揃ってるからそれで推測したまでよ。これが一つ目の弱点。3分間あなたを狙い撃ちすればあたは無敵では無くなるわ。けど、これはあまり有効な弱点とは言えないわね。あなたの弱点はもう一つあるわ。そして、この弱点がかなり致命的ね」


ーヤバイよヤバイよヤバイよ(|| ゜Д゜)!?全部バレてる!?(*ToT)


 ルミナスの見事な分析にロキは冷や汗をかいていた。

 流石にここまで弱点を分析されているとは思わなかった。

 ロキはそこまで派手に戦った事はそう多くは無い筈だ。

 その少ない機会でルミナスはこれ程までにロキの弱点を分析したのだ。


「あなたの空間操作は眼によって行われてる」

「あー、オワタ\(^o^)/」

「あなたの空間操作能力は左眼と右眼では能力が微妙に異なっている。言うなれば右目が攻撃特化の空間操作を扱い、左眼は防御の空間操作に長けているわ。空間を切断する能力はあなたの右眼の能力。そして、透化する能力は左眼によるもの。そして…あなたの左眼には致命的な欠陥があるわ」

「………(^o^;)」

「あなたの左眼だけは身体を透化してる間は実体化してる。逆に左眼を透化させている時は他の身体は実体化してるわ。しかも、左眼を潰せば実体化の能力は完全に解除される。イシュガルドの一件の時、フローフルに左眼をやられてすぐに撤退したのはそれが理由ね」

「ははは…」


 ルミナスは本当にロキの弱点を全て把握していた。

 まさか、左眼の事まで気付かれていたとは…

 因みにイシュガルドの一件の時、潰された左眼は時間を掛けて自身の空間回帰で治した。

 あくまでロキの眼は能力に特化されただけであり、右眼だけでも一通りの能力を扱う事が出来る。

 まぁ、この手の能力のお決まりだが基本的に眼を扱う能力は両眼揃って初めて本来の力を発揮する為、ロキの負傷した左眼を治すにはそれなりに時間が掛かった。


「(^o^;)」

「私の言ってる事、間違ってるかしら?」

「参ったなぁ…(/´△`\)。能力がここまで判明されている以上…ここで殺すしか無いねぇ…(T_T)」


 ロキはそう言ってルミナスに接近した。

 一気にカタを着けるつもりだ。

 ルミナスは白い長剣を抜いた。


「【白滅(メタト)…」

「なんちゃって!( ´∀`)」


 ロキはルミナスをスルーした。


「!?」

「馬鹿正直に君と相手をする筈が無いだろ!ここは引かせて貰うよ!(^o^;)」


 ロキは全力でルミナスから逃げた。

 能力が完全に解明されている以上、正攻法でやってもルミナスに負けるとロキは踏んだ。

 それだけルミナスの力は強大なのだ。

 ロキはルミナスの事はある程度知っている。

 彼女は歴代全ローマカイザーの記憶を保有しており、どのローマカイザーの皇帝よりも霊力が高く生まれ、歴代最強と名高いのだ。

 彼女の実力は未知数であるが三百年以上生きている天使であるジェジェを下している。

 ジェジェはパルテミシア十二神を殺した事がある猛者なのだ。

 そんなジェジェを意図も簡単に下したという事はルミナスの戦闘力は既にパルテミシア十二神と同等なのだ。

 そんな相手に能力が解明されている状態で勝てる筈が無い。

 ルミナスは必ず殺さなくてはならないがここは一旦退いて体勢を立て直す必要がある。


「逃がさないわ」

「!?(|| ゜Д゜)」


 ルミナスはヴィングスゴルデクスに乗ってロキに追い付いていた。


「残念だね!( ´∀`)少し遅かった!」


 ロキはそう言って異空間へと逃げた。

 しかし、ルミナスは最後に抵抗して白い長剣をロキに向けた。


「【白滅天使(メタトロン)】」


 長剣は急速に伸び、ロキを捕らえた。

 ロキの肩に少しかすった。

 しかし、ロキは時空間を移動し、ルミナスから消えていった。


「逃がしたか…けど…問題ないわ…」


 ルミナスはそう言ってロキの向かった場所へと向かった。






「あっぶな~(;゜∀゜)。危うく殺される所だった。異空間へ飛ぶ瞬間を狙われるなんてね…」


 ロキの時空間を移動する術は時空間へ飛ぶ前に身体を実体化させる必要があり、ルミナスはそこを狙ったのだ。

 ルミナスのエンゲリアスである【白滅天使(メタトロン)】は刃を伸び縮みさせるだけの単純(シンプル)な能力であるが汎用性が高い上、奇襲にも有効であるし、先程の様にロキが時空間へ逃げる時に不意を突けるので地味ながら非常に強力な能力である。

 実際、ロキは左肩を負傷していた。


「まぁ、この程度の傷なら…」


 ロキは左肩に手を置き、離したら傷は既に元通りになっていた。

 この程度の傷ならロキの空間回帰で治す事が出来るという訳だ。


「現在、存在するパルテミシア十二神は六人…七人は死亡、エリシアは五年前のローマ聖戦で死亡。実質ルミナスに殺された様なものか…で…ヘスティアは五百年前に病死…」


 ロキは淡々とそう呟いた。

 この異空間では何もなく黒い空間と白い足場があるだけだ。

 パルテミシア十二神と呼ばれる十二人の神々が『世界宮殿(パルテノス)』を守護していた。

 しかし、十二神と言いながらも実は十三人目がいた。

 その神が蒼の師匠であるエリシアだ。

 彼女はアテネと呼ばれる神だった。

 五百年前のヒューマニックリベリオンの時にヘスティアは寿命で死んでいる。

 ヘスティアのみ、寿命で死んだ唯一の神であった。

 その後、天使大戦で三人の神が死んだ。

 表向きでは彼等はトロンペータを破壊した事により死んだとされるがそうではない。

 トロンペータはあくまで天使であれば誰でも封印されている潜在的な能力である。

 しかし、『世界宮殿(パルテノス)』の力により十二神は記憶を改竄され、トロンペータ破壊により十二神が死んだという事になっている。

 そう、『世界宮殿(パルテノス)』には意思があるのだ。

 だが、それは不安定な意思であり、集合無意識とも言うべき存在である。

 パルテミシア十二神も『世界宮殿(パルテノス)』の意思によって造り出された神なのだ。

 そもそも、神とは生物の思念の力により産み出される概念的存在であり、パルテミシア十二神もそれは例外では無いのだ。

 十二支連合帝国では神器が造られていたがあれは神を殺して人工的に武器に変えたモノだ。

 そもそも神は生物や何らかの強い思念によって生まれる存在であるという都合上、弱い土地神から世界を何度も滅ぼせる程の力を持つ神までおり、種族間で最も力の差が激しい種族でもある。

 パルテミシア十二神を直接殺した者は全員で五人。

 ロキ・カオストリクスタシア、アラルガンド・セクラム、クリフォト・ユールスナール、ジェジェ・ジェルルティーガ、エスデス・ジルドの五人だ。

 ジェジェ、アラルガンド、アラルガンドは天使大戦で、エスデスとロキは第三次世界大戦でパルテミシア十二神を殺している。

 エスデスは戦の神、アレスを殺し、ロキは処女と婚約の神であるヘラを殺している。

 アラルガンドはアフロディテを、クリフォトはヘパイストスを、ジェジェはアルテミスを殺害している。

 ルミナスは彼等と違って直接手を下した訳では無い。


「だが…時神蒼…ルミナス…そして…ジェラート…彼等はパルテミシア十二神と同等の力を持っているのは事実…」


 ならば、ロキも全力を持ってルミナスを殺さなくてはならない。

 少し速いが動かす時が来たようだ。


「いや、もう頃合いか…既に目覚めていたか…オーディン…」


 ロキは嗤いながらそう呟いた。

 異空間を通り、大韓連邦の洞窟へとロキは戻っていた。

 オーディンは既に魂を吸い終わっており、既に動き出していた。

 本来ならもう少し魂を吸わせて完成させるつもりだったが思ったより速くお目覚めの様だ。


「久し振りの目覚めはどうだい?(*´∀`)オーディン…まぁ、語り掛けた所で意味など無い…か…意思を持たぬ人工の神なのだから…(;・∀・)」


 そう、オーディンはただ破壊の為だけに暴れまわる破壊の神。

 そこに意思は無く、介入する余地など最早無いのだ。

 ロキが完全体になる時は近い。だが…まだだ…まだ段階を全て終えてはいない。


「お前達は…思い知る事になる…貴様らが造った神によって地上を焼かれる恐ろしさを…(*^^*)(^_^)\(^^)/\(^-^)/(^o^)\(^^)/(^o^)v(^-^)\(^o^)/(^o^)(^_^)v\(^o^)/(^^)v\(^^)/(^_^)v\(^^)/」


 ロキは今までにないくらいの不気味な笑みを浮かべていた。

 そう、それはまるで勝利を確信したかの様であった。

 ロキは今まで胡散臭さや怪しい雰囲気を強調していたが今までの比では無かった。

 ロキは…元々は存在する筈の無い神だった。

 なのに、勝手に造られて勝手に殺され掛けた。

 そして、ロキは悟った。この世界に意味など無い事を。

 だからせめてロキはこの世界に意味を与える事にした。

 恐怖と絶望に染め上げ、この世界を混沌に変え、ロキにとって楽しい世界を作る。

 恐怖と混乱、絶望こそがロキの快楽であり、唯一の友である。

 そう、この世界を絶望に染め上げる事で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「だからこそ…僕はこの世界を変える…そう…これは…革・命!!!!( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)」


 そう、ロキにとっての革命なのだ。

 それこそがこの戦争の意味だ。

 そして、オーディンは復活した。

 これで…これでようやく、ロキの計画がほぼ完成したも同然だった。

 即ちこれで


「G\(^o^)/(*^^*)(^o^)\(^o^)/(^_^)v\(^-^)/( ノД`)…(*ToT)(/´△`\)(。´Д⊂)((T_T))( ノД`)…(/。\)(/o\)(/_;)( ノД`)…A( ノД`)…(/ー ̄;)(/ー ̄;)!!(゜ロ゜ノ)ノ(゜ロ゜;ノ)ノΣ(゜Д゜)(;´_ゝ`)!Σ(×_×;)!!!(゜ロ゜ノ)ノ( ゜o゜)(((((゜゜;)(((((゜゜;)((((;゜Д゜)))(゜゜;)M(゜〇゜;)?????(;゜∀゜)(゜〇゜;)(゜゜;)\(゜ロ\)(/ロ゜)/Σ( ̄ロ ̄lll)Σ(´□`;)(^o^;)(^-^;f(^_^)(((^^;)X-<(^o^;)(・・;)(((^_^;)(/≧◇≦\)(゜゜;)(。。;)(;^_^A(; ̄ー ̄A(; ̄ー ̄A(; ̄Д ̄)?(゜〇゜;)?????(; ̄Д ̄)?(# ゜Д゜)(#`皿´)(ー。ー#)(# ̄З ̄)((( ̄へ ̄井)((( ̄へ ̄井)(ー。ー#)(# ̄З ̄)E(ー。ー#)(ー。ー#)(# ゜Д゜)( ・ε・)(#`皿´)(*`Д´)ノ!!!(ー。ー#)(# ゜Д゜)(# ̄З ̄)(ー。ー#)(ー。ー#)(#`皿´)(# ゜Д゜)(^^ゞ(^_^)/~~(^o^)/~~(^∧^)O(^^ゞ(;_;)/~~~(^-^ゞ(^_^ゞ(^o^)/~~(^_^ゞ(^3^)/(^∧^)(/_;)/~~(^^ゞ(^o^)/~~(^o^)/~~m(。_。)mヾ(*T▽T*)ヾ(´ー`)ノ人( ̄ω ̄;)Vヾ(´ー`)ノ:-p(((^^;)f(^_^)(((^_^;)(-.-)Zzz・・・・(((^_^;):-p(((^^;)(-.-)y-~(((^_^;)(..)m(__)m(((^^;)(-.-)y-~;-);-)(ゝω・´★)(ゝω・´★)(ゝω・´★)(゜ー゜)(。_。)E(゜ー゜)(。_。)((φ( ̄ー ̄ )(ゝω・´★)(ゝω・´★)(((((((・・;)(((((((・・;)(((((゜゜;)(゜ー゜)(。_。)(゜ー゜)(。_。)(゜ー゜)(。_。)(^^)/R\(^^)」




 ゲームオーバーである。






To be continued

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