episode2
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数日後、リンは友人で黒色の三つ編みの髪で丸いメガネをかけた女の子の及川京子と一緒に学校へ向かっていた。
京子 「喋る猫に出会ったって?リン、一応言っておくけど猫はニャーくらいしか言わないよ?日本語を話したってこと?」
リン 「うん。確かに話してたよ。私にありがとうって言った。」
京子 「何でありがとうって言ったの?」
リン 「トラックに轢かれそうになった猫を私が助けたから。」
京子 「リンさ、猫を助けた時に頭を打ったんじゃない?リンってけっこう無茶するからさぁ。」
リン 「えーっ、そうかな。」
京子 「とにかく、良いことをしたんだからどこかで神様がリンの行いを見ていて、神様がリンに猫と話せる能力を授けたんじゃない?私はリンの話を信じるよ。いい話じゃない。それでその後その猫以外と話はできてるの?」
リン 「いや、それがまったくで。一度しかその能力は使えないのかもしれないね。」
京子 「そっか。ところでリンに見てほしい物があるの。」
リン 「えっ?何?」
京子は緑色に光る石をリンに見せた。
リン 「凄いキレイな石!どうしたの?これ。」
京子 「この前、学校で見つけたんだ。リンの持ち物だったりする?」
リン 「違うよ。私のじゃない。」
京子 「そっか。それならしばらく私が預かっておこうかな。一応生徒会だし、今日の校内放送で誰の物なのか言っておかないと。」
リン 「そうだね。早く持ち主が見つかるといいね」
2人は2人が通う伸町高校に着くと校内に入っていった。
放課後になり、教室で帰る準備をしたリンは京子の側へ行く。
リン 「京子、今日はこの後部活?」
京子「うん。コンクールが近いから練習しようと思って。」
京子はトランペットをクロスで拭いて手入れをしていた。
リン 「そっか。わかった。先に帰ってるね。」
京子 「うん。またね。」
リンは1人で校門を出るとそのまま商店街の方向へ歩いて行く。次第に雲行きが悪くなっていった。
リン 「あれ?どうしたんだろう。今日は一日中晴れる予定なのに・・」
リンはやがて商店街を通り始めるとリン以外の通行人達が皆空を見上げて騒ぎ始めた。
リン 「何だ?あれは・・・」
リンも空を見上げると、暗くなって雲が広がり、雷が鳴り始めた上空から蛇の姿をした3つの黒い炎が商店街に迫り、リンは危機を察した。リンを含め通行人達は一斉に逃げ出す。3つの黒い炎が商店街の地に到着すると、炎はそれぞれ黒いフードと黒いコートを着用した謎の人物に姿を変えた。謎の人物達はそれぞれ片手を出して手から炎を次々と放ち、商店街を燃やしたり、建物を破壊して行く。
リン 「なんて事を・・・」
リンは走って逃げる途中、フードの人物の1人が商店街の人に暴力をふっている所を目撃する。リンは急いで商店街の人の元へ駆けつける。リンは必死に声をかけるが商店街の人は気を失っていて反応がなかった。リンは怒りがこみ上げてくる。リンの周囲には何人もの人が倒れ、商店街は炎上していた。すると、フードの人物はリンの存在に気がついてしまう。
? 「まだ・・いたのか・・」
リン 「アンタ、一体何者⁉︎どうしてこんなことを!」
? 「俺の使命だからだ・・」
リン 「使命⁉︎そんなことのために無関係な人を巻きこんでいい訳がない!」
その時、鈍い音がするとともにリンの体にフードの人物の黒い剣が貫く。
リン 「⁉︎」
シス 「シスだ。せめて俺の名を冥土の土産に持っていけ。」
フードの人物、シスは剣を抜いてその剣を鞘に収めると同時にリンは前へと倒れてしまう。やがてシスの元に2人のフードの人物が現れる。
シス 「引き上げるぞ」
2人のフードの人物は頷くと商店街を立ち去って行く。しばらくしてリンが助けた黒猫が走って商店街にやって来た。黒猫は周りを見回して走っていくうちに血だらけで倒れているリンを見つける。
猫 「これはマズイニャ。」
黒猫はリンに近づく。
猫 「しっかりするニャ。おい⁉︎目を開けるニャ!」




