episode10
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事件から1週間後、リンは再び喫茶店あんてぃくを訪れる。
リン「こんにちは・・・」
秋「いらっしゃい、如月さん」
リン「今日、出発ですよね?」
リンは荷作りがほとんど完成している秋の荷物を見る
秋「はい。魔法協会へ行ってきます。例のシスが手下として従えていたロボットのことを調べに。」
ルー「あのロボットは魔法協会が警備によく使うやつだったニャ。魔法協会に色々と問いつめる方がいいニャ。」
ルーもカウンターの机にやって来る。
リン「そうですか」
ルー「どうした?リン。もしかして寂しいのかニャ?」
秋「えっ?そうなんですか?でも、そんな2年も3年も帰ってこないというわけでは・・」
リン「いや、別にそうじゃないよ。私のせいで、魔力石が破壊されてその破片がどこかに散らばったって・・・。それにシスも逃亡したっていうし・・・」
秋「如月さん・・・あなたのせいではありません。破片はまた見つけて回収していけばいいだけです。」
ルー「そうだニャ。それにあんな外道のシスのためにリンが手を汚す必要ないニャ。また現れたら今度こそ捕まえる‼︎それでいいじゃないか」
リン「秋さん、ルー。」
秋「如月さん。1つだけ伝えておきたいことがあります。」
リン「?」
秋「あなたは最終的に血の剣に触れて、体内に魔力が宿ってしまいました。私個人の意見で言えば、この結果に満足しています。」
リン「それは、なぜ?」
秋「私とルーは当初の予定では如月さんに事の全てを話し、血の剣を見せた後、血の剣を私達が回収して、その後、如月さんの記憶を消して魔法関連の事件に巻き込まないようにしようと考えていました。
あの、安心してください。今となってそんな記憶を消すようなことはしませんから。」
リン「それで、手紙を書いてルーに私の所まで届けたってこと?」
秋「如月さんから考えてみれば、悪意があるって思うかもしれません。実際、今まで過去に起きた魔法事件に関わった一般人には記憶を消して、何もなかったという状況をいくつも作ってしまいました。でも私は今後、そのような行為は絶対にしません。私は、如月さんの行動を見て思いました。何もなかったことにするのではなく、魔法事件に巻き込まれた人が、どのようにその事件に向き合わなければならないのか‼︎ということを常に私の考えとしてそのことを意識していきたいと思っています。」
リン「そうですね。そういうの大事だと思います。秋さんって本当に立派です。ところで、ルーも秋さんと一緒に行くの?」
ルー「俺は行かないニャ。ここに残る。」
リン「えっ?どうして?」
ルー「俺がこの喫茶店の新しい店主として色々な魔法事件に立ち向かうニャ。」
リン「猫なのに、店長務まるの?」
ルー「ニャにー‼︎」
秋はリンとルーの会話を聞いて笑う。
ルー「そういうお前は今後どうするんだニャ?リン」
リン「私?私は・・・」
リンは言葉を詰まらせる。
リン「決めた‼︎私ここに通う‼︎私に血の効率の良い扱い方、教えてよ‼︎ルー‼︎」
ルー「仕方ないニャ‼︎店長助手として鍛えてやるニャ」
リン「ありがとう、ルー」
秋「良かったねルー、新しい相棒ができたね。」
ルー「そ、そうだな」




