[Die zweite Nacht]『ファウスト』――夜の遺児 3
[3]
頬から、額から、冷汗が伝う。……否、冷汗は体中から吹き出している。直後は麻痺していたその痛みも、今や死に至る猛毒の如く少女の神経を冒していた。
痛みによるものか、はたまた出血によるショック症状か。暑気あたりのように頭が重く、意識はちかちかと明滅する。仕事を終えた安堵感もあって、リリスは遠のく意識に逆らえなかった。
ふらりと倒れ――何かに、ぶつかった。
「……ご苦労だったな」
ふいに自分を包み込む暖かな声。
――瞬間、意識は覚醒した。
崩れそうになる身体を支える、力強い腕。倒れようとする体を受け止める、逞しい胸板。
とどめとばかり、快い薔薇の薫りが、鼻腔をくすぐった。
「――っ……!」
かっとなって突き放そうとしたが――悔しいかな、体は思うように動かなかった。
「っ……余計な、お世話、よっ……これは……私の使命、だものっ……貴方にとやかく言われる筋合いじゃない、わっ……」
しっかりと身を預けながら、それでも毒突くリリス。滑稽な姿だったが、抗うことは出来ない。体が動かなかったから――……いいや。或いは、もっと別の理由で。
必死で強がる『聖女』を胸に抱きながら、その男は苦笑した。
「それはそうだな。……だが、お前が立っていることすら辛い状態なのは見れば分かる。せめて、労うことくらいは許して頂けないかな、聖女殿」
そう言ったのは、他でもなく、黒衣の『闇の魔獣』。
――リリスは、『アル』の胸の中に抱き留められていたのだ。
彼の腕は優しくて、胸板は温かくて――だけど、それを認めてしまうのは許せなかったから。
「……何、よ……冷たくしたり、優しくしたり……からかわれてるみたいで、気分が悪い、わ……」
荒い息を絞り出すように、そう吐き捨てた。
だが、
「まあ、そう言う気がないわけではないが」
返る言葉はそんな軽薄なもので。リリスは、思わず沈黙した。
「――……」
ゆっくりと息を整えて、
「……何か、言ったかしら?」
低い声音で、問うた。
「――幻聴ではないかな。意識が混濁している時には、良くあることだ」
軽薄で、悪びれた風もない言葉。……だが、不快ではなかった。
いつの間にか、彼の胸に身を預けることにも違和感を感じなくなって、リリスはしばし、微睡みのような優しい沈黙に眼を閉じた。
幾らかそんな時間を見送った頃、ふと『アル』は言った。
「……これでも、病人と怪我人には優しいのだぞ」
そうして――まるで道端の野良猫を拾い上げるかのような気軽さで、彼はひょいとリリスの体を抱き上げた。
「なあっ……!?」
水を掛けられたどら猫のような、素っ頓狂な声。
無理もない。既に自分で白状してしまったように、この聖女様は、「そっち」の方面でも圧倒的に経験不足なのだ。当然、こうして男に抱き上げられたことなどあるわけもなく、予告もない暴挙に平静を保てるはずもなかった。
「ち、ちょっとアル!? 貴方何やってるのっ!?」
不躾な言い草もあったものだが、返す『アル』の言葉は穏やかだった。
「傷の手当てをせねばならないからな。気持ちは分かるが、少し落ち着きなさい。あまり暴れると傷が悪化する。医者の言うことは、素直に聞いておくものだ」
「あ、貴方、お医者様だったのっ!?」
すっかり気が動転しているリリスは、落ち着くどころか、お互いの立場も忘れ、そんなどうでも良いことを叫んでしまう。
『アル』は苦笑しつつも、しかし、やはり彼女を気遣う気持ちに嘘はないのか、それ以上無理に窘めたりはしなかった。
「――まあ、そうであったこともあるかな」
最後にそう、少しだけ冗談めかしたように言うと、彼は路地脇に放置された木箱の上に、リリスをそっと腰掛けさせた。
『アル』の手を離れ、腰を落ち着けたことで、リリスは少しだけ冷静さを取り戻す。
「え……と……その、ど、どうする……の……?」
多少落ち着きはしたが、しかし今度は、別の不安が頭を擡げてくる。彼はいったい、自分に何をしようと言うのか。
そんな彼女に、『アル』は迷いもなく言い放った。
「そうだな。取り敢えずは――……切るぞ」
手には、いつの間に抜いたのか、銀の閃きを見せるバゼラード。
「は!? き、切るって、何をっ!?」
ふいに告げられた不穏な言葉に、思わずリリスは眼を白黒させる。が、一方の『アル』は至って冷静だ。至極当然のように澄ました顔をして、
「何をだと? この辛気臭いカソックの裾に決まっているだろう。あまりにもガードが堅すぎるのでな、この衣装は。……まったく面倒なことこの上ない。こんな衣装を着ているから、その年まで浮いた話の一つもないのだ、お前は」
なんて。
「な――!?」
あまりにも理不尽な物言いに、リリスは顔を真っ赤にして声を上げようとした――が、しかし、そんな彼女など『アル』は意にも介さない。
彼は慣れた手つきでリリスのカソックを捲り上げると、素早く内側から刃を入れて、脚の付け根から裾の先までを一気に切り裂いた。丁度、扇情的なスリットのようになったスカートの切れ間から、リリスのすらりとした白い脚が覗く。
「触れるぞ」
言うや、返事も待たずにリリスの腿に手を伸ばす。
「ひゃっ――!?」
内腿に走ったぞくりとする刺激に、リリスは声にならない悲鳴を漏らす。当然だが、こんなところを男に触れられるのは初めてだった。
「……! ~~! ――!」
リリスは真っ赤な顔で、何事かを必死に抗議する。が、極度の羞恥のせいか、それは悉く音にならない。
一方、音にならない抗議を必死に続ける少女を余所に、『アル』はじっと彼女の白い腿を注視する。そこには痛々しい真っ赤な傷が口を開け、その白く美しい肌に一層鮮やかな、真っ赤な鮮血が滾々と湧き出していた。
「……ふむ」
一つ頷くと、彼は外套の中から円筒状に丸められた包みを取り出した。木箱の上、リリスの横に広げられたそれの中には、メスや鉗子など、素人のリリスが見ても一眼で医療器具と分かる物が納められていた。
手に取るのは、白銀に輝くピンセット。
「――少し痛むかも知れんぞ」
それだけ言うと、リリスがその言葉の意味を察するのを待たず、『アル』はピンセットの先端を一息に傷口の中へと差し入れた。
「ひぐっ――!?」
先ほどとは明らかに違う、声にならない悲鳴が漏れる。羞恥でも驚愕でもない、明らかな苦痛による悲鳴だ。
「……痛んだか?」
「っ――あ、当たり前でしょっ!? 傷口にいきなりそんな大きいモノ突っ込まれて、気持ちいいわけないじゃないっ!」
涙目で抗議するリリスだったが、『アル』の涼しい顔は変わらない。
「大きいことはない。これは至って平均的なサイズのモノだ。それに、ほんの先端しか挿入してはいないだろう?」
「先っちょだけでも痛いものは痛いわよっ! すっごくデリケートなところなのよ!? するんなら、もう少し優しくしてよねっ!?」
リリスは声を荒げて――もはやすっかり涙声で――抗議したが、
「――そう言うことは、是非とも寝台の上で言って欲しいものだがな」
しれっと。悪びれた様子など微塵もなく『アル』は言い放った。
「なっ――!?」
リリスは瞬間に顔を真っ赤にして、何事か叫ぼうとした――が、『アル』はそれを聞き届けてはくれなかった。彼女を半ば無視するようにして、彼は言った。
「さて、セインティア。お前には、これが何か分かるか?」
眼前には、血に濡れたピンセットがあった。
「? 何って――」
リリスはじっと眼を凝らしてみるが、
「……ピンセット?」
少なくとも、眼に映るのはそれだけ。
『アル』は呆れたように嘆息した。
「……やれやれ。お前と言う奴は、眼まで悪いのか」
「む……しょうがないじゃない。他には、血が付いているようにしか見えないんだもの。……ってか、「眼まで」ってどう言う意味よ」
これ見よがしな素振りで言う『アル』に、リリスは唇を尖らせる。
しかし、
「さてな」
当の『アル』は、そんな風に涼しげな笑みを浮かべるだけだ。
納得はいかなかったが、これ以上の抗議は無駄だと思ったので、リリスは唇を尖らせながらも口を噤んだ。
『アル』は、今一度表情を改めると、続けた。
「――ここには今、ある生物の微細な卵がある」
「……卵?」
何故そんなものが? そう思いながら小首を傾げる。
「何の卵か、分かるか?」
「いいえ、さっぱり」
「なるほど、気持ち良いほど考える気がないな」
『アル』は嘆息する。もっともだが、律儀に考えてやる義務なんてリリスにはないのだ。話していると思わず忘れてしまいそうになるが、彼は本来、『聖徒』の宿敵なのであるし――……何より、素直に言うことを聞くのも、悔しいではないか。
「考えたって分かるわけないでしょ、だって、見えないし」
少しふて腐れた様子のリリスに、『アル』は嘆息しつつも続けた。
「……これは、蠅の卵だ。蛆の卵、とも言えるな」
その言葉の響きに、リリスは思わず眉根を寄せる。
「蛆って……え、ちょっと……嘘でしょ……?」
「嘘でも冗談でもない。これは現実だ。お前を傷つけたモノが何であったのか、良く考えてみよ」
「何って――あ」
言われて、ハッとした。
「そう。これは、奴の『魔力』を帯びた眷属。ヴァンピールの中には、眷属を使役するモノもいるのだ。これは、敵の体内に植え付けるタイプのもの。即効性はないが――もし、気付かずに放置しておけば、どうなったか。……想像に難くないだろう」
「ど……どうなったって言うのよ……?」
そう訪ねたのは、本当に分からなかったからではない。ただ、考えたくなかったのだ。
それは『アル』も分かっていたろうが、敢えて告げた。
「……『魔力』に汚染された幼虫は、お前の傷口の中で孵化すると共に、お前の体組織を糧に成長し、見る間に餌を食い尽くす。命を失うことはなかったかも知れないが、お前は確実に、二度と歩けぬ体になっていたことだろう」
その言葉に、リリスは押し黙った。無表情とも言える顔で、赤い口を開ける自らの傷をじっと見やる。
そんな彼女に苛立ったからなのか――はたまた、慰めるためだったのか。
「……治療を続けるぞ」
言って、『アル』は改めた。
「セインティア、聖水のストックを出しなさい」
「え? あ、はい」
ふいな言葉に小首を傾げつつも、リリスは条件反射的に腰に下げた巾着袋に手を入れる。
小瓶を受け取った『アル』に、躊躇はなかった。
ばしゃり、と中の水がぶちまけられる。どこに?――勿論、リリスの傷口以外にない。
「っ――! っ……ま……たっ……」
――またか、と。都合三度目の、声にならない悲鳴だった。
聖水とは、即ち食塩水である。それを傷口にぶちまければどうなるかなど、明白だ。
「いきなり何するのよっ!? 貴方やっぱり私の敵っ!?」
涙眼で抗議するリリスに、『アル』は呆れたように嘆息した。
「……何を言っているのだお前は。『魔力』に汚染された傷口と言うものは、祝福された水やワインで洗い流さねば、種々の弊害を招き兼ねないものだろう。……『狩人』ならば、常識であるはずだがな」
言われて、リリスはハッとした。
「……そう言えば、護身法のテキストにあったような、なかったような……」
ばつの悪い顔で呟くリリスに、『アル』は少しだけ表情を和らげて言った。
「どうやら、本当に知らなかったわけではなさそうだな」
「し、しょうがないじゃないっ! 護身とか治療とかは専門外なのよっ! 子供の頃から、戦い方の――攻撃法のテキストばかり読んで来たんだものっ! 流し見ただけの知識なんて、咄嗟には出て来ないわよっ!」
ばつの悪さで、更に語気が荒くなってしまうリリス。
そんな彼女に、『アル』は少しだけ厳しい声で告げた。
「――『聖徒祈祷法』」
その言葉に、リリスはぎくりとして身を固くした。
「……連綿と続くカトリックの歴史の中で、燦然と輝く数多の聖人たち。彼ら彼女らに呼び掛け、願い祈ることで、不定形である『聖霊力』に一定の形を与え、数々の奇跡を可能とする『聖徒』の秘法――」
そこまで言うと、『アル』は一度改めるように息を吸って、問うた。
「……何故、使わなかった? その反応を見るに、攻撃法のテキストを読み込んで来たと言うのは嘘ではないのだろう。だからこそ問う。何故だ?」
「それ……は……」
思わず言葉に詰まる。その姿は、父親に手酷く叱られた幼子のようだったかも知れない。
「……咄嗟には出て来なかった、か」
ばつが悪そうに伏せられたリリスの眼を見ることもなく、『アル』は静かに言う。
「…………」
さしものリリスも、返す言葉がない。
だが、『アル』は彼女を責めることをしなかった。ただ、静かに問うた。
「……小さき聖女よ。お前に何が足りないか、分かるか?」
分かり切った問いに、リリスは一瞬だけ口ごもったが、やがて、少しだけ拗ねたような声で答えた。
「……経験、でしょ? 経験を積めば、私だって」
「――違うな」
言い掛けたところで、リリスの言葉は否定された。
訝しげに眉根を寄せるリリスに、『アル』は告げた。
「お前に足りないのは、何よりも――師だ。未熟で若輩なお前を守護し、正しく導く者だ。そも、理論と実践の間には大きな隔たりがあり、傍で導く者もなく、理論を実戦で証明することなど若輩者に出来ることではない。
小さき聖女よ。お前は、自らが至らぬことを頻りに悔しいと嘆いているようだが、それも、師が居らぬ身なれば致し方なきことだ。導き手なくして、迷い子が独り、夜道を行ける道理はない」
そんな言葉を、リリスはただ黙して聞いていた。
正直、師を持たぬことに無自覚であったわけではない。義母も、暗にそれを口にすることがあった。だがしかし、未だリリスの胸中には、一流の『狩人』であったと言う顔も知らない父がいる。母がいる。家族が、一族が果たすべき使命に、何も知らぬ他人を介入させたくなどなかった。
――他人に、踏み込んで欲しくなどなかったのだ。
それは、幼さ故の我が侭だったのかも知れない。愚考だったのかも知れない。しかし、今のリリスにとって、それはどうしても譲れない小さな誇りだったのだ。
じっと押し黙るリリスに、『アル』はふいに立ち上がると、改めるように告げた。
「……まあ良い。お前は、教会に従属する『聖徒』ではないのだろう? なれば、正式な師弟として、形式張った関係を無理に結ぶこともない。――さあ、治療は済んだ。今晩は、これで大人しく帰るのだな」
その言葉にハッとして見やれば、その通り、いつの間にかすっかり治療は済んでいる。露わになった大腿部には、しっかりと清潔そうな包帯が巻かれていた。
「幸い、縫合せずとも何とかなる傷ではあった。二日も安静にしていれば、傷が開くことはないだろう。軽い麻酔も掛けておいた。帰り着くまでに痛みがぶり返すこともないはずだ。ただ、清めたとは言え、『魔力』汚染への抵抗反応は起きる。おそらく今夜未明から発熱するだろう。無理はせず、せめて明日一杯は大人しく寝ていることだ」
確かに、今はもう、痛みはあまり感じない。多少違和感は感じるが、これならば、独りで歩いて帰ることも可能だろう。
「立てるか?」
「ええ、大丈――」
そう答えかけて、しかし、『アル』の視線がじっと自分の脚に注がれていることに気が付いて、ハッとした。脚の付け根までが月明かりの下に晒された今の状況は、本来、男を知らぬ少女が平然としていられるものではない。
リリスは慌ててカソックの裾を正すと、跳ねるように立ち上がった。
「――だっ、大丈夫よっ! おっ、おかげさまでねっ!」
顔を真っ赤にして、引きつった表情を浮かべる彼女に、『アル』はくすりと笑った。
「元気そうで何よりだ」
最後にそれだけ言うと、『アル』は僅かな名残惜しさも見せず、あっさりとリリスに背を向けて、夜の闇の中――自らの住処へと歩み出す。
「――……」
静かに離れ行く黒い背中。……掛けるべき言葉が、何も思い浮かばない。
名残惜しかったわけではない。何かを求めたかったわけでもない。けれど、不思議な感慨が少女の胸中を支配していた。
果たして、このまま帰してしまって良いのだろうか――漠然と、そんな疑問が幼い胸に湧いた頃だった。
「――ああ、そうだ」
しばらく行ったところで、『アル』はふと足を止めた。そうして、リリスが怪訝に思う間もなく、振り返りざまに何かを投げて寄越した。
「!? わっ! ――った、とっ……! ……え? これって――」
慌てて身を乗り出して、それを空中で手に取った。見れば、それは『アル』が先ほど使っていた豪奢な銃と、それを体に固定するための革ベルトだった。
「餞別だ。上手く使って、上手く生き延びろ――せめて、あと三、四十年はな」
言って、再び歩み出す。
リリスは、ふいに訪れた手の中の重みに困惑し、それをどう受け取るべきなのか逡巡した。だが、それだけは告げねばならぬとハッとして、顔を上げた。
「あっ、ええとっ、その、ありが――」
「――ああ、それともう一つ」
再び歩みを止めた『アル』の言葉。
「え?」
言い掛けた言葉も飲み込んで、きょとんとするリリス。
『アル』は口の端に笑みを湛えて、告げた。
「女性としての魅力がないような言い方をしてすまなかったな――なかなかどうして、綺麗な脚をしている。おかげで、今宵は良い夢が見られそうだ」
瞬間には、何を言われたのか分からなかった。が、その言葉が脳裏に染み込むに連れ、怒りとも羞恥ともつかない感情がリリスの中で膨れ上がった。
「――こっ……このっ……この痴漢男っ! 変態ヴァンパイアっ! 闇の……っ――闇のケダモノーーーーーーっ!」
熟したプラムのように真っ赤な顔。拳を握って怒号を上げる聖女。
一方の『闇の魔獣』は悪びれた様子も見せず、はっはっはと不適な笑いを一つ残して、今度こそ闇の中に消えた。
リリスは、はあはあと肩で息をしながら、夜闇を睨み続ける。
そして、矢庭に決心した。
「っ……決めたわっ! 私、あいつを倒すっ! 今すぐっ――は、ちょっと無理かも知れないけど……けどっ! いつかあいつを叩きのめして、それで、それで――ぜっっっっっったいにっ! あいつの鼻を、明かしてやるんだからーっ!」
若き聖女の悲壮な決意は、深く暗い夜闇の中、高らかに響き渡る。
……もっとも。それがいつ果たされるのかなんて誰にも分からなかったし――少なくとも、明日でないのだけは確かだった。