学園生活と犯罪者退治どっちも充実してます ①
「ユイリア、学校は楽しいかい?」
「!うん、、楽しいよ、お父様。色んなお勉強出来てとっても」
「そうかい、それは良かった。楽しいのであれば全然良い」
「でも、ちょっとお勉強難しいけどね」
「俺も難しかったから大丈夫。すぐに慣れる」
晴れやかな日差しに包まれた大広間で食事をしながら、俺は笑顔でそう答える。
1ヶ月前から俺もアシェルと同じ学校に通い始め、最近慣れて来た所だ。今日は日本で言うゴールデンウイークが終わって、朝食を取っている。
黒色の半袖のシャツにワインレッド?のワンピースの制服を着ている。
初等部の制服は結構可愛い。そして相変わらず俺は女装です。ハハッ。
学校を通っているのは俺以外にもカイも通っている。ユノルドに関しては、
「、、、、学校なんて言ってもつまらん」
「ユノお兄ちゃん、学校楽しいのに」
「しょうがないですぞ。ユノルドは、たった数年で高等部の勉学まで履修した天才ですし」
「、、、、ノーシュド兄者に言われても皮肉にしか聞こえん」
「カイは学校楽しいと思うんだけどなぁぁ」
「カイ兄様、わたしも楽しいから大丈夫だよ」
ってな感じ。ノーシュドは学校を去年卒業、アルビーに関しては公務の方が忙しいからって事で殆ど行ってない。
だけど2人とも頭良いから碌に学校行かなくても、通ってる生徒達よりも好成績なんだよねぇ笑
その遺伝子持ってるアーノルドとユーナが恐ろしいし、今その遺伝子持ってる俺も恐ろしい。
そしてそして、今俺の隣で俺の方を見ながら恨めしそうな顔をしてパンをムシャって居るのは、
「、、、、ノゼルド、どうかした?」
「僕も、僕もユイリアお姉様と一緒に学校行きたい!」
「そう言われても来年にならないと、無理だよ」
「ッ〜、行きたい!!」
「ノゼルド、わがまま言わない。それに、一般教養も碌に取れてないんだ。それに、わがまま言われてユイリアが喜ぶと思ってる?」
「!、思ってない」
何て、ズバッと言うユノルド。
流石だなぁ、何て他人事のように感じながら、お水を飲んでると頭上がうるさくなって来たので、軽く見上げる。
そこには、キャーって言いながらユノルドを見るユイリアとハワワってる神様が居た。
〈流石ユノルド兄様、スパッと言う。そこがカッコいい、憧れるぅ!〉
〈!、ユイリアはあぁ言うタイプ好きなの!!?!?〉
〈違うよ?神様?何言ってるの???〉
「(アンタらうるさい。こっちの苦労も知らんと。まぁ、知らないから、俺を転生させた訳か)」
〈〈ごめんって優衣〉〉
「、、、、ユイリアお姉様、ごめんなさい。わがまま言って」
「別に怒ってないよ、ノゼルド。来年は一緒にカイ兄様と行こうね」
「そうそう!来年は一緒に居れるんだから!」
「!、うん!」
ってな感じでノゼルドのわがまま?が治って無事、終わって俺とカイの2人は魔法で学園の校門まで着いた。
学園は初等部、中等部、高等部と校舎が別れていて、各等部専用の施設や校舎、体育館や食堂など、訓練場などが目視でも分かるぐらいにある。
異世界だけど少しと言うか制作者側の意向なのか少し日本っぽい建物だ。
敷地内には、寮もあり基本生徒と教員の殆どが暮らしている。俺とカイ、アシェルも同様だ。
昇降口に入って俺はカイと別れる。
「じゃ、カイ兄様、行って来ます」
「行ってらっしゃい、ユイ。カイも行って来ます」
〈学園生活ってなんか懐かしいかも。まぁ実際受けてるのは優衣なんだけど〉
〈そうだねぇ、ユイリア〉
「(、、、、今日の授業中うるさくしたらシャットダウンするからね)」
〈〈YES BOSS〉〉
それから、俺は1年生の教室に向かう。
因みに、クラスメイト達も俺の事は女子、第2皇女としか知らない。
だがら男児だって事は極秘事項扱い。まぁ高等部になれば自由に明かされるけど。
7歳児にしては重めの教室の扉を開け、挨拶をする。この動作は懐かしい感覚になるから結構好き。
「おはよう御座います」
「!、ユイリア様、おはよう御座います」
「ユイリア殿下、おはよう御座います」
「ユイリア様、おはようっ、ごっざいまーす!」
教室に入って挨拶をすると、3人の少女が話しかけて来た。それぞれ美少女でもし俺が男の格好をしていたら羨ましがられていただろうが、今の俺の外見美少女だから美少女が美少女に話しかけてる構図になるから良かったって安心してる。
にしても本当に美少女だなぁ、系統の違う美少女って言うか。
って、俺何回美少女って言ってんだよ。
〈5回?〉
〈7回だよ、ユイリア〉
「おはよう、アイシャ、レイーナ、イシル、それに様付けはともかく、殿下呼びは辞めてって言ったでしょ?」
「だ、だって庶民である私は様付けなんて烏滸がましいですわ!」
「いや、男爵家のご令嬢でしょ、イシルは」
アワアワしながら俺の言葉に自分を卑下して答える三つ編みがトレードマークのイシル。
イシルはカルハンド男爵家のご令嬢で、まぁ殆ど庶民に近い立場だから、俺や貴族と仲良くして良いって思ってないみたいなんだよね。
「そうですわよ。貴族も庶民も関係ないですわよ!」
「アイシャ笑(流石、しっかり者)」
俺の言葉を肯定して、イシルを叱る感じで話す金髪で軽く巻いてる髪が特徴のアイシャ。
アイシャはトゥレン伯爵家のご令嬢で、しっかりしてて物怖じがしなくて、情報通なんだよね。誰に対しても礼儀が正しくて精神年齢高め(俺は精神年齢も元肉体年齢も高め)
「そうそう!アタシ達は友達なんだから気にしないの!!」
「レイーナはもう少し令嬢らしくしたらどうかな?笑」
元気良くイシルの背中をバンって叩いたのは赤髪ショートがトレードマークなレイーナ。
レイーナはフィンゼス公爵家のご令嬢で、この中で俺の次に1番立場が上の家系で、高飛車な性格と天然な性格もあって良く事件に巻き込まれてる。
「ゎ、分かりました。殿下呼びは辞めます!」
「うん、それでよし。まぁ、様呼びも辞めて欲しいんだけどね」
「「それはちょっと難しいって言うか」」
「えぇ〜(苦笑い)」
それから、楽しく話したりしながら俺の席に向かう。
その光景を見て結構心が温かくなる。友達って久しぶりだし、全員女の子だけど、それでも友達って関係が俺は大好きだ。
そして、この3人も【恋する乙女達(♂)のハッピーエンド】の第2章のヒロインの攻略対象達の婚約者であり主要人物達でもある。
初等部入学ってなった時、ユイリアから事前に伝えられていた事を薄ら思い出す。
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制服を着て、鏡の前で立って観察してたら急にユイリアに言われた。
『え?、攻略対象達の婚約者と仲良くなれ???』
《そう、今後の事を考えれば仲良くしておいた方が良い。それに、1章開始時には仲良かったからね》
『そうか。確かに、その方が今後の動きって考えればそうなるか。でも、男ってバレた時の嫌悪感を向けられるのは耐えられないんだけど』
《だ、大丈夫!優衣なら大丈夫だって!神様である俺が言ってるんだから!》
『そう言われたってねぇぇ、、、、ハァァ。まぁ、そう言われたら断れる事は出来ないけど、頑張ってみますよ』
《私も記憶を使ってサポートするけど、泣く可能性もあるから、》
《え!ユイリアが泣かれるのは俺が嫌なんだけど!!》
《何で神様が嫌なんですか?》
《え、それは、その》
『はいはい、イチャつくんだったら回線切るから』
俺はそう言って回線を切った。
まぁ、友達作りに関しては慣れてるって言うか友達は多かった記憶があるが、異性ってなるとなぁ、って考えたりしたかな。
だからまさかたった1ヶ月で此処まで仲良くなるとは思わんかった。
アイシャとイシルは俺の国、ウェルフンド皇国の国民で、レイーナはアシェルの国、ローズウェル王国の国民なんだよね。
そうだから最初はアイシャなんて、
『ユイリア殿下と友人なんてそんな光栄な!ワタクシの様な立場の者には本当に宜しいのですか!?』
『そんな硬くなられたら困っちゃうし、それに同じ学校に通うんだから、王族とか貴族とか関係ないよ。わたし達は友達だよ、ね?』
『!、はい!』
ってな感じで、会話をしたのは今でも覚えてる。
自分の席に座って、荷物を整理する。頭を軽く上げると楽しそうに会話をしている3人の姿を微笑んで見る。
「アタシ、ゴールデンウイーク中にマグロ釣った!!こんなにおっきいの!(手を大きく広げる)」
「マグロ!?レイーナさん、貴方凄いですわね」
「ヒェッ、私そんなおっきいの釣れない。凄い」
「流石、元気っ子なレイーナだね笑、、、、先生来たよ。3人とも席について」
「はーい!お昼ご飯一緒に食べようね!」
「そうですわね。失礼しますわね、ユイリア様」
「私も失礼します、ユイリア、様」
「うん」
3人はそれぞれそう言って、軽く会釈をしたり手を振ったりして自分達の席に戻って行った。
教室に入って来た先生の号令で席を立って、挨拶をする。久しぶりの学校は最初は楽しかったけど、宿題って言う大変さを思い出してこう言う所が嫌だったなぁ〜、なんて思ったりもした。
だけど、1番良かったのは、多分友達って存在が出来たから、かな。
まぁ、俺の意思で仲良くしてたんだけど此処まで仲良くなれるとは思わなかったし。
〈友達出来て、俺達と話す時間がなくなって話しかけてこなくなったけどね〉
〈そうそう、私達とっても悲しかったけどねぇ。ねぇ〉
「(俺言ったよね?うるさくしたら、シャットダウンするって)」
〈〈勘弁して下さい、BOSS〉〉
BOSS言うな。
まぁ、シャットダウンはしてあげないけど。
授業を聞きながら肘をつきたいなぁ、って思うが王族なので出来ないむず痒さを感じながら、ノートを書き留める。
国語と英語が混ざったヤツだからちょーっとだけ眠い。
うーん、やっぱりコーヒー朝から飲んでおいた方が良かったかなぁ。
でも苦いから嫌だなぁ。
黒板のチョークが掠れる音と、窓から入ってくる風の音を聞きながら授業を聞くのって昔を考えればなかったな、って思う。




