悪は滅して、光は幸せを迎える ④
「違うのです!これは違うのです!陛下!皇后様!!!アレは、アレは偽物です!!」
エイダはそう言って、アーノルドとユーナの前で土下座をして、言い訳をした情けない姿を俺達の前で曝け出している。
その姿を見て冷たい視線しか向けれない。他のエイダ側の使用人達もエイダに続くように、土下座をし始める。
因みに〜、アシェルには事前に聞いて欲しい事って感じで、学校の休みの間に聞いて貰ったんだぜ!!
俺のお願いを聞いてくれるなんて惚れられてるんだな、って思ったけど、、、、ヤンデレ化メンヘラ化、されないかなって思っちゃうんだぜ!!☆
そして、アーノルドとユーナは目を見合わせたかと思ったらアーノルドがノゼルドに話しかけた。
「ノゼルド、此方に」
「!、は、はい」
動画の映像を見てビクビクして何も言えてなかったノゼルドはアーノルドに呼ばれてビクッと体を震わせながら返事をしてアーノルドとユーナに近づく。
そして、ユーナは立ち上がってノゼルドに近づいたと思ったら、膝を立ててノゼルドを抱きしめた。
ノゼルドは目を見開いて固まってる。その様子をてアーノルドや俺の兄達は優しい笑みを浮かべ、エイダは目を見開きワナワナと震えている。
まぁ、信じられない光景なんだろうよ。
「皇后、様???」
「皇后様なんて呼ばないで。私は、ノゼルドの事本当の息子だと思ってるんだから」
「、、、、母様?」
「そう、それで良いのよ」
「、、、、(笑みを浮かべてノゼルドの頭を撫でてからエイダ達の方に視線を向ける)、、あの映像、偽物ではないだろう。息子達が用意した物だ」
「ッ、」
「それに、、、虚偽の内容をノゼルドに言っていたな。俺がいつノゼルドを愛してないと?いつ、誰が言った。それに、虚偽の内容報告までしていたな。どう言う事だ?」
「ヒッ」
わぁ、俺初めて見た。
アーノルドの超低い声と冷たい視線に俺、ちょっと怖い。
でも、ちゃーんとユーナもアーノルドも、ノゼルドを愛してるんだって伝わって俺は嬉しい!
それは、アルビー達も同じらしい。
ただただ、普通に怖い。ただそれだけだ。
「〈拙者、初めて父上のガチギレしてる姿見たですぞ〉」
「〈我も。でも、、元鬼司令官って呼ばれてたのは、知ってた〉」
「〈鬼??パパ、鬼だったの??アルお兄ちゃん〉」
「〈、、、、あー、うん。父さん、鬼、だね。怒ると、うん〉」
「〈、、、、もっと怖いって事???〉」
え、あれ以上に怖いの??
え?マジ?
確かにファンブックとか公式で、怒ると怖いランキング上位ではあったけど、え?そこまで???
なんか、ほのぼのユーナ&ノゼルドと修羅場アーノルド&エイダの中で、俺達兄弟チームは新事実に俺は驚きが隠せてない!!
そしてそして、アーノルドに詰め寄られているエイダはと言うと、まだ諦めてないのか、抵抗と言う名の言い訳を続ける。
「ッ〜〜、、、だ、だって、ノゼルド様、の母君に離宮で暮らさせたのであれば、そう思うのは当然では!!?!?」
「、、、、アレは、ノゼルドの母、ノルンからの希望だ。広い部屋は慣れてないのと、落ち着けれる場所が欲しいと言われたからだ」
「!、で、でも」
「でもじゃない!!お前は言い訳しか出来ないのか!!?」
「ッ!」
アーノルドの怒号にその場の空気が重く響いた。
エイダは何も言えず、怯えて下に顔を向けて、俯いている。
ザマァ、だな。完全に。
「どんな理由があろうと、どんな事情があろうと、俺の家族に俺の大事な息子を傷つけ、誤解させ、苦しませている事実に変わりない」
「嘘を吹き込み、誤解させ、愛されてないなんて、思って生活させたのは、罪深い。許して貰えるとは思うなよ(肩を優しくだが怒りを込めて掴む)」
「あ、ぁ、あぁ〜!!!!!!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!!申しませんから!!!!!!」
「エイダの味方に立ち、共犯として罪を犯した君達も同罪だ。処分は追って伝える。今は、牢獄で処遇を考えていろ」
「「「「「「ヒッ、すみませんでした」」」」」」
アーノルドの冷たい宣言にエイダは涙を流しながら、懇願するように頭を地面に擦り付けて、謝罪をし、エイダ側のの使用人達も頭を下げて謝っている。
そんな姿に興味ないかのようにアーノルドは背を向けて、ノゼルドとユーナの所に近づく。
エイダとエイダ側の使用人達は、アーノルドに指示された兵士達に連れて行かれた。それを見て俺達もホッと息を吐き、ノゼルド達の元に近づく。
一応、出来る事はやれた、かな。
何て俺が思ってると、メーリンさんとメイルゥに話しかけられた。
「ユイリア殿下、少し宜しいですか?」
「?、何、メーリンs、、メーリン、メイルゥ」
「「、、、、ありがとうございました」」
「!」
急に頭を下げられて、お礼を言われてちゃって俺ビックリ!!
え、何!?デレ期!!?
辞めてよ、周りから視線向けられちゃってるじゃん!ほら、メイドや執事達からも視線向けられちゃってるじゃん!!
恥ずかしいって!!!
「いや、お礼、とか別に」
「いえ、ノゼルド殿下の為にわざわざ計画をして、メイド長達の悪事を暴露して下さりありがとうございます」
「俺、最初は疑ってました。でも、メーリン姉さんから伝えられた時も信じられなかったけど、俺、感謝しきれないです」
なんて、頭を下げ続けて感謝を伝えてくる2人に、嬉しいけどちょーっと過剰だなぁ、って思っちゃう俺。
「、、、、別に、わたしはお礼?とかされたくてやった訳じゃないよ。わたしにとってはノゼルドは大事な弟だし、そんな弟を幸せにしたいって思うのは普通のことでしょ?」
「「!、、、、はい!」」
うーん、今のは名言だな。
まぁ、変に恩義感じられても困るだけだし、俺はやりたい事、勘違いした不幸せのまま、死んで欲しくないだけ。
十分幸せでやりたい事やれて、老衰で死んで欲しいだけだからさ。
俺はスッキリしてから、少し遅れてノゼルド達と合流すると、なんかお父様であるアーノルドがスッゴイ事決めて発してた。
まーた、何かやってんな。
「ノゼルドは今日から王宮で暮らします!!!暫くは俺とユーナの部屋で暮らします!!」
「、、、、ノーシュ兄様、お父様何言ってるの??」
「ユイリア、アレは拙者達が何言っても聞かないですぞ。諦めるんですな」
「ふふっ、ノゼルド、今日は私と一緒にお風呂入ろうねぇ」
「え!?、、、、ぅ、うん」
「ママまで、はしゃいでるね、ユノお兄ちゃん」
「しょうがないよ、カイ。母者は、、一度決めたらやるタイプだし」
アーノルドもユーナも、なんだか、はしゃいでるって言うか、全て知ったからにはノゼルドを幸せにするぞ、って言う圧が強いって言うか。
ちょーっとだけ、笑ってしまうが、これで良いんだって思う。
すると、ノゼルドが小さくユーナの腕から手を挙げる。それに俺達は視線を優しく向ける。
「どうした、ノゼルド」
「ぁ、あの、その、僕ね、みんな、僕の事嫌い、なんだと思ってたの」
「嫌いじゃないよ。俺達は」
「うん、みんなからの、優しい声で、分かったよ。だから、嫌いなんだって思っちゃって、ごめんなさい」
「、、、、そのね、僕、幸せになっても、良いの、かな?」
「「「「「「「!、、、、なっても良いに決まってる!!!」」」」」」」
俺達7人はノゼルドの最後の質問に大きな声で返答して、抱きしめた。
なんか、こんな小さい(俺も小さいけど)子にこんな事言わせるとか、悲しいけど、絶対に幸せにしてみせる!そう、決意出来た。
にしても、みんな揃うとか仲良すぎ、だな。
と言うか、これタイミング的には良いかもしれないな、と思う。
よし、近くにいた俺専属メイドに目線で合図をすると、頷いてから、ある物を持って来てくれた。流石、俺のメイド。
「ノゼルド、顔上げて、渡したい物があるんだ」
「?、僕に渡したい物?」
「うん」
俺はメイドとメイドの間に立って、メイド達が持っている料理に被せる銀色の丸い蓋、通称クローシュを取っ払って現れたのは、苺が沢山乗った10号、30cmのショートケーキである。
自信満々に、出したから俺はふふんッ、ってなる。
ショートケーキを見たノゼルドは目を輝かせながら、涎を垂らして言葉を発する。
「これ、僕の???」
「うん。昨日から準備して、朝のうちに苺を乗せて作ったんだ」
「え?、ユイリアお姉様が、作ってくれたの?」
「そうだよ。って言っても1人では作れなかったから、料理長さん達に手伝って貰ったんだけどね。でも、混ぜたりデコレーションしたのは、全部わたし!」
マージで、アルビーに提案した時は驚かれたし、1人で出来る???なんて言われたっけ。
いや、別に1人で作るとは言ってないじゃん!つか1人で作れる訳ないじゃん!
って心の中でツッコンだよね!そん時の俺!キャハッ!!
前世の時の記憶もあったし器用と言うセンスのおかげで、綺麗に上手に作れた。
いやー、俺天才!☆☆
「、ユーナ、どうしよう。俺、泣きそう」
「私なんてもう泣いているわ、貴方。息子達が天使、だわ」
「母さんも父さんも泣き過ぎ。泣くんじゃなくて撮るのに時間使いなよ(目を見開き続けながら魔法で写真を撮り続ける)」
「、、、、アルビーのガンギマリの顔初めて見ちゃった、拙者。ちょっと怖い」
「カイ、あぁ言う馬鹿な兄にはなるんじゃないぞ。我との約束」
「うん!ユノお兄ちゃんとの約束!!」
それから〜、アーノルドに切り取って貰ったショートケーキを大きな一口で食べて、頬を膨らませ目を輝かせて食べるノゼルドを見て笑った俺達。
美味しい、美味しいって言って涙まで流してる姿を見て、笑みをこぼし続けてしまう。
あぁ、大成功、だな。
こうして、俺の【ノゼルドハッピー大作戦〉は無事に解決して、終わったのであった!!!!!!
「んで、なーんでこうなったんだろうね、ユイリア、神様」
〈自業自得じゃないかな、優衣〉
〈私に聞かれても困るわ。しょうがないと言うしか〉
結論から言うと、ノゼルドに懐かれちゃった!
別にただそれだけなら俺は別に平気なんだけども、困った点を挙げるとするのであれば、、、、
「どうやって入ったか分からないが毎朝俺の隣で寝てる。アレは普通に怖い」
〈〈それはちょっと分かる〉〉
今1人で部屋にいるけど、もしかしたら監視されてるかも!?って思って気が気じゃねー。
マジいつどうやって監視の目を掻い潜ってんだよ!
何処で身につけた!その技を!
え?なんなの??俺に懐くと言うか好きになる人って全員メンヘラなの!!?
〈いや、そう言うとアシェルもメンヘラになるけど〉
「いやだって、アシェル、ユイリアの為に自殺したし」
〈それはそうだった〉
〈それはそうなのね〉
ノゼルドは勿論、メーリンさんとメイルゥも王宮暮らしになった事もあって、周りからの甘やかされてのびのびやれてるんだとは思うが、こっちはこっちで気が気じゃない。
いつ、何処でどうやってんのか、分からないんだから怖いんだよ。
なんで、感知魔法に引っ掛からねーの!!?
〈まぁまぁ、それで、メイド長達の方はどうなったのさ〉
「神様、、、、一応、王族への侮辱罪や不敬罪、あとは暴行罪に横領など諸々の罪もあって、ノゼルドの嘆願もあったから死刑にはならないけど、一応全員流刑、だって」
〈お父様、身内には優しいけど身内を傷つける人には容赦ないからなぁ。そこがカッコいい〉
〈!俺だって!本気を出せば、この世界崩せるし!!〉
「何処で張り合ってんだよ。つか、この世界崩したら俺死ぬし。え?何、たった1ヶ月の命ってか?」
〈ごめんなさい〉
〈今のは神様が悪いと思う、私〉
まぁ、結果的に無事全部解決して、悪い奴達は王宮から居なくなって、ノゼルド達は幸せになる。
この結果が1番最高だと思う。
原作改変になるかもしれないけど、ハッピーエンドが大事なんだから!
だから、俺はこの先だってハッピーエンドを貫く!俺達のハッピーエンドをね。
悪い奴は改心しなければ、ハッピーなんて訪れさせるつもりなし!!
「、、、、ノゼルド、今日もどうやって入って来たの」
「秘密〜」
「秘密かぁ〜」
ノゼルド対策は追々考えておこう。
うん、そうしよう。
眠いし。




