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不帰之客。

作者:柿本修一
「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」
(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」九、ジョバンニの切符 より)


***

ああ、そうか。つまり……、そういう事か。
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