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始まりと告白

俺はトレース学院に通う高校1年生の如月斗真(16歳)、明日幼馴染の時野葵に告白する予定なのだが、1つ問題が発生してしまった。

 今日学校に着くや否や、噂話をする輩が多いなと思っていた。その話の内容と言うのが、学年で男子女子からも好かれる存在で気が弱い性格の西野薫がどうやら俺に告白するらしい。


「おう、斗真」

「あ、達也か」

「聞いたか、西野お前に告白するらしいぞ、どうするんだよ」

「答えは決まっているさ、断る」

「勿体ねーな」

「俺には好きな人が居るんだ、断らない方が相手にも失礼だろ」

「まーそうだが」

「どうせ噂話の大半は嘘に近いから、告白すらあるかどうか怪しいと思うぞ」

「机の中見たのか?」


 親友の立山達也に促され机の中を見た。悪い予感は的中し、机の中には手紙が入っていた。


『斗真君へ、今日の放課後体育館裏で待ってます。西野薫より』


 到頭、放課後になってしまった。手紙に書いてあった通り体育館裏へと向かた。当然野次馬も集まって来ており騒いでいた。


「とっ、斗真君、来てくれて嬉しいです」

「ああ」


 彼女は緊張している様だ、まー無理もない彼女は人見知り気質があるからな。


「大好きです、付き合って下さい」

「西野さん手を地面に突いて下さい」

「え、どうして?」

「良いから、お願いします」

「は、はい」


 周りも何をするのだろうかと疑問に思っている、その時。


「痛ったい」


 彼女の悲痛な声が聞こえて皆、俺に視線が釘付けになる。

 そう俺は、彼女の手を踏み潰したのだ。


「どうして」


 彼女は泣きながら答えた。


「この産業廃棄物風情が、この俺に告白して来た罰だ」


 そして足を左右に動かして、手を捻り潰す。


「痛い、痛い、痛い」

「泣き喚くな、耳が痛くなるだろ」

「金輪際、俺の前に現れるな、汚らわしい」


 その後西野は、不登校になってしまった。

カクヨム、ハーメルンでも掲載中です。

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