表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/39

初生収録、終了!

『ゆかなん』さんに耳元で囁かれた俺は、心臓が爆発するんじゃないかというぐらい脈動していた。驚きと感動で頭も爆発しそうだ。


アイマスクが外れて、視界が明るくなる。久々の光に、少し目が眩んでから辺りを見渡す。


俺の目の前に朝奈さんがいた。しゃがんで、ウェーブした茶髪をくるくる指で回しながら、俺から目をそらし気味だった。来るときに着ていたコートは脱いでいて、上半身は白いニットと、それと同じ柄のニットスカートだ。



「その、ごめんね、柏木君。腕縛ったり、アイマスクさせたり。」


「いや、いいよ。それより、生収録を聞かせてくれてありがとう、朝奈さん」



朝奈さんがにっこりと微笑んだ。美人の笑顔は眩しい。



「うちも柏木君のこと信頼できるように頑張るよ……まだちょっと、腕を解くのは怖いんだけどね」


「朝奈さんが、俺を信頼できるようになってからでいいよ。そんなの」



急に腕を縛られてびっくりはしたが、『ゆかなん』さんの収録が聞けるなら、俺はなんでも受け入れよう。



「また来週でいい?柏木君がいない時も収録するけど、週一ぐらいで生収録見せてあげるよ」


「マジで!? やったぁ!!!」


「ちょっとうるさいよ、柏木君! 一応ここ、マンションなんだから」



おっと、思わず歓喜の雄叫びをあげてしまった。一旦落ち着いてあたりを見渡す。


これが朝奈さんの部屋なのか。落ち着いた感じの部屋だが、部屋の節々に女子っぽいものがあって少しドキドキしてしまう。可愛い柄のマグカップ、メイク道具と変なぬいぐるみとか。あと……あっ!!?



「どしたの柏木君?」


「い、いやなんでも?」



俺は見つけてしまったブツから目をそらした。しかし、遅すぎたようだ。朝奈さんは俺が見ていた方向を振り向く。



「あっ!?」



朝奈さんは部屋に干されたままの下着を見つけてしまった。朝奈さんは慌てて下着を隠す。白のブラジャーとパンツを。朝奈さんのたわわな胸は、あんな大きいブラジャーによって守られていたのか……。


朝奈さんは耳を真っ赤にして、俺に背中を向けていた。ブラジャーとパンツを抱きしめながら。



「かっ、柏木君に、今日はずっとアイマスクしててもらおうと思ってたから……」


「えっと……なんかごめん」



こんな調子で、俺は朝奈さんとの信頼関係を築けるのだろうか。


あと、俺は今日見たブラジャーとパンツを一生忘れないだろう。

面白いと感じた方は、ぜひブクマや高評価をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ