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サークル活動

11月15日、サークル活動に参加した。


サークル内容を簡単に言えば、子供と自然で遊ぶ活動だ。企業が大学生を集めて活動している。子供と一緒に夏休みにキャンプとか、冬休みにスキーへ行ったりする。バイト代も多少でる。俺は月一ぐらいでしか活動に参加していない。研修は週一ぐらいの頻度で行われるから、なんとか顔を忘れられていることはなさそうだった。


なんで俺がそんなサークルに入ってるのかと聞かれれば、友達に誘われたからだ。誘った友達は3ヶ月でやめてしまったが。


今日は焚き火をする。俺は裏方メインだった。遠くで朝奈さんが子供と遊んでいるのが見える。今日はまだ挨拶したくらいしか、朝奈さんと喋っていない。


昨日の収録を、朝奈さんの「あーん」を、俺はまだ引きずっていた。ちゃんと朝奈さんの顔を見て挨拶できた自分を褒めたい。



「いやぁ、美女がいると裏方仕事もはかどるなぁ。な? 柏木」


「……朝奈さんのことか?」


「他にいないだろー。このサークルの女子は結構レベル高いけど、朝奈さんは別格だからなぁ」



今日は川角も裏方だった。お前、他の女子に聞かれても俺は知らないぞ。



「彼氏いないらしいぞ。あんな美女なのに」


「へ、へぇ」


「ガード固いのかなぁ。確かに、あんまりご飯とか行ってるイメージないしなぁ」



固いと思う。少なくとも朝奈さんの部屋に入るには、腕を縛られる必要があるからな。……彼氏いないのか、朝奈さん。


やばい、昨日の朝奈さんの表情を思い出してしまう。耳元で囁かれた声を、今も脳内で再生されてしまう。冷静になれ、講義のことでも思い出せ自分……何にも覚えてなかったわ。



「マッチ、くーださい」「くださーい、柏木君」



俺が他のことを考えて必死に脳内再生を止めようとしていると、子供と朝奈さんが一緒にマッチを取りに来た。朝奈さんは子供と関わっている時、本当にニコニコしている。今も眩しいくらいに笑っていた。


朝奈さんの今日の格好は、上がパーカー、下はタイトなズボンだった。髪はポニーテール。子供の側で後ろ手を組み、マッチが渡されるのを待っている。



「えっと……はい、マッチ」


「ありがとーございます」「ふふっ、ありがと。柏木君」


「あ、はは」



子供がマッチを受け取る。子供と一緒ににっこり笑う朝奈さん。ドキドキしてしまう。昨日の出来事を意識しているのは俺だけなのか。



「おっ、いいなー柏木。朝奈さんの笑顔を至近距離で浴びれt、ぐはっ」


「荷物さっさと用意しろー、川角ぃー」



川角が他の女子に頭を叩かれた。俺がこのサークルに入ってよかったと思うことの一つは、女性のタフさを知れたことだ。女子比率が高いサークルで自然と女子と接するのだが、彼女らのたくましさには驚かされる。



「助けてー、柏木……」



女子にひっぱたかれながら、川角は重い荷物を運ぶ作業をさせられていた。自業自得なところがあるぞ、お前は。

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