夢の足
考えてください。
秋頃、俺はひどく疲れていた。深夜に帰宅して何も食べずにベッドに身を投げた。
そして夢を見た、それはひどく短い夢でたったの数分だけだった。
詳しく話すとくそ短いんだけれども話すぜ。自分の部屋で唐突に、ある川?河川?で殺人が起きたんだと、母に言った。
その瞬間途端に俺はよく分からない回転をしていた。いつの間にか下向きになった体制で反時計回りで回っていたんだ。
そのときに「足が〜」云々としつこく耳元で何度も囁いているように聞こえた。
俺は咄嗟に目を開けた、「目を開けた」にも関わらずその夢は覚めなかった。
どうにかしないとと考えてるうちに段々と回転は早くなり「あしが〜」云々の言葉が重なり合っていったんだ。頭も締めつけられるような感覚に陥っていくんだ。
俺は怖くなって思いっきり頭を上げると糸も簡単に夢が覚めた。
なぜその夢を見たのか、それは多分ベッドに入っていない足のことを身体は、警告したのだろう。
下を向いていたのはその体制で寝たからだろう。
声はよく分からない。
私があのまま頭を上げなかったらと考えると少しゾッとする。
分かりましたか。