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吟遊詩人(Lv.02)Sなふきん(漢)の読書のススメ  作者: Sなふきん(漢)
第1章 読書のススメ的なエッセイ
5/20

「死ぬときは前のめりに・・・」巨匠と云われる男の兄!?

『タッチ』や『みゆき』等の代表作で、『野球漫画』や『青春』の代名詞的存在。


巨匠、あだち充先生。


彼には、同じく『まんが道』を歩んで来た実の兄がいるのをご存じだろうか?


彼の名は、『あだち勉』。


知る人ぞ知る、漫画界の魁的先生だ!?


今回は、あだち勉先生の作品『実録あだち充物語』がイチオシです。

-『実録(じつろく)あだち充物語』 あだち(つとむ)先生作品-


少年ビッグコミックス


全1巻(絶版本)



()の巨匠、あだち充先生には、実兄が在る。

名を、あだち勉(敬称略)という。


その勉先生が描いた作品に興味深い1冊があります。


上記、『実録あだち充物語』です。


簡単に、勉先生のことを説明しますと、あだち充先生の実兄で劇画(げきが)風の作品を描いてらしたレジェンドです。

勉先生曰く「オレが充を漫画家にした!?」


あだち充先生が若年(じゃくねん)時代に、ご両親の反対を押し切って、上京させたと云います。

この英断が無くば、漫画家『あだち充』は存在しなかったそうです。

充先生も、勉先生に感謝しているのだそうで・・・


さらに、勉先生は全盛期『人気漫画家』だったみたいで、充先生はデヴュー当初『あだち勉の弟』として

認知されていたと云います。


その勉先生の漫画家としての晩年作に『実録あだち充物語』があります。

ボクが思春期の頃には、逆転して、充先生が『飛ぶ鳥を落とす勢い』で、勉先生の作品は

生で見たのは『実録あだち充物語』のみとなります。


あだち充先生のコミックスの累計部数がすごくて、大分初期のあだち充作品もこの頃は入手出来て

思い起こせば貴重な時期でした。

その中にひっそりと地味に、勉先生の『実録あだち充物語』が売られていました。


何気にあだち充FANだったボクは、当時マイナー作品もコンプリートする熱狂(ねっきょう)ぶりで

『実録あだち充物語』を手に取ったのは必然の出来事です。


充先生の若年時代の描写も見事ですが、ほんのりユーモアと、多少の『盛り』がある良作で、

作中で勉先生が『死ぬときは前のめりに・・・』と言われるシーンが印象的で現在も忘れることが出来ません。


おそらく、思春期にこの作品と出会わなければ、ボクも(すで)に現役を退(しりぞ)いていたことでしょう。


全てのクリエイターに、のみならず、全ての方にオススメのレジェンド作品です。


『継続は力なり』

某有名地元進学塾のスローガンです。

3年~5年で種を()いて、10年で(ようや)く一人前。食べてゆくには20年、30年かかる。

ある書物より引用すると『フグの養殖より(もう)からない』

それが、創作活動を生業(なりわい)に選ぶということ。


死ぬときは前のめりに・・・


生涯現役でいられたら、売れても売れなくても文筆家冥利(みょうり)()きますよね。



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