Oh my God !
なし
「社長、ほんとうに
あの道を
除雪するんですか?」
無言
「町道からかるーく
2kmはありますよ」
無言
「そして、この大型。
よく借りれましたね。
どこもダンプは
排雪で、てんてこまい。
引く手あまたなのに」
「竣工式もやっこさん
こないで。
えれえ、美人の秘書だか
なんだかが来て
神主さんに
参ってもらって。
鍵預かってたってじゃないですか」
「まあ、さいわい
着工代はローンなんてのじゃなくて
一括ですぐに
振り込まれましたがね」
無言
「5年も待たされたんですから
すぐにでも代金もらわないと
こちとら
おまんまの食い上げですぜえ」
「キーボー、
ほんとに
おまえの減らず口には、
こっちがかっかしてくるぜ。
いいから
だまって前見て運転しろ」
「そんなこといったって社長。
雪、前に押し出し、
押し出しで
大変なんすよ」
「軽口でも言わないと
やってらんないっすよ」
無言
「社長。
ほんとうに
やってらんないっすよ」
こうして
除雪をしながら
別荘までの道を
あけていったのである。
前に行ったり
後ろに下がったりで
除雪をして
別荘にたどりついたのは
それから
2時間後のことであった。
管理を任されていたので
鍵を開け
家に入り
ブレーカーをあげ
暖房をつけ
おとしていた水をもとに
もどした。
すべての作業が終わったのは
冬至を前に日も暮れるのも
早くなった
16時過ぎのことであった。
Oh my God! なんてことだって意味らしいですよ。