Are you Serious?2
なし
「えええ、うっそうsss。」
「わかったわ。
さっそく、東京のおじさまに連絡する」
「急ぐけど少し時間かかるわよ」
ラブリン、二人に耳打ち。
無言。
はっちゃき、姉御
共にあわただしく
電話をかける。
そこへ
副編集長の柳原登場。
「いやああ、今日も
3人ともお綺麗で・・」
お世辞を言いかけた
柳に
すかさず耳打ち
「えええ、なんてことに。
応援にきてくれて
残念だけど、
すぐ行って。
小田取締役には
私から言っとく。」
「札幌なら高速で2時間ね」
すかさず姉御が
「いや、1時間どす」
エントランスでは
ファントムが待機。
「滝川 由美子様、皆さまですね」
「どうぞ、お乗りください。」
高速に乗る
伊達、室蘭
なぜか先導するベンツがある。
後ろを見ればレクサス、ベンツ、ロールスロイス
BMWもある。
全車。この車を守る形。
時速は200km。
「堂山様、若旦那、それから
大親分からお聞きしています。」
「病院まで1時間で
なんとかします」
「皆様、ご心配なきよう。
それでは、苫小牧を過ぎると
直線ですので
飛ばします。
念のため、
シートベルトを着用ください」
スピードがさらにあがる。
苫小牧西、千歳、
北広島。
先導をはじめ、後続も
猛烈に高級車がふくれあがる。
さながら、VIPの先導。
北広島を過ぎたあたりで
赤いランプの
ご一行が高速を上がってくる。
「さあ、おいでなさいましたよ。
さらに
飛びます。」
先導
ギアがあがる。
スピードアップ。
いやはやどうなることやら。
今日も今日とて
東京郊外 大学庭園
午後のお茶を楽しむ。
二人。
平川大二郎御大。
そして、盛山けやきの場合。
「先生、しばらくお目にかからないうちに
おやせになったんじゃないですか?」
「けやきさんを見ていますとね
若さをもらうんですよ。
そして、はらはらも
しますんですよ」
とてもおいしそうに
ティーを飲まれる。
「そうそう、もうすぐ
ヘリが来ますから。
それに、乗ってください。」
大学の食堂に行くかのような
気さくさでおっしゃられる。
「けさきさん。もちろん」
「大学のヘリポートは
わかりますよね」
もはや
昨年の騒動以来。
何物にも動じないが
空を飛ぶことには
さすがに
驚く。
「先生、
私、どこに連れて行かれるんですか?」
「ほっほほ。
そりゃあ、着いてからの
お楽しみですよ」
「さあ、さあ、
行った。行った。」
平川ラウンジ。
植物庭園を後にする。
遥かな空から
やってくる。
確かに来た。
バリバリと音を立てて
私に向かってやってくる。
着陸。
機内に導かれる。
すぐにオペレート。
なにやら時間がないよう。
斜めにゆっくり上昇。
あっという間に大学が小さくなる。
英語での
離陸連絡が終わったよう。
「あのお、私、どこに行くんですか?」
羽田空港からは、
プライベートジェットに乗り込む。
さすがに心配になり
お姉さんに尋ねる
「けやき様。
吉井 杏様のお友達でいらしゃいますよね」
「お気になさらずに
快適なフライトをお過ごしください。
ご安心ください。
国内線。札幌、丘珠空港でございます。」
なし