3周年記念の雑談会
「わらび餅おかわりで。」
モブその1な見た目の『Astray』主人公の『小林雄介』は他人の家で思い切りくつろいでいた。
「別にいいけど、雑談会と言う名目で集まったんじゃなかったっけ?」
かなり女の子っぽい見た目の『東方現行録』主人公の『火鳥飛鳥』は文句を言いながらもわらび餅を器に入れていた。
「もう一人が来てないから無問題ですって。」
「それはそうだけど。」
「それにしても飛鳥さん、昔から見た目そんなに変わってなかったんですね。」
「五月蠅いなぁ。人が地味に気にしていることを。メタ空間だからって本編で出す気もない設定出してきて。」
「本編で出す気もないからここで言ってるんですよ。数年後の飛鳥さんと知り合いだって。」
「僕も初めて聞いたときは驚いたけどね。」
そして、この部屋に向かう足音が聞こえてきた。
「『魔王を倒した先には・・・』唯一の名ありキャラ、ルキだよ。」
金髪で紅と金のオッドアイをした背中に蝙蝠と天使の羽をはやした少女がやってきた。
「一人だけ主人公じゃないんだね。」
「それは、勇者出したら暴走するだけだからって作者が言ってたよ。飛鳥ちゃん。」
「作者って、メタ空間だからまぁいいや。」
「あと私にもお菓子頂戴。」
「了解。」
再び飛鳥はわらび餅を器に入れていた。
「そういえば、あんた元々作者の他の作品のキャラクターじゃなかったか?」
「それは、作者が世界観とか共有させるのが大好きだから。」
「身もふたもない。」
「お前が言うなって感じだけどね。」
「戦い方が、あれだものね。」
「その原因、飛鳥さん。」
「ゑっ、僕?」
「一緒にゲームやってると容赦なく、こっちの行動先読みとか、事前の対策とかしっかりやって来るからこっちもそれに対応しなきゃいけなくてな。」
「素の反応速度が低いからそれで補ってただけだよ。」
「それでも手加減とかはすると思うな。」
「僕が悪いみたいに言って、もうお菓子いらないんだね。」
「「ごめんなさい。」」
結局は台所に立つ人が一番偉いわけである。
「勇者で思い出したのだけど。作者が新作考えてるみたい。」
「へぇ、勇者で思い出したってことはそれにかかわるってことだよね。」
「うん、とりあえず召喚勇者ものって事と大体の方向性だけは決まってるみたい。」
「勇者ねぇ、また暗くならないといいが。」
「主人公の性格フリーダムにする予定だから問題ないって言ってたの。性別も決まってないみたいだけど。」
「次回の宣伝も終わったところで、何か食べたい物のリクエストある?」
「私、天ぷら。」
「じゃあ、丼物で。」
「了解。」
そうして、グダグダと時間は流れて行くのだった。