閉幕エピソード4:ミラとの時間
ミラの不安
夕暮れの丘
蒼とミラ、いつもの丘に座っている。
ミラ、元気がない。
蒼「どうしたの、ミラ?」
ミラ「...お兄ちゃん、王都に行くんでしょ?」
蒼「...うん」
ミラ「いつ?」
蒼「まだ決まってないけど...近いうち」
ミラ「...」
俯く。
蒼「ミラ、俺は必ず帰ってくるよ」
ミラ「本当?」
蒼「約束する」
ミラ「でも...王都って、遠いんでしょ?」
蒼「遠いけど、ここは俺の家だから」
「絶対に帰ってくる」
ミラ「...指切りげんまん」
蒼「指切りげんまん」
二人の小指が絡まる。
一緒の時間
村での手伝い
翌日、蒼とミラで村の畑を手伝う。
野菜を収穫する。
ミラ「これ、大きいね!」
立派なニンジンを引き抜く。
蒼「本当だ、すごいね」
ミラ「お兄ちゃんのお弁当に入れようね」
蒼「ありがとう」
料理
ミラと一緒に料理を作る。
ミラ「私、お料理覚えたんだ」
「お兄ちゃんが王都に行っても、困らないように」
蒼「ミラ...」
ミラ「見てて!」
野菜を切る。
少しぎこちないけど、上手。
蒼「上手だね」
ミラ「えへへ」
完成
野菜スープとパンが完成。
二人で食べる。
蒼「美味しい」
ミラ「本当?」
蒼「本当。ミラは料理上手だね」
ミラ「やった!」
嬉しそうな笑顔。
ミラの願い
夜、ミラの部屋
ミラ、ベッドに入っている。
蒼が寝かしつけに来る。
蒼「もう寝る時間だよ」
ミラ「お兄ちゃん、お話して」
蒼「何の話?」
ミラ「お兄ちゃんの、昔の話」
蒼の過去
蒼「昔...」
「俺には、娘がいたんだ」
ミラ「娘?」
蒼「うん。ミラくらいの年の」
「でも、会えなくなっちゃった」
ミラ「...寂しかった?」
蒼「うん、とても」
「だから、ミラに会えて嬉しかった」
「ミラは、俺にとって大切な妹みたいな存在だよ」
ミラ「...私も、お兄ちゃんが大好き」
蒼「ありがとう」
ミラの頭を撫でる。
ミラ「お兄ちゃん、王都に行っても」
「私のこと、覚えてて」
蒼「当たり前だよ」
「ミラのこと、絶対に忘れない」
ミラ「約束だよ」
蒼「約束」
ミラ、安心したように眠る。
蒼、そっと部屋を出る。




