9/218
第9話:夜の出来事
悪夢
夜中。
蒼、うなされている。
蒼「やめて...娘を...返して...!」
汗びっしょり。
夢の内容
家庭裁判所。
娘が連れて行かれる。
「パパ! パパ!」
蒼、走るが足が動かない。
娘の姿が遠ざかる—
目を覚ます
蒼「はぁっ...!」
飛び起きる。
暗闇の中、一人。
蒼「...夢、か」
涙が止まらない。
グレンの優しさ
ふと、隣に人の気配。
グレン、椅子に座って、ただ黙っている。
蒼「...グレンさん?」
グレン「...悪夢か」
蒼「...はい」
グレン「話したいなら聞くぞ」
蒼「...いえ、大丈夫です」
グレン「そうか」
でも、グレンは立ち去らない。
ただ、そこに座っている。
蒼「...なんで、そこに?」
グレン「お前が落ち着くまで、いてやろうと思って」
蒼「...」
グレン「一人で悪夢見るのは、辛いからな」
【真実を見抜く眼】が、グレンの優しさを感知する。
この人も、同じ経験をしたことがあるのだろう。
蒼「...ありがとうございます」
グレン「礼はいらねぇ。寝ろ」
蒼、再び横になる。
グレンの存在が、不思議と安心感を与える。




