第8話:魔法の限界
魔力切れ
何匹も治療した後。
蒼、膝をつく。
蒼「はぁ...はぁ...」
全身の脱力感。
グレン「魔力切れだ。休め」
蒼「まだ...できます」
グレン「無理すんな。魔力切れで死ぬぞ」
蒼を小屋に連れて行く。
ベッドでの会話
蒼、ベッドに横たわる。
グレン、水を持ってくる。
グレン「飲め」
蒼、水を飲む。
少し楽になる。
グレン「魔法ってのは便利だが、万能じゃねぇ」
「お前の命を削って使うもんだ。大事に使え」
蒼「...はい」
沈黙。
蒼「グレンさん」
グレン「ん?」
蒼「俺の魔法...人の役に立つって、本当ですか?」
グレン「ああ、間違いねぇ」
蒼「でも...」
蒼の不安
蒼「傷は治せても、結局また傷つく」
「病気を治しても、また病気になる」
「...意味ないんじゃないかって」
グレンの表情が少し厳しくなる。
グレン「お前、人を助けたことないのか?」
蒼「元の世界で...家族を、守れなかった」
グレン「...」
蒼「だから、わからないんです。助けるって、何なのか」
グレンの言葉
グレン、しばらく考えた後。
グレン「なぁ、お前、痛みを感じたことあるか?」
蒼「...当然です」
グレン「じゃあ、その痛みが和らいだ瞬間、どう思った?」
蒼「...楽になった、と」
グレン「それだよ」
蒼「え?」
グレン「痛みを取り除くってのは、その瞬間を作ることだ」
「確かに、また傷つくかもしれない。でも、今この瞬間、楽になる」
「それが、助けるってことだ」
蒼「...」
グレン「完璧に救うなんて、誰にもできねぇ。でも、その瞬間だけでも、意味はある」
蒼の目から涙が零れる。
蒼「...そうなんですか」
グレン「ああ。だから、お前の魔法には意味がある」




