第207話:数ヶ月後
ギルドでの日常
結婚から数ヶ月。
蒼とリリア、相変わらず治癒師として働いている。
朝の訓練場
蒼、ミラに治癒魔法を教えている。
ミラ、ダミー人形を治療。
成功。
蒼「上手くなったね」
ミラ「お兄ちゃんのおかげです」
蒼「いや、ミラの努力だよ」
ミラ「お兄ちゃん、私、もっと強くなりたい」
「お兄ちゃんみたいに、たくさんの人を救いたい」
蒼「そうか」
「なら、もっと教えてあげる」
ミラ「ありがとう!」
治療所
リリア、患者を治療している。
若い治癒師たちが、リリアから学んでいる。
若手治癒師A「リリア先生、この患者さんは...」
リリア「まず、【真実を見抜く眼】の応用ね」
「患者の体内を、詳しく診るの」
リリアは、今では指導者の一人。
多くの若手治癒師を育てている。
夕方、蒼とリリアの家
二人は、ギルド近くに小さな家を借りている。
仕事を終えて、家に帰る。
リリア「ただいま」
蒼「おかえり」
蒼、夕食を作っている。
リリア「あら、今日は蒼が作ってくれるの?」
蒼「うん、たまにはね」
二人で食卓を囲む。
リリア「美味しい」
蒼「よかった」
食事の後、ソファで寄り添う。
リリア「ねぇ、蒼」
蒼「ん?」
リリア「幸せ?」
蒼「もちろん」
「君と一緒にいられて、幸せだよ」
リリア「私も」
「あなたと結婚できて、本当に幸せ」
リリア、少し躊躇ってから。
リリア「あのね...」
蒼「何?」
リリア「大事な話があるの」
蒼、真剣な顔になる。
蒼「どうしたの?」
リリア「私...」
「赤ちゃんが、できたみたい」
蒼「!?」
蒼、しばらく言葉が出ない。
そして—
蒼「本当...?」
リリア「うん」
「昨日、診てもらって」
「確かみたい」
蒼、リリアを抱きしめる。
蒼「リリア...」
涙が溢れる。
蒼「嬉しい...」
「本当に、嬉しい...」
リリア「私も」
「あなたの子供を授かれて」
「本当に、幸せ」
二人、抱き合って泣く。
幸せの涙。




