第2話:異世界での目覚め
森の中
鳥のさえずり
蒼、ゆっくりと目を開ける。
蒼「...ん?」
見上げると、見たこともない木々。
葉が紫色に光っている。
蒼、飛び起きる。
蒼「ここ、どこ...?」
自分の手を見る。若い。傷がない。
服装も違う。シンプルな布の服。
川のほとりへ
水面に映る自分の顔。
18歳くらいの、若々しい顔。
蒼「...嘘だろ」
頬を叩く。痛い。
蒼「夢じゃない...? じゃあ、これって...」
周囲を見渡す。見たこともない植物、奇妙な色の空。
蒼「...異世界? 本当に?」
【真実を見抜く眼】の発現
蒼が立ち上がると、視界が変化する。
世界が違って見える
木々が淡い緑色のオーラを纏っている
小動物の感情が色として見える(青=恐怖、黄=好奇心)
空気中に魔力の粒子が漂っている(キラキラと光る)
蒼「何だ、これ...? 目がおかしい?」
頭痛。大量の情報が流れ込む。
蒼「うっ...!」
膝をつく。
蒼の独白:
「何が起きてる...? この視界...この感覚...」
「まるで、世界の『真実』が見えるみたいだ」
ガサガサという音
茂みから、巨大な狼型の魔物が現れる。
体長2メートル。黒い毛並み。赤く光る目。
魔物が唸る。
蒼、後退る。
蒼「な、何だ、こいつ...!」
【真実を見抜く眼】が魔物の「殺意」を感知する。
真っ赤なオーラ。
蒼「やばい...!」
魔物が飛びかかる—!
蒼、反射的に腕で顔を守る。
「終わった...」
ガキィン!という金属音
大剣が魔物の爪を受け止める。
50代後半の男。
がっしりした体格。
傷だらけの顔。
白髪交じりの短髪。
鋭い眼光。
グレン「おい、ボウズ! 伏せろ!」
低く、力強い声。
蒼、反射的に伏せる。
グレンの大剣が一閃。
魔物の首が飛ぶ。
ドサッ
魔物の巨体が倒れる。
最初の会話
グレン、大剣を肩に担ぎ、蒼を見下ろす。
グレン「こんなとこで何してやがる。死にたいのか?」
蒼、まだ震えている。
蒼「...助けて、くれた?」
グレン「当たり前だ。目の前で人が死ぬの見たくねぇからな」
蒼、ゆっくり立ち上がる。
グレン「名前は?」
蒼「...成宮、蒼」
グレン「変わった名だな。どこの出身だ?」
蒼「...わからないです。気づいたら、ここに」
グレン、蒼の目を見る。
グレンの内心(蒼の【真実を見抜く眼】で感知):
『この目...死んだ魚みたいだ。こいつ、生きる気力がねぇな』
グレン「記憶喪失か?」
蒼「...多分」(嘘)
グレン、ため息。
グレン「厄介なガキ拾っちまったな」
蒼の内面
蒼の独白:
「異世界...本当に転生したんだ」
「でも、だからって何が変わる?」
「俺は、ここでも何もできない」
グレンの背中を見ながら:
「この人は...なんで俺を助けたんだ?」
【真実を見抜く眼】がグレンの感情を読み取る:
深い悲しみ(古い傷)
誰かを守りたいという強い意志
しかし同時に、諦めと疲労
蒼「...この人も、何か抱えてるのか」




