第193話:王都への帰還
ギルド本部前蒼とリリア、二週間ぶりに王都に戻る。
馬車から降りると—カイルが駆け寄ってくる。
カイル「蒼、リリア!」
蒼「カイルさん、ただいま」
カイル「無事でよかった」
「アルテミス王国からの報告、聞いたぜ」
「王女を救ったんだってな」
リリア「無事に任務を果たせたわ」
カイル、しかし表情が曇る。
カイル「...実は」
「すぐにエリシアのところへ行ってくれ」
「緊急事態だ」
蒼「緊急事態...?」
ギルド長室エリシアの部屋。
アルヴィンも同席している。
二人とも、深刻な表情。
エリシア「お帰りなさい」
「でも、ゆっくり休む時間はないわ」
蒼「何があったんですか?」
アルヴィン「【黒き月】の残党が」
「新たな組織を作った」
蒼とリリア「!?」
エリシア「組織の名は【暁の刃】」
「【黒き月】の幹部だった者たちが中心になって」
「より過激な活動を始めている」
アルヴィン「すでに、辺境の村が三つ襲撃された」
「治癒師の誘拐も続いている」
リリア「そんな...」
地図を広げるエリシア、地図を広げる。
襲撃された村に印がつけられている。
エリシア「襲撃のパターンから」
「次の標的を予測した」地図の一点を指す。
エリシア「ここ、グリーンヒル村」
「王都から北に3日の距離」
「人口200人の小さな村」
蒼「!?」
蒼、その場所を見て、顔色が変わる。
リリア「蒼?」
蒼「グリーンヒル村...」
「それって...」
アルヴィン「ああ」
「君が最初にいた村だ」
蒼「グレンさんとミラがいる村...!」




