第178話:呪いの消滅
王都にて
同時刻、王都。
石碑が光り始める。
そして—
石碑が砕ける
エドワード「石碑が...!?」
治療所の患者たち。
石化していた部分が、元に戻り始める。
患者A「!? 動く...腕が動く...!」
患者B「石が...消えていく...!」
村々でも
ラグナ王国全土で、同じ現象。
石化していた人々が、次々と回復。
村人C「治った...!」
村人D「奇跡だ...!」
王宮への帰還
蒼たち、遺跡から王宮へ戻る。
エドワード、玉座の間で待っている。
エドワード「石碑が砕け」
「患者たちが全員回復した」
「これは、君たちのお陰か?」
蒼「はい」
「呪いを解きました」
エドワード「...ありがとう」
玉座から降りて、深く頭を下げる。
エドワード「君たちは、この国を救ってくれた」
「感謝の言葉もない」
蒼「いえ、俺たちは治癒師です」
「人を救うのが、仕事ですから」
リリア「それに、一人の魂も救えました」
蒼「ゼルディン...安らかに」
祝宴
その夜、王宮で盛大な祝宴。
ラグナ王国の人々が、蒼たちに感謝する。
エドワード「今日から、君たちは」
「ラグナ王国の恩人だ」
「いつでも歓迎する」
蒼「ありがとうございます」
祝宴の後、蒼とリリアは中庭へ。
星空の下、二人きり。
リリア「また、一つ大きな任務を終えたわね」
蒼「うん」
「でも、今回は特別だった」
リリア「どうして?」
蒼「ゼルディン...」
「彼も、治癒師だった」
「でも、憎しみに囚われて」
「間違った道を選んだ」
蒼「俺も、一歩間違えれば」
「同じ道を歩んでいたかもしれない」
リリア「...」
蒼「でも、ここで出会った人たちが」
「俺を救ってくれた」
「グレンさん、ミラ、村のみんな」
「そして...」
リリアを見る。
蒼「リリア」
リリア、顔を赤らめる。
リリア「私も、あなたに救われたわ」
「孤独だった私を」
「人との繋がりを教えてくれた」
二人、抱き合う。
星空の下、静かな時間。




