第177話:呪いの解除
水晶の中
ゼルディン「私の魂を、【真実の光】で照らしてくれ」
蒼「【真実の光】...」
「それは...【真実を見抜く眼】のことですか?」
ゼルディン「そうだ」
「君の眼は、真実を視る」
「ならば、私の真実も視える」
ゼルディン「私の本当の願いを視てくれ」
「そして、それを叶えてくれ」
蒼、【真実を見抜く眼】を最大限に発動。
ゼルディンの魂の奥底を視る。
視えたもの:
深い後悔
罪悪感
そして...救済への願い
「人々を救いたい」という、治癒師としての本来の想い
蒼「視えます...」
「あなたの本当の願いが」
「人を救いたい、癒したい」
「それが、あなたの真実だ」
ゼルディン「...そうだ」
「それが、私の本当の願いだ」
「呪いは...憎しみから生まれた間違いだった」
リリア「なら、今こそ」
「本来の願いを、叶えましょう」
蒼「【絆の再生】で」
「あなたの魂を、癒します」
蒼とリリア、同時に魔法を発動。
緑と金の光、そして青白い光。
ゼルディンの魂を包む。
ゼルディンの魂が、浄化されていく。
黒い靄が消え、透明な光に変わる。
ゼルディン「...ありがとう」
「君たちのお陰で」
「私は、最後に人を救える」
微笑む。
ゼルディン「これから、私の魂は呪いと共に消える」
「そして、呪いは解ける」
「罪のない人々が、救われる」
蒼「...」
ゼルディン「これが、私の償いだ」
ゼルディンの姿が、光に包まれる。
ゼルディン「さようなら、若き治癒師たちよ」
「君たちのような者が、いる限り」
「この世界は、希望がある」
光が消える。
ゼルディンの魂が、消滅する。
現実世界に戻る
蒼とリリア、目を開ける。
手に持っていた水晶が、透明に変わっている。
黒い靄は、完全に消えている。
その瞬間—
遺跡全体が揺れる
カイル「!? 何だ!?」
オスカー「呪いが...解けている...!」




