第18話:一人の少女との出会い
広場の端
治療を終え、休憩している蒼。
井戸のそばで水を飲んでいる。
ふと、広場の端に一人の少女を見つける。
8歳くらい。
ボロボロの服。
一人でぼんやりと座っている。
蒼、【真実を見抜く眼】で少女を視る。
視えたもの:
深い孤独
悲しみ
しかし同時に、小さな希望の光
蒼の内心:
「あの子...」
少女に近づく
蒼、少女に近づく。
蒼「こんにちは」
少女、蒼を見上げる。
大きな瞳。しかし、どこか空虚。
少女「...こんにちは」
小さな声。
蒼「一人なの?」
少女「...うん」
蒼「家族は?」
少女「...いない」
蒼の【真実を見抜く眼】が、少女の過去の断片を視る。
魔物の襲撃。
家族が殺される場面。
一人残された少女。
蒼「...そうか」
少女の隣に座る。
ミラとの会話
蒼「名前は?」
少女「ミラ」
蒼「ミラか。いい名前だね」
ミラ、少し微笑む。
ミラ「...お兄ちゃんは?」
蒼「蒼だよ」
ミラ「アオイ...変わった名前」
蒼「そうかな」
二人、並んで空を見る。
沈黙。
しかし、居心地の悪い沈黙ではない。
共感
ミラ「...お兄ちゃんも、一人?」
蒼「え?」
ミラ「なんとなく、わかる」
「お兄ちゃんも、何か失ったんでしょ?」
蒼、驚く。
蒼「...どうして?」
ミラ「目が、私と同じだから」
蒼の内心:
「この子...俺と同じなんだ」
蒼「...うん。大切な人を、失った」
ミラ「...私も」
二人、再び沈黙。
ミラの傷
ミラが立ち上がる時、足を引きずる。
蒼「足、怪我してるの?」
ミラ「昔の傷。もう治らないって言われた」
蒼「見せて」
ミラ、スカートをめくって足を見せる。
膝に古い傷跡。
蒼、【真実を見抜く眼】で視る。
視えたもの:
深い傷跡
神経の損傷
魔物の毒素の残留
蒼「...これ、魔物の傷だね」
ミラ「うん。家族が殺された時に、私も...」
蒼「治してあげる」
ミラ「え...? でも、治らないって...」
蒼「俺、治癒師だから」
ミラの膝に手を当てる。
緑の光。
毒素を分解し、神経を修復し、傷跡を消していく。
ミラ「...痛くない」
涙が溢れる。
ミラ「ずっと痛かったのに...」
蒼「もう大丈夫だよ」
ミラ、蒼に抱きつく。
ミラ「ありがとう...ありがとう...」
蒼、ミラの頭を撫でる。
蒼の内心:
「この子...俺と同じだ」
「守ってあげたい」




