第172話:辺境の国への到着
王都での準備
ギルド本部、ブリーフィングルーム
蒼とリリア、王都に戻って翌日。
エリシア、地図を広げている。
エリシア「辺境の国、ラグナ王国」
「王都から西に10日の距離」
「人口5万人の小国よ」
地図の西端を指す。
エリシア「一ヶ月前から、原因不明の疫病が発生」
「現在、感染者は1万人を超えている」
蒼「1万人!?」
リリア「それは...深刻ね」
エリシア「ラグナ王国の治癒師たちは対処できず」
「王国からの正式な要請で、我々が派遣される」
「蒼、リリア、セリア、オスカー」
「そして、護衛にカイルと騎士5名」
カイル「よろしくな」
セリア「久しぶりの大任務だね」
オスカー「原因不明の疫病...興味深い」
エリシア「症状は、高熱、全身の痛み、そして」
「体が石化していく」
蒼「石化...!?」
エリシア「ええ。まるで石像のように」
「最終的には、完全に動けなくなって死ぬ」
出発
翌日、一行は馬車で出発。
蒼、リリア、セリア、オスカー、カイル、騎士5名。
総勢10名。
馬車の中
蒼とリリアは同じ馬車。
窓から景色を見る。
リリア「石化...」
「そんな病気、聞いたことない」
蒼「俺も」
「でも、必ず原因を見つける」
リリア「うん」
蒼、リリアの手を握る。
蒼「一緒なら、大丈夫」
リリア「...うん」
微笑む。
10日後、ラグナ王国
国境
荒涼とした大地。
木々は少なく、岩だらけ。
灰色の空。
カイル「...暗い国だな」
セリア「空気も重い...」
オスカー「魔力が...濁っている気がする」
国境を越える。
ラグナ王国の兵士たちが迎える。
兵士長「治癒師ギルドの方々ですね」
「お待ちしておりました」
蒼「案内をお願いします」
王都への道
馬車で王都へ向かう途中。
村を通過する。
人々の様子が異常
村人たちの肌が、灰色。
所々、石のように硬くなっている。
苦しそうに横たわっている人々。
セリア「ひどい...」
蒼、【真実を見抜く眼】で村人たちを視る。
視えたもの:
体内に黒い魔力が渦巻いている
細胞が石化している
生命力が急速に減少
そして、古代の呪いの痕跡
蒼「これは...呪いだ...」
リリア「呪い?」
「また...?」
蒼「でも、前に診た呪いとは違う」
「もっと古い...強力な呪い」
オスカー「古代魔法...?」




