第153話:オベロンの過去
語り始める首領
オベロン、蒼を見つめる。
オベロン「お前の眼、私も昔...」
「見たことがある」
蒼「!?」
オベロン「50年前、この国で戦争があった」
「その時、一人の治癒師がいた」
「彼も、【真実を見抜く眼】と【再生の魔法】を持っていた」
オベロン「彼は、戦場で無数の命を救った」
「敵も味方も関係なく」
「ただ、目の前の命を救い続けた」
オベロン「しかし...」
「彼は、利用された」
「王国に、戦争の道具として」
「彼の意志とは関係なく、戦わされた」
オベロン「そして、最後に...」
「彼は、裏切られた」
「戦争が終わった後、用済みとして」
「処刑された」
蒼「...そんな」
オベロン「私は、それを見ていた」
「彼の弟子として」
オベロンの正体
オベロン、仮面を外す。
老人の顔
深い傷跡。
悲しみに満ちた目。
オベロン「私は、あの治癒師の弟子だった」
「彼から、治癒魔法を学んだ」
「そして、彼が殺されるのを見た」
オベロン「その時、誓った」
「この腐った王国を、破壊すると」
「権力者たちを、引きずり下ろすと」
「そのために、【黒き月】を作った」
蒼「...」
オベロン「だから、お前も同じ運命を辿る」
「このままでは、王国に利用される」
「私が、お前を解放してやる」
「私の手で、お前を自由にする」




