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第116話:帰路
馬車の中
全ての治療を終え、王都への帰路。
蒼とリリア、馬車の中。
今度は、気まずくない。
リリア「...ねぇ」
蒼「何ですか?」
リリア「さっき、私を庇ったわよね」
蒼「はい」
リリア「なんで?」
蒼「なんでって...」
「リリアさんが傷つくのを見たくなかったから」
リリア「...」
顔を赤らめる。
リリア「ば、馬鹿ね」
「私は、自分で守れたわ」
蒼「そうかもしれませんが」
「仲間を守るのは、当然です」
リリア「...仲間」
「私を、仲間だと思ってるの?」
蒼「もちろんです」
「リリアさんは、大切な仲間です」
リリア「...」
リリア、小さく微笑む。
リリア「...ありがとう」
「私、今まで...仲間なんていなかった」
「でも、あなたと一緒にいると...」
「楽しい」
蒼「俺も、リリアさんと一緒で良かったです」
リリア「これから、もっと色々教えてあげる」
「あなたの治癒速度、遅すぎるから」
蒼「あはは、よろしくお願いします」
リリア「ただし、私のこと...リリアでいいわ」
「さん、はいらない」
蒼「...わかりました、リリア」
リリア「うん」
笑顔。




