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異世界転移したくてワンチャンDAIぶ!!  作者: 向陽葵
第三章:王都の光と影

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第100話:試験の開始

訓練場へ

ギルドの訓練場。

広い空間。

治癒師たちが見守る中、蒼が中央に立つ。

ダリウス「三つの試験を行う」

「一つ、診断能力」

「二つ、治癒速度」

「三つ、治癒精度」

「この三つをクリアできれば、正式治癒師と認めよう」

蒼「わかりました」


第一試験:診断能力

患者の用意

ダリウス「では、第一試験」

負傷した兵士が運ばれてくる。

兵士「よろしく頼む」

腕に包帯。

ダリウス「この兵士の傷を診断し、治療方法を述べよ」

「制限時間は3分」

蒼「はい」


蒼の診断

蒼、兵士の前に膝をつく。

【真実を見抜く眼】を発動。

包帯の下の傷を視る。

視えたもの:


深い裂傷(5センチ)

筋肉の損傷

軽度の感染

神経の一部損傷


蒼、30秒で分析完了。


蒼「傷は深さ5センチの裂傷」

「筋肉が損傷しています」

「また、軽度の感染症があります」

「神経も一部損傷しているため、しびれがあるはずです」

兵士「!? その通りだ」

「指先がしびれる」

治癒師たち、ざわつく。

治癒師M「包帯を見ただけで...?」


ダリウス「治療方法は?」

蒼「まず、感染を治療」

「次に筋肉と神経を修復」

「最後に皮膚を再生」

「この順序で行います」

ダリウス「...正解だ」

「だが、口で言うのは簡単」

「実際にやってもらおう」


第二試験:治癒速度

実技

ダリウス「第二試験。今の兵士を、実際に治癒せよ」

「制限時間は5分」

「正式治癒師なら、この程度の傷は5分で治せる」

蒼「はい」


治癒開始

蒼、兵士の腕に手を当てる。

包帯を外す。

傷口が露出。

かなり深い裂傷。

蒼、集中する。

緑の光が手から溢れる。


段階的な治療

まず、感染部分。

病原体を分解。

次に、筋肉。

断裂した繊維を繋ぐ。

神経。

損傷部分を修復。

最後に、皮膚。

傷口が塞がっていく。


完了

3分で治療完了

兵士「...すごい」

腕を動かす。

兵士「痛みがない」

「しびれも消えた」

治癒師たち、驚きの声。

治癒師N「3分で...!?」

治癒師O「信じられない...」


ダリウス「...速い」

「だが、速度だけでは不十分」

「精度も重要だ」

「第三試験に移る」


第三試験:治癒精度

難題

ダリウス「最後の試験」

別の患者が運ばれてくる。

老女。

ダリウス「この方は、複数の持病を抱えている」

「心臓疾患、肺の機能低下、関節炎」

「すべてを同時に治療せよ」

「ただし、魔力は最小限に抑えろ」

「老人は魔力に弱い。過剰な魔力は命に関わる」

蒼「...」


治癒師たちのざわめき。

治癒師P「これは難しい...」

治癒師Q「複数の臓器を同時に、しかも最小限の魔力で...」

治癒師R「上級治癒師でも難しい試験だわ」


蒼、老女の前に座る。

老女「よろしくね、若いの」

優しい笑顔。

蒼「はい」

【真実を見抜く眼】で詳しく診る。

視えたもの:


心臓:弁膜の硬化

肺:慢性的な炎症

関節:軟骨の磨耗


すべてが慢性的。

長年の蓄積。


繊細な治療

蒼、両手を老女の体に当てる。

今までで最も繊細な魔力操作。

グレンとアルヴィンの訓練を思い出す。

「魔力を、糸のように細く...」


極めて薄い緑の光

老女の体を包む。

しかし、光はほとんど見えないほど微弱。

蒼、額に汗。

集中力が極限まで研ぎ澄まされている。


段階的に、丁寧に

心臓の弁膜を柔らかくする。

肺の炎症を和らげる。

関節の軟骨を少しずつ再生。

すべてを同時に、バランスを取りながら。

10分間の治療。


完了

光が消える。

蒼、深く息をつく。

蒼「終わりました...」

老女「あら...」

体を動かす。

老女「呼吸が...楽...」

「関節も...こんなに動く...」

涙を流す。

老女「ありがとう...何年ぶりかしら、こんなに体が軽いの...」


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