「待つ」こと
「なら、《狩猟民族の探索》で《オオツノジカ》を手札に加えてから登場させる。登場時の効果で2枚引いてからターン終了だ」
「俺のターン、ドローしてから《スマート・デバイス》で《未来虚構》を手札に入れて終了だ」
「俺のターン、《狩猟する原人》を登場させる。〈奇襲〉の効果、〈系統:古代・動物〉のキャラがいるから登場したターンに攻撃が出来る。さらに攻撃時の効果で1枚ドローして終了だ」
「俺のターン、ドローして《蹂躙された自然》を使用。〈系統:動物〉を持つキャラ1体をトラッシュさせれるから《オオツノジカ》をトラッシュさせる。これでターン終了だ」
俺の盤面には《狩猟する原人》が1体だけだ。攻撃時に1枚ドロー出来るけどダメージは出ない。未来の方も、俺のキャラをトラッシュさせる事はあっても攻撃してこない。
「なぁ未来、何で攻撃してこないんだよ……」
「攻撃したらカウンターを受けるからね。こっちは準備が整うまで出来るだけ攻撃は控えたいんだ」
「でも、それだとトラッシュが増えないからカード使えないよな?」
「そうだね。だから攻撃出来るタイミングまで待ってるんだよ」
お互いにトラッシュにあるカードは少ないけど、手札は大量にある。待つのが大事なら、攻撃されてトラッシュが増えたら反撃すれば良いってことだと思う。
俺は《狩猟する原人》で攻撃して、効果でカードを引いてターンを終わった。
「俺のターンだね。手札から《移ろう利器》を使うよ。手札からアイテムカードを捨てて、自分の山札をトラッシュする」
未来のトラッシュが一気に増えた。待ってたのは捨てるカードを集める意味もあると教えてくれた。
「さらに《未来虚構》を使うよ。効果で、トラッシュにある〈系統:未来〉を持ってるキャラクターを登場捺せられるんだ。《リアリセリング・ヴィジョンドラゴン》をトラッシュから登場させて、ターン終了」
ターンを貰ってドローしたが対応出来るカードが来なかった。《狩猟する原人》の効果で良いカードが引ければ良いが望みは薄い。俺は手札ある2枚目の《狩猟民族の探索》を使った。
「なぁ、《狩猟民族の探索》でこのカードって持ってこれるのか?」
「大丈夫だよ。そのカードの系統に”古代”の文字が入ってるからね」
「マジか?! なら、《ケトテリウム》を手札に加えてから登場させるぞ。効果で山札からカードを1枚選んで手札に加えられるので、《神の落日》を手札に加える」
《ケトテリウム》は〈系統:遥古代・動物・海洋〉を持っているカードだ。このカードのお陰で未来の攻撃に備えられる。
《狩猟する原人》〈系統:古代・動物〉
・キャラクター
・〈奇襲〉:〈系統:古代・動物〉のキャラクターが場にいれば、出たターンに攻撃出来る。
・攻撃時:カードを1枚引く。
《オオツノジカ》〈系統:古代・動物〉
・キャラクター
・登場時:カードを2枚引く。
・攻撃時:カードを2枚引く。その後、トラッシュのカード1枚をリサイクルする。
《移ろう利器》
・アイテム
・手札から〈系統:未来〉を持つアイテムを好きな枚数トラッシュする。その後、トラッシュしたカード1枚につき山札から2枚トラッシュする。
《ケトテリウム》〈系統:遥古代・動物・海洋〉
・キャラクター
・登場時:山札からカードを1枚選んで、相手に見せてから手札に加える。その後、山札をシャッフルする。