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超能力者の日常  作者: 梅ノ木桜良


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3/5

3 超能力で文化祭。

 第三話です!今回は結構平和かも?いや、別にこれまでも平和かー

 私の通う高校は例年秋に文化祭が行われる。今年もその例に漏れず十一月の上旬に文化祭が行われる事になった。


 この高校では文化祭で出し物を行うのは二年生までである。つまり、私のいる学年は今年で文化祭は最後なのだ。厳密には三年生も一・二年生の出し物を見ることはできるので最後という言い方はふさわしくないのかもしれないが、少なくとも私は最後だと思ってかなり覚悟を決めている。




 学活の時間。


「てな訳でー、文化祭の出し物決めまーす。なんか案ある人言ってー」


 文化祭実行委員と学級委員の主導のもとで文化祭の出し物の案出しが始まった。


 何人かの生徒から案が出てくる。お化け屋敷やカフェなど定番のものから、カジノとか言う違法か合法か分からないようなものも出てきた。ちなみに私も一つ案を出した。


「じゃーこんなんでええかな。もう無い?無いならもう多数決でいいよね」


 八個案が出たところで案出しは締め切られた。


「えーと、じゃあ二個まで手挙げてね」

「お化け屋敷がいい人ー」


 十二人ほど手が挙がる。


「焼き鳥」


 手が上がったのは三人。


「コンカフェ」


 二十人ほど手が挙がる。やはり人気だ。


「劇」


 私が出した案だ。上がった手は十人ほど。……微妙だ。


「カジノ」


 十人ほど手が挙がる。存外に人気で驚いた。


「遊園地」


 誰も手を挙げない。せめて発案者は手を挙げてくれ。


「メイドカフェ」


 十五人ほど手を挙げる。………挙げた男子はただメイド姿の女子を見たいだけなのでは?


「ホスト」


 多数決をする前にまずは本当にそれを出していいのか検討してほしい。しかも十人ほど手を挙げている。ただただ困惑するしかない。


「じゃーお化け屋敷、コンカフェ、メイドカフェで決選投票、行きまーす!!」


 君はアムロ・レ〇か。


「一人一票ねー。まずはお化け屋敷」


 上がった手はおおよそ十人。減った。


「コンカフェ」


 二十五人ほど手が挙がる。


「なんか多いからもうコンカフェでいっか」


 かくして、私のクラスの出し物はコンカフェになった。こうなると「コン」を何にするかが重要になってくる。飲食系の出し物の場合、赤字になると生徒の自腹で学校から借りた資金を返済しなければいけない。反対に、黒字になれば返済してもなお残ったお金はクラスで自由に使えるようになる。


 だから、なんとしてでも黒字にしなければならない。黒字になる案が出せなければ厳しい戦いになるだろう。


「じゃーあー、コンカフェの案ちょーだーい。はい、挙手!」


 手を挙げてみる。


「はい、未来ちゃん」

「大正レトロな和風カフェで」

「え、めっちゃいいじゃん。もうそれでいこーよ。みんないい?」


 だれからも反論が出ない。沈黙=肯定の理論から決定ということでいいのだろうか。


「反論無いしいいね?はい。決まりー」


 だいぶあっさり決まった。いいのか。本当にいいのか。まぁ、準備も運営も私がやるからいいか。


「じゃー話し合い終わってさっさと準備始めましょー」

「いや、いいよ。私一人でできるから」

「え、まじ?あ、そっか超能力者だもんね」

「そうそう。そういうこと」

「じゃあすることないねー。どーしよ」

「遊ぶなり自習するなりおしゃべりするなり自由でいいと思うよ」

「あ、まじ?おっしゃーよろしくー」


 …………雑だなぁ。まあいいか。


 では準備をしていこう。


 まずは分身を出す。とりあえず二十体。


 次に私の考えを全ての分身に同期する。


 後は私がすることは責任者会合に出て学校から貸される準備資金を受け取るくらいだ。


 以上、私がやることは終了。残りのお仕事は分身が全て終わらせておいてくれるだろう。




 文化祭当日。


 教室に来てみると、我ながら素晴らしいカフェが出来上がっていた。昨日まで教室だった場所は大正浪漫とでも言うような雰囲気が漂うレトロな空間になっている。


「おおー!!」

「すげぇー」


 教室に来るクラスメイトたちが声を上げながら中に入ってくる。


 装飾を眺めていたら友人の歩実に話しかけられた。


「そういえばさ、シフトとかどうなってるの?」

「無いよ」

「え、無いの?」

「うん。全部分身にやらせる」

「あ、それでいいんだ。分身って便利だねぇ」


 それでいいのだ。分身は確かに結構便利だ。めんどくさいことは全て任せておける。文句も言わず常に最も効率の良い方法で物事をこなしてくれる。良い。


 文化祭が始まった後は、私は友達数人と他クラスの出し物を回ったり軽音のライブで歌ったりダンス部のステージを見たりして思いっきり楽しんだ。


 その間、クラスの出し物の方は分身が上手く回してくれていた。分身のうちの一体からの情報によればだいぶ賑わっていたらしい。




 二日間に及ぶ文化祭で、かなりの数のお客さんが来たようだった。


「では、売上の発表です」


 クラスメイトの前で報告していく。


「来客者数は、三一七人」

「おおー」

「めっちゃ多いじゃん」

「え、すごっ」

「客単価の平均は四三七円」

「これはすごいのか?」

「すごい………んじゃない?知らんけど」

「お前は関西人か」

「えー、次いいですかね」


 教室が静まる。


「ありがと。最後、売上高は一三八五二九円。学校から借りた資金は三五〇〇〇円なので、最終利益は一〇三五二九円の黒字」

「え、てことは?」

「残りの金は自由ってことでしょ」

「まじかすげぇ」

「よっしゃ打ち上げ行くぞー!!!」


 いい感じに文化祭は成功した。良かったぁ。ひとまずほっとした。これで快く打ち上げに行ける。


「じゃあ、打ち上げ行こーかー!!!」

 読んでいただきありがとうございます!この作品では誤字・脱字報告、感想、レビュー等を募集しております。何かしら書いていただけると作者としてはかなり励みになります。お忙しいこととは思いますが、ぜひぜひお願い致します。

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