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超能力者の日常  作者: 梅ノ木桜良


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1 超能力は役立つ。

 この小説を見つけて下さりありがとうございます。今回は超能力コメディーです。意味がわからないかもしれないのでとりあえず読んでみてください。

 私は安須川未来。十七歳。華のJKだ。


 趣味は読書と音楽鑑賞と歌唱。


 高校は私の住む県内でトップツーの進学校である。


 部活は軽音と男子バレーのマネージャーをやっている。


 軽音ではボーカルをやっている。単純に歌うのが好きだからだ。部内ではそれなりに評判がいい、らしい。あくまでもそうらしいというだけだ。断じて、私が自分からそう吹聴している訳では無い。


 男子バレーのマネージャーは、何となく面白そうだったのと、男子の様子を間近で観察してみたかったからやってみた。顧問に面接されて、無事に合格して現在メインマネージャーをやっている。男子バレーと言っても「ハイ〇ュー」のようなイケメンはいない。残念だ。まぁ、こればっかりは仕方ない。


 父はビオラ奏者。バイオリンでは無い。ビオラである。なぜ父がビオラを選んだのかはよくわからない。一応父の影響もあって私も能力を使わずにビオラを演奏できるのだが別にやりたい訳では無い。私はあの低めの音は気に入らなかった。


 母はアパレル企業の開発部で働いている。なんか色々商品を生み出してヒットさせているらしいのだが、私は母が働く企業名は知らないのでどれが母が作ったものなのか分からない。


 あ、そうそう。ひとつ大事なことを言い忘れるところだった。


 私は超能力者である。


 ……別に厨二病をこじらせてる訳でも、変な妄想の世界にいるわけでもない。事実として超能力を扱えるのである。


 なぜかは分からない。両親はもとより、親戚にもそのような人物はいない。なぜか私だけが使えるのである。


 要するに、神からの贈り物(ギフト)という訳だ。何も嬉しくはないのだが、これのおかげで結構いい生活を送れているので特に文句は無い。


 主人公が超能力を使える系の物語だと大抵の場合、その事実を隠すことが多い。「斉木楠雄〇Ψ難」とかはそうだった気がする。


 だが、私は使えること()誰にも隠さずに伝えている。しかし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 それを言ってしまっては超能力者というアドバンテージが無くなってしまう。あまりにもったいない。


 ただ、言えば何かしら会話のタネになる。だから言う。言っても別にどこかの機関からエージェントが来て私を連れていこうとするようなマンガ展開はない。来ても倒せるが誰も来ない。さすが現実の現代日本。平和だ。


 ちなみに、普通の人間が超能力を持つと、脳神経がその負荷に耐えきれず焼き切れて死ぬ。


 じゃあ私はなんで生きているんだと思った人もいるかもしれない。まぁ、大抵の人は思うだろう。


 それは、超能力と引き換えに普通の人間が行える行為ができなくなっているからである。


 私の場合、超能力が扱える代わりに運動が全くできないのだ。


 よく運動が苦手な人がそれを形容して「全くできない」と言うことがある。


 しかし、私はその比では無い。文字通りに()()()()()()のだ。


 例えば、私の本来の体力で走ったのならば五十メートルを走りきることが出来ない。半分くらいで倒れるだろう。それくらい運動ができない。


 でも普通に片道一時間の通学もできるし体育の成績は常に最高評価の「5」である。


 これはもちろん能力を使っているからだ。


「ドラ〇もん」の都市伝説で「実は3ミリ浮いている」というのを聞いたことがある人はいるのではないだろうか。それと一緒だ。私は常に1ミリ浮いている。サッカーの三笘薫選手が達成したあの1ミリと同じ高さだ。その状態で能力で身体を動かすことで運動出来る()を演出しているのである。


 ちなみに本当は一万メートルくらいは余裕で浮けるのだが、それはしたくない。特に登校中はやりたくない。何がなんでもやらない。遅刻しそうでも絶対やらない。


 なぜなら、私の高校の制服がスカートだからだ。スカートで人の頭より上に浮いたら中が見えてしまう。私は破廉恥でも淫乱でもマゾでも露出狂でもない。だからそんなことは是が非でもやらない。


 そんな話をしたら「魔女〇宅急便」を思い出した。あの物語の主人公は黒いワンピースを着て細いほうきに乗って空を飛んでいる。よくよく考えればかなり危なっかしいことをしている。


 主人公のあの子は街を歩く人のはるか頭上を飛んでいるわけだから、下にいる人がちょうど主人公の下にいる時に上を見上げればよろしくないものが見えてしまう、ということになる。これはかなりの非常事態では無いのか。


 …………児童文学にこのような話は無粋かもしれない。話を戻そう。


 普段から浮いているので、足音はしない。よく、近づいてきてもわからないと言われる。あまりにも静かすぎて怖い、とも。ただただ申し訳ない。だがこればっかりは事実を言うことはできない。


 言ってしまえば本当は体育で運動していないことがバレてしまう。それは非常にまずい。成績がつかなくなって学校推薦が取れなくなってしまう。


 学習にも能力をフル活用している私にとっては死活問題なのだ。他人が私の超能力を抑制する手段は無いとはいえ、疑いの目を向けられることは避けたい。


 そのため、一応気配を放ってはいるのだが、なかなか感じ取れないらしい。運動ができないせいで気配も微弱なのかもしれない。


 浮く能力、分かりやすく言えば「念力」は結構色々使える。


 例えば、一人でオーケストラの全ての楽器の演奏を行うことが出来る。過去の天才音楽家の意識をトレースしてそれを楽器に乗り移らせて念力で楽器を動かせば、誰一人演奏者がいなくても世界最高のオーケストラを完成させることが可能だ。楽器もとりあえずストラディバリウスあたりを作ればいい感じの音色になるだろう。


 それを見込まれてかそれとも別の理由か、入学当初私は弦楽部と吹奏楽部からオファーを受けた。しかし、私を入れると他の部員が要らなくなるからと言って断った。相手はちんぷんかんぷんを絵に描いたような表情だったのは覚えている。


 まぁ、何はともあれ超能力があって何かといい人生が送れている。


 本当に心から思う。超能力者でよかった。

 読んでいただきありがとうございます!この作品では誤字・脱字報告、感想、レビュー等を募集しております。何かしら書いていただけると作者としてはかなり励みになります。お忙しいこととは思いますが、ぜひぜひお願い致します。

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