或る樵の話
昔々あるところに、人が良くて力持ちの若い木こりがおりました。
ある日、木こりは運悪く自分の方に倒れてきた大木の下敷きになって死んでしまいました。
木こりが目を覚ますと、ベルベットな部屋の中に女神が立っていました。
「貴方は真面目で、数々の人助けもしてきました。ですが不幸にも若くして亡くなったので、神の贈り物を添えて『地球』に生まれ変わらせてあげましょう」
木こりは首を横に振って言いました。
「滅相もない、生まれ故郷に身一つで戻れれば十分です」
「いえ、貴方の運命はもう定まっているのです。『地球』の『日本』でWEB小説サイトに小説をアップして、作家・アニメ原作デビューするまで元いた世界に戻ることは出来ません」
「何でおれがそこまで酷い罰を課されなきゃならないんだ……」
木こりは絶望しきった表情で転生魔法の光に包まれたのでした。