15話 ラブレター
「ラブレター?」
「うわぁ、凄いですね」
下駄箱にあった手紙に驚いた後、自分の下駄箱に相違ないか、宛先を大輔と間違えていないか何度も確認。これは過剰反応じゃなく、今朝の大輔の下駄箱にラブレターが入っていたからで、だが宛先はどう見ても『市ヶ谷真守』で、それでも信じられずに何度も確認を続けていたら、大月・木葉さん達に見つかっちゃいました。
「何かの間違いでは?」
自分で言うのも何だが、俺の容姿は平均だ。
大輔の傍に居るせいで注目度は上がっているが、だからといって大輔のイケメンが俺に感染する訳がない。てゆーかもしイケメン感染があり得るのなら、大輔は男子からも包囲されて強制的にクラス1の人気者になっちゃうからね。
「早く見た方がいい」
「そうですね。もし『今日の放課後、ずっと待っています』って連絡だったら大変です」
確かにもう完全下校が近い時間帯で、本当に待たせているなら、即行で向かう必要がある訳で、いやでも流石にそれは……
と、そんな葛藤をしている中、2人が俺の後ろで期待の眼差しをしながらスタンバッテいる。
「2人もラブレター見るの?」
「駄目ですか?」
「気になる」
まぁいっか。
俺は色恋沙汰には疎いし、適切なアドバイスが貰えるかもしれない。
そうして期待の眼差しを浴びながら手紙を読んでみると、
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佐藤大輔君との友人関係を即刻辞めて下さい
貴方は彼の友人として相応しくないです
この警告を無視すれば不幸が訪れるでしょう
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不幸の手紙だったかー。
いや、うん。良く考えれば納得の内容だ。
イケメンには役得が多い反面、やっかみも少なくない。
それは傍にいる人間も例外じゃないと分かってはいたけど、このどうしようもないモヤモヤ感はどすればいいのだろう。そんな簡潔かつ好意成分0%の文章を読み終え、天を仰いでいたら
「その、ごめんなさい」
「ドンマイ」
数秒前まで期待の眼差しを向けていた2人からも、全力で同情されている。
「気にしなくていいよ。むしろごめん。変な空気にしちゃって」
精一杯の愛想笑いで返事をしたのだが、それが更に痛々しさを増してしまった様で、2人が顔を見合わせた後、
「市ヶ谷君、今からケーキ食べ放題に行きましょう」
「奢る」
優しく、それでいて力強い握手をされた後、俺は女子2人とケーキを食べに行くというイベントに遭遇する事ができました。そしてケーキを食べて帰った後、昨日の夜に貰った美緒のケーキがまだ残っていた事を思い出して、変な笑い声が出ちゃいました。
キリが悪かったのでのココで切ります。本文短めですみませんです。




