008中二魔道機械戦士プリティプリベル第四期10話『天地万来!ついに明かされる赤ら顔おっさんの謎!』
「どうしたの糞虫? まるで『天地万来!ついに明かされる赤ら顔おっさんの謎!』に登場するキャラみたいな顔をして」
「ネタ振りが斬新すぎんだろ!」
赤ら顔っさんネタ振りが何か聞き覚えがるなこれ。
「豊穣昨日プリティプリベルの事?」
あれか円盤特典のビニール人形!
確か最大の謎とか。
屏風の言葉にほっと気付く。
懐かしいネタだな。
「ゲロそうよ! あれある意味名作だったわね!」
屏風が微妙な顔をしているが、謎が明かされたんならいい事だろ。
「そうか、良かったなついにあのおっさんの謎が明かされたのか」
「何を言ってるの糞虫?」
はあ? お前こそ何言ってんだ?
謎が明かされたんだろタイトルにあるように。
「分かってないわね。これは昨日の中二魔道機械戦士プリティプリベル第四期10話『天地万来!ついに明かされる赤ら顔おっさんの謎!』はまずある学校に新しい男性教師が赴任してくるの! その教師が自己紹介で社会の窓を全開にして語り出す所から始まるの!」
「ただの変態教師じゃないかよ! 赤ら顔おっさんどこにいった!」
「甘いわね糞虫! その開かれた社会の窓は常に教師とカットインしているんだから! 下の窓の口と上の口のダブルボイスね! そして開かれた窓から光が放たれるの!」
「変態の上に超能力者かよ! か窓の口ってなんだよ! どーなってんだよ!」
「そして、クラスの男子生徒が一斉に社会の窓を開け放って自己紹介するの! 全員開かれた社会の窓がカットインしてるんだから!」
「病んでるどころか! 重病じゃねーかよ! 頭腐ってんのか! 制作会社!」
「そうして世界の人々は自然と社会の窓を開け放ち、下の窓の口と上の口でしゃべるようになるのよ!」
「また、ウイルスネタかよ! 今度は何か社会の窓ウイルスか!」
「なにいってるの? 今回はノーウイルスよ」
「はぁ? じゃあ何で皆社会の窓開けてんだよ!」
「さあ? そして何事もなく教師の一日が終わりアニメは終了!」
「説明不足ってレベルじゃねーぞ! 結局赤が顔おっさんの謎はどこ行った!」
「赤ら顔のおっさんはラストに円盤特典のビニール人形のドアップしか登場していないわね! タイトル詐欺とはまさにこのことよね!」
「なんだよそれ! 視聴者なめてんのか! 主人公たけしどこに行った!」
「たけしは次回予告でトレードマークの青いツナギで、公園のベンチに座って登場よ! 社会の窓を開け「やら……」といって予告は終了よ! 何故かその日だけ内科のスポンサーテロップがついたのが印象的ね!」
「過信犯じゃねーか! 元ネタのいい男登場させさせまえ!」
「そんなことをしたらたけしが薔薇族になっちゃうじゃない! 彼の性癖は永世中立よ!
たけしを味噌で汚さないで!」
そんな俺たちに木下が口をはさむ。
正直助かったぜ。
ひさしぶりのプリティプリベルネタは少しうばかりきつい。
「ネット……では……凄く……炎上……し……て……いま……すが……注目を……集め……て……人気……が……上がって……い……ます」
『まじで凄いアニメだぜ! お前も毎週見てみろよ。何をやらかすのかが見ものだぜ!』
「今の世の中腐ってやがる……」