004中二魔道機械戦士プリティプリベル第一期13話『殊勝なツナギ』
「何を言っているの? 私ほど殊勝な心と、その体現者、中二魔道機械戦士プリティプリベルであるたけしに通じている者はいないわ!」
「あいつのどこに殊勝な心がるんだよ!」
「それは、テレビアニメ中二魔道機械戦士プリティプリベル第一期13話『殊勝なツナギ』を見ればわかるわ!」
「余計わからねーよ! 内容を言え内容を!」
「内容はたけしが掘り当てた埋蔵ツナギが日本の財政破綻を救う話よ! ツナギが繋いだ縁が巡り巡って大きな物として戻ってくるファン必見の話よ!」
「なんだよ埋蔵ツナギって!」
「埋蔵ツナギは埋蔵ツナギよ! 埋蔵金のツナギバージョンね!」
「その世界観大丈夫なのか! わざわざツナギを埋めるんだよ!」
「それ一人のツナギ愛好家がアメリカ製の特注ツナギを、戦火に巻き込まれなように埋めたのがたけしが掘り当てた埋蔵ツナギ。時は戦時中アメリカ製の物品を持っていると非国民扱いされた、悲しい時代の出来事よ!」
「余計わからなくなったじゃねーか! ツナラーはどこから出てきた!」
「ツナラーはツナギラブの略よ。今はツナラーの国際団体があるんだから、たかしと青いツナギのいい男のおかげね!」
「結局あの人につなげるんのかよ! 聞いて損したわ!」
「まぁこれはテレビシリーズを見ないと分からないわね」
くっ何故か気になっている俺がいるのが妙に悔しい。
「ああ、あの話ね。ツナギ一着500億ドルで売れて日本経済が持ち直したって話でしょ」
「よく知ってるじゃない! 雌ブタ二号!」
「オイ待て! なんでそんな破格の値がツナギなんぞについているんだ!」
1ドル100円と考えて5兆円だぞ、5兆、あのツナギが値段が高騰ってレベルじゃねーぞ!
「作中の説明だと、たかしが掘り当てたツナギは誰の手に触れられず暗所に置かれて50年たつと繊維がレアメタル並に貴重なものに変わるんだって。ツナギの販売元が潰れて製造法が分からなくて値段が高騰してるとかなんとか」
「それ……し……て……ます……劇中……810着……のツナギ……を……掘り……あて……たとか」
「正直すげぇ! 普通に国キャッシュ買えるじゃん! そしてやっぱりあの人のこと意識してるじゃなねーか!」
『俺の毒舌幼なじみの心の声が甘々の件について』ー0002変わりゆく日常より抜粋