002劇場版
糞虫発言の真実は本編にて明かされれています。
「お前が好きな、中二魔道機械戦士プリティプリベルよりましだ!」
「ゲロ言うじゃない! じゃあその汚物作品を見てやろうじゃない!」
「分かった。汚すなよ」
木下からDVDを受け取り豊穣へ渡す。
代わりに鞄をまさぐり豊穣が差し出してきたのは。
「ちなみにこれはなんだよ?」
「中二魔道機械戦士プリティプリベルに決まってるじゃない!」
持ち歩いてるのかよ……。
そしてあの話マジだったのか。
完全に豊穣の作り話だと思っていたが、豊穣の差し出した青いツナギに見える、主人公らしき男のプリントされたDVDを見て、ある事に気づく。
「これって劇場版って書いてあるけど……」
「当たり前じゃない! 劇場版第二作目よ!」
「二作目ってどんだけ今のアニメ業界病んでんだよ!」
「これは主人公たけしが、中二魔道機械戦士プリティプリベルと名乗るまでのストーリー。言うなれば中二魔道機械戦士プリティプリベルゼロね」
「これは見て大丈夫なアニメなのか?」ふと過る疑問が口から出る。
「当たり前よ! 糞虫!」
「この……作品……知って……ます……世紀……の駄作……の……最高傑作……と……言わ……れてい……ます」
「あら、よく知ってるわね雌ブタ一号」
「豊穣黙っとけ、木下それは褒め言葉なのか?」否定と肯定がごっちゃごっちゃだけど。
「評価は……両極端……ハマ……る……人は……とことん……ハマ……る……そうで……す」
これが? ひと昔前、ネットで騒がれたツナギの男みたいな奴が主人公なのに?
「いいから見なさい命令よ! 糞虫!」
「お前はなんでキレてんだよ……分かった分かったから」
何故かキレ気味の豊穣をなだめ、恐る恐るDVDを受け取る。
こいつは内容が予測できん。
そもそも、中二魔道機械戦士プリティプリベルと言われて、何を想像すれば正解なのかさっぱりわからん。
「ちなみに、主人公たけしは元自動車修理工よ。それがパッケージの姿ね!」
「絶対あの人の影響受けてるじゃねーか!」
「何言ってるのよ! たけしは少年よ! ベンチに座るいい男じゃないわ!」
「やっぱり影響受けてんじゃねーか!」
「何を言ってるのかしら……青いツナギなんて珍しくないじゃない!」
「まぁ……そうなのかもしれないが」
納得しかけたが。
「たけしの男子便所での変身シーンは必見よ!」
「納得しかけた俺が馬鹿だったよ!」
『俺の毒舌幼なじみの心の声が甘々の件について』ー0001俺の日常より抜粋
劇場版第一作は推理物
第二作は過去編だがただのタイトル詐欺
次から本番ネタ
初期は切れ味が悪目