プロローグ
これから、できる時に投稿はしていきたいと思います、不定期ですが生暖かい目で見てやってください♪
あまりにも唐突な終わり方だった。
いつものように登校しいつものように部活をしてそしていつもの帰路についていた。今までとなんら変わらないいつもの道だ。なのに────殺された。
俺はいつものように生活を送っていたそれだけなのに殺された。あまりにも唐突な人生の終わりだ。俺は何もしていない、なのになんで殺されなきゃいけないんだ……そんなことを考えながら俺[山口秋久]は命を落とした。
すごく不思議な感じがする……なんて言っいいいかわからないが、なんかこうフワフワしてる。そんな不思議な感覚に襲われながら目が覚める。
何も無い、何も無い真っ白な空間がどこまでも続いている。
「どこだここ?」
そんな俺の独り言に反応するかのように返事が返ってきた。
「ここは、死後の世界です。」
透き通るような綺麗な声がする方を向くと……美少女だ……美少女が立っている。綺麗な金髪を腰まで伸ばし身長は160前後ぐらいの胸はまぁそこそこある美少女だ。
「えっと……死後の世界?」
「はい、あなたは下校中に通り魔に刺されて死んだのです。」
まて、待ってくれ俺が死んだ?そんなわけあるか……そういや淳はどうなった?
「あの、淳は淳はどうなったんですか!?」
「三山淳さんも通り魔に刺されましたが一命を取り留めたようです。」
淳は生きているのか、良かった……。
淳が生きている事を知った俺は何故だか安堵していた。
「あの、俺が死んだって事は理解できました……。俺ってこれからどうなるんでしょうか?」
死んだのなら仕方ない何故かそう思う自分がいることに軽く恐怖を覚えながら疑問に思ったことを口にした。
「山口秋久さん、1つ質問をよろしいですか?」
「質問……ですか?」
「はい、もしもう1度人生をやり直せるとしたらあなたはどうしますか?」
は?この人何を言ってるんだ?人生をやり直せる?それは、もし本当に人生をやり直せるなら、出来るならやり直したい。
「ほ、本当にやり直せるならやり直したい…です。」
「わかりました。」
美少女は優しく微笑むと、俺に向かって手をかざす。
「汝、山口秋久に新たな魂の器を授ける。」
そのセリフがなにかのトリガーだったかのように俺の足元に魔法陣だろうか?幾何学的な模様が浮かび上がる。
「え?え?ちょ、ちょっと!」
「はい、何でしょうか?」
……何でしょうかじゃねぇだろ。
「いや、いきなり魂の器を授けるって言われてもなんの説明もないんじゃ、めっちゃ心配なんですけど……。」
「確かにそうですね。」
この人本当に何も説明しないまま話を進めるつもりだったんだろうか?
「えっと、詳しくどんな感じで人生をやり直せるのか聞きたいんですが……。」
「あなたの魂を新たな器……つまり体ですね、その新たな体に前世の記憶を持ったままの魂を吹き込みます。」
そんな説明にある小説で見たことのある単語が思い浮かぶ……『転生』
「それって転生ってことですか?」
「そうとも言うかも知れませんね。」
「って事は元の世界ではなく異世界に転生するんですか?」
「そうですね、あなたの暮らしていた世界とは違う世界になります。」
やっぱりか……そうなってくると魔物とかいたりするんだろうか……聞きたいことが山ほど増えていく。
「あの、異世界ってやっぱり魔物がいたりとか、魔法が使えたりするんですかね?」
「確かに魔物もいたりしますが、人間に害を出すような魔物ではありませんね。どちらかというと山賊だったりそういったゴロツキの方が多かったりします、あもちろん魔法もありますよ」
魔法あり、魔物ありの異世界ってことか………………ヤベェめっちゃ楽しみなんだけど!
「説明ありがとうございます、最後に1ついいですか?」
「何でしょうか?」
「あなたの、名前を教えてくれませんか?」
「……ナンパですか?」
「そそ、そういったんじゃなくて普通に名前が知りたいんですよ!」
「ふふ、わかってますよ。ちょっとからかってみただけです。」
彼女は悪戯っぽい笑顔を見せながら名前を教えてくれた。
「イーリアです。」
か、かわえぇぇ何この娘メッチャ可愛いんですけど!
「イ、イーリアさんですねわかりました。」
ヤベェメッチャ顔が熱い絶対真っ赤になってる。
「じゃあ、そろそろ準備はいいですか?」
彼女の質問に俺戸惑いながらもは大きな声でこう言った。
「は、はい!大丈夫です!」
その返事を聞いたイーリアさんは咳払いをして言葉を紡ぐ。
「汝、山口秋久の魂に新たな器を授ける。」
再び俺の足元に魔法陣が浮かび上がり俺の意識は希薄なものに変わっていく。
「あなたの人生がいいものであることを願っていますよ。」
その言葉を聞いた瞬間俺の意識は深い闇の中に落ちていった。
※セリフの間に改行を入れて見ました。ちょっとは読みやすくなったかと思います。12/6