~ 裏野ハイツ の 住人達 ~
夜が明けて …
自転車で 通り掛かった 新聞配達員が
口から泡を吹き 白目を向いて
左手は 衣類の上から 心臓の辺りをギュッと握り
右手は 助けを求めるように 伸ばし …
ピクッピクッと 小刻みに痙攣し 倒れている男を発見した …
「うっ うわぁあぁ ~!! 大変だ!!警察 !警察 ! 」
新聞配達員は 直ぐに警察に通報をした …
警察に電話を掛けた 新聞配達員は 倒れている男に 声を掛けた …
「あっ あのっ … もしもぉーし!いっ生きてますか?」
新聞配達員 は 男を見つめた …
奇妙な事に 倒れている その男は …
まるで 雷にでも撃たれたかのように
全身の筋肉は 不気味に痙攣していた …
衣類の彼方此方には 穴が開き …
穴の周りは 焼け焦げたように 真っ黒く不規則に 千切れていた …
新聞配達員の 声にも 反応せず …
ただ ピクッピクッ ピクピクっと 躰が痙攣してるだけだった …
「躰の中 … 虫でも 這い廻っているみたいだな … 」
真っ青な顔をして 新聞配達員は そう呟いた …
救急車が到着し 病院に 運ばれた 男は …
何とか 一命を 取り止めたが …
意識が戻ると 男は 病院で …
「赤い煙 !ヒィッ~!! ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!! ギャアア~!!」
と 真夜中に 突然 奇声を発し暴れたり …
ブツブツ と 一人で 壁に向かい話しをするなど …
奇行を繰り返し 精神科病院に 転院する事が決まった …
卵形 の 石 とは …
神 の 座 る 石 だ と 言 う …
だとすると …
裏野ハイツ に住む 住人達は …
神 に 選ばれた 者達なのかも 知れない …
裏野ハイツ の 住人達 に 決して 害をなしてはならない …
神の祟りが 起きるのだから …
南無阿弥陀仏 … 南無阿弥陀仏 …




