~ フラッシュ バック ~
意識が戻ると …
何処かの病院の ベッドの上だった …
何処かの病院 と 思っていたが
見覚えのある看護師 が 目に映った …
「瀬川 医師 ? 意識が戻ったのですね!」
見覚えのある 看護師 は 直ぐに ナースコールを鳴らした
程なく 同僚の 高城医師 が駆けつけ
「瀬川 医師 … 良かった ~ 此で 一安心です!」
ニコリ と 微笑んだ …
「あの … 高城 医師 … 私は どうしたのでしょうか ? いえ 記憶の混濁でも 喪失でもありません … 怪我の状態を お聞きしたいのです … 」
高城医師 は ふっ と 微笑み
「では 説明致します … 額から 前頭部にかけて 調度 鼻筋の延長線上になります …ここが裂傷し 陥没していました … 頭蓋骨の陥没部に血腫があった為 緊急手術を行い血腫を取り除いています … 完治迄は 3ヶ月 と言う診断を下しました … 」
高城医師 は そう告げた …
「解りました … 有り難う御座います … 其で … あの … 犯人は 逮捕されたのでしょうか?」
と こずえ は 聞いた
高城医師 は 俯き 首を左右に振った …
「そうですか … 」
こずえ も 俯いた …
コ ン ッ! コンッ コンッ !
病室のドアが ノックされ
「日の出署の者ですが … 」
と 警察手帳を見せながら
スーツ姿 の 二人の男が 頭を下げた …
「其では 瀬川 医師 失礼します また 後程… 」
高城医師 と 看護師は スーツ姿の男 二人に会釈をし 病室を後にした …
「日の出署の 平です … スイマセン 押し掛けてしまいまして … あの 目覚めたばかりなのに 恐縮ですが … 瀬川さん 事件解決の為 ご協力頂けませんか … 」
と 平 は 申し訳 無さそうに 聞いた …
「えぇ 私の知る限りの事を 全て お話ししますので 犯人を捕まえて下さい!」
と こずえ は 強く願いを込めて そう 応えた …
「はいっ !」
と 二人 の スーツ姿の 刑事は ピンッ と背筋を伸ばした …
犯人 の 凡その 身長 ・体格 ・ 服装 ・ 凶器 …
エレベーター を降りてからの行動を 事細かく 二人の刑事に説明した …
「有り難う御座います ! 犯人は必ず見つけ出しますので !」
と 刑事達は 頭を下げ 病室を後にした …
二人の刑事 が 去った後 …
事件の事を 思い出したからなのか
こずえ の 躰に 堪えきれない 恐怖が甦った …
全身が ガタガタと 震え出し …
息は苦しくなり …
心臓が バクバクと 波打つ …
フラッシュバック と 言う その症状を 沈める為
こずえ は 感情に身を任せ
布団を被り 声を上げて 泣いた …




