~ 甦 る 恐怖 ~
翌朝 …
目覚めて シャワーを浴び 身支度を済ませると …
こずえ は ホテルを 後にし タクシーで警察署へと向かった …
警察署 に 向かう迄 …
タクシーの窓に 流れる街の景色を 見つめていた …
昭和モダン と 言うべきか…
小さな商店街が並び ビルやマンション等 背の高い建物も 少ない 此の街の 景色を…
何故か 懐かしく 感じていた …
警察署に着くと 受付で事情を話し
担当の警察官に DVD を 見て貰うと 直ぐに対応して貰える事となった
「只 相手が解らないので マンション 近辺の巡回の強化 から 始めましょう! 」
と 話してくれた …
DVD と 梱包袋は 念のため指紋を調べてくれると 言ったので 預けた …
警察官の優しい対応に 少しホッとして
こずえ は 警察署を後にした …
「久々の連休 … 此のまま 旅行にでも 出掛けちゃおう … 気持ちを切り変えなきゃ!」
と こずえ は タクシーを呼び 昨夜の駅へと向かった …
再び タクシーの窓に流れる景色を見つめ …
「此の街 … なんか良いな … 」
と そう呟いていた …
再び 駅に戻った こずえ は …
行く先等 決めず 電車に乗り込んだ
気の向くままに 旅を楽しむ為に …
3日の休日等 あっと言う間に過ぎて行き
こずえ の 住む マンションの建つ 楓町駅へと 戻った …
警察署で 旅行に出る事を話すと …
「では 戻りましたら 交番の方に寄って頂けますか? 此方から連絡しておきますので … 」
と そう言われていた …
こずえ は 警察署で言われた通りに 交番に向かい 街に戻った事を伝えた …
マンションの管理会社の担当者と 電話で話し
こずえ の 部屋の マンションの鍵は変えて貰っていたので
管理会社に寄り 新しい鍵を受け取り 自宅マンションへと 帰宅した …
新しい 鍵を使いドアを開け …
室内に 恐る恐る 入り…
部屋を 全て見 回る …
バスルームに …
クローゼットも全て開け …
ソファーの下や ベッドの下も
恐る恐る 覗く …
其から バルコニーも …
誰の気配も 感じはしない …
こずえ は サッと小走りで
玄関に行き ドアの鍵を閉め ドアチェーンを掛けた …
少し 安心して …
洗濯機を回し始めた …
翌日となり …
大学病院へ行き 何時ものように 医師として働く …
そうして 2週間 が 何事も無く 過ぎて行った …
忙しさの中で DVDの事も 忘れかけていた…
その日 …
急患があり 帰りが すっかり 遅くなってしまった こずえ は
大学病院から タクシー で帰宅した …
タクシーを降りて マンションの 入り口へと向かう
マンション の ホールにある 郵便受けを覗くと 切手の無い 手紙が 入っていた …
2週間前の恐怖が甦り 手先が震える …
こずえ は 手紙を ギュッと握り潰し
慌てて エレベーターに飛び乗った …
バクバク と 波打つ 鼓動 …
エレベーター が こずえ の 住む 11階で止まり ドアが 開いた …
エレベーターを降り 足早に 自宅へと向かった …
すると …
こずえ の 部屋の方から 見慣れぬ 男が 此方に向かい 歩いて来た …
身震いがする程 の 異様な雰囲気の男は …
パーカーのフードを 深々と被り
迷彩柄のパンツを履いて …
口元は マスクで 覆われていた …
こずえ の 1日は …
朝は早く出掛け 帰宅は遅い…
異様な雰囲気ではあるが…
同じ階の住人だろうと思い 会釈をした …
男 の 目尻が 気味悪く下がり …
「こんばんはぁ~ せんせい ~」
と 気持ち悪い声を出し
後ろに回していた 右手を振り上げた …
振り上げた手には 警棒のようなものが握られていた
男 は 其を 思いきり こずえ の 頭に降り下ろした
「嫌-ーー! 助けて-!!」
こずえ の 悲鳴が フロアーに 響いた …
ゴ ン ッ !!
大きな音と共に
全身の力が抜け 落ちた …
額に生温かさを 感じながら
こずえ は 意識を失った …




