高校ヤンキー列伝 激闘編 一話
毎日喧嘩に明け暮れる不良高校生
ヤンキーと呼ばれた私たち
楽しくも壮絶な青春でした
高校一年の時でした
私
高校三年の先輩
特に
応援団の先輩諸兄に
大変かわいがられておりました
私自身
かなりやんちゃ
でしたので
三年の先輩に
かわいがられたから
と言って
それをバックに
威張ったりしたつもりは
全くありませんでしたが
二年生の
一部の
ヤンキー
と呼ばれている
先輩達には
虎の威を借る狐
と 感じられていたようでして
大変
うっとおしがられていたようです
二年になった初日
つまり
春休み明けの
始業式ですが
ちなみに
その日
皆にとっては
始業式ですが
私にとっては
長い長い
無期停学明けの
登校初日
だったんです
無期停学も無事終わり
勇んで
登校した私
そんな私の耳にも
不穏な情報は
入ってきておりました
すなわちそれは
私の無茶苦茶ぶりに
鬱憤と怒りを爆発させた
新三年生
つまり
以前の二年生達が
旧三年生がいなくなった事で
バックのいなくなった
ケンタ君を
皆で軽く注意しよう
皆で優しく諌めよう
皆でお話し合いをしてみよう
などと
よからぬ陰謀を企んでいる
と言う
かなり信憑性の高い
噂でした
しかし
そのような事は
全く気にせず
相棒の
木刀君と
意気揚々と
登校した私
私の相棒の
木刀君
とっても
暴れん坊でしたから
怖いものなし
3~4人の相手なら
返り討ち
という自信
ございました
あっ
ひとつ 付け加えて
おきますと
私
下半身にも
相棒の木刀君
持っておりまして
こちらも
やはり
なかなかの暴れん坊
しかも
如意棒
でございまして
やはり3~4人なら
いつでも来い
という状況で
常に待機しておりまして
こちらに関しましては
今もまだ健在
スタンバって
おりますので
よろしくお願いいたします
さて
無事始業式も
クラス編成も
終わりまして
教室の一番後ろの席にて
友達と談笑
しておりましたら
やってまいりました
新三年生の一人
いわゆる
パシリですね
お~い
ケンタおるか?
俺がケンタや
ここにおるがな
どこに目つけてんねん
このハンサムボーイが目に入らんのかい
ボケ カス ハナクソ
ちょっと付き合ってくれや
おいケンタ
ヤバいで
俺らも一緒に行こか?
仲間呼んでこよか?
みんな呼んで
2年全員で
行ったろやんけ
よっしゃ
ケンカやケンカや
一気に三年潰したれ
待て待て
俺の客やんけ
みんな揃って行く必要あるかい
あんまり大事にしてもうたら
俺 次は退学やからヤバいねん
どうせ あいつら
まとまりないから
ええとこ4~5人くらいや
木刀君と二人で充分じゃい
ちょっくら退治して来るわ
お~い
パシリの兄ちゃん
今行ったんで
アホ カス ヘタレ
と そんな具合で
片手に木刀君
ぶら下げまして
パシリの兄ちゃんに
同行いたしたわけです
もちろん
この時
股関の如意棒君は
大変 おとなしかった
と 記憶いたしております
やはり
TPOというものも
ございますので
今回
こちらの相棒は
出番
ございません
こちらは
もっと
色気ある
お誘いの際に
思う存分
暴れていただく
という事で
今回の相棒は
手にぶら下げた
木刀君だけですね
おう
ここや
入れや
連れていかれました場所
旧2年生が
溜まり場にしておりました とある運動部の部室
また
むさ苦しいとこに
連れてこよったな
もうちょい
色気あるとこ選ばんかい
このハナクソ
ええから
入らんかい
と いう事で
お邪魔いたしまして
驚きました
なんと
割りと広い部室の中に
総勢 15名ほど
手に手に
木刀 鉄パイプ 傘
などで武装して
今や遅しと
私の到着を
心待ちにいたしておられる御様子
あれま
なんてたくさんのお方々・・・
俺って
そんなに嫌われ者やったんやね~
ビックリしたわ~
いやはや
こりゃ
まいったな
退治するどころか
退治されるやろな・・・
(驚きと諦めの入った私の心の声)
ケンタ
お前一人か?
仲間ぞろぞろ連れてきたんと違うやろな
やかましいわい
お前みたいな
ヘタレと違うんじゃ
背後霊まで
数えんなや ボケ
むさ苦しい野面
並べやがって
俺一人に
この人数かい
よっぽど俺が怖いんやな~
このヘタレども
(この期に及んで
まだ強がる
口の減らない私)
やったるわい
10人は道連れじゃい
ぶっ殺したら~
オリャー
木刀君を振りかざして突っ込んでいく私
確かに
正面の数人は
しっかり手応えもあり
返り血も
浴びましたので
退治した
と 思いますが
後ろから
頭頂部への
鉄パイプでの
一撃を食らい
若干
クラっといたしまして
後は
周り中からの
いろんな
硬い硬い物での
攻撃で
敢えなく
撃沈させられた
私です
ちなみに
この時の
頭頂部へのきつい一撃
今だに
私の頭頂部に
鉄パイプ型の
凹み
という痛ましい痕
残しております
さて
血だらけで
起き上がりました時には
すでに誰もおらず
ガランとした部室
あのガキども
顔は覚えたからな
一人ずつ
的にかけたる
楽しみにしとけよ
などと
ほざきつつ
ダメージの点検
いたしてみますと
あちこち傷だらけ
あちこち血だらけ
口の中もズタズタで
傷だらけ
口の中は
鉄サビのような血の味でいっぱい
頭は痛みで
ガンガン鳴っております
頭から流れる
血のせいか
視界は真っ赤
しかし
何より
腹立たしいのは
一張羅の
特注学ランと
ボンタン
(ダボダボのズボンですね)
ボロボロ・・・
血でベタベタ・・・
あのガキども~
死んでも許さんからな
何しろ
ケガは
自然治癒
いたしますが
破れた学ラン
綻びたボンタンは
自然には
直りません
お金 かかります
怒り心頭の私
とにかく
顔を洗って
血を拭い
ヨタヨタと
教室に戻りますと
仲間が心配して
集まっております
おいケンタ
えらいやられたやんか
大丈夫か?
アホンダラめ
15人以上おったわい
絶対やり返したる
みんな集めて
乗り込んだろか?
あかんあかん
即 退学になるわ
まずケガ治してからや
治ったら
一人ずつ
下校途中で狙ったんねん
ケンタ
今日はもう帰って寝た方がええで
頭 切ってるやん
えらい血出てんで
大丈夫か?
頭はな
ちょっと切っただけでも
ようけ血出んねん
どうって事あるかい
平気や
けどな
こんなんで家帰ったら
お袋が大騒ぎしよるからな~
お~い
トシ坊
お前の部屋
離れやったよな?
親父とお袋
仕事でほとんどおらんやん
しばらく泊めてくれ
いいよ
いくらでも
泊めたるよ~
よっしゃ
助かるわ
帰りに薬とか買って帰るわ
うん
一緒に帰ろ
ケンちゃん
けどえらいやられたな
腹とか減ってへん?
腹か
確かに
減ったな
何か食って帰るか
うん
あのな
家の近くにな
めっちゃうまいラーメン屋できてん
ニンニクとな
ニラがたっぷりやねんで
え~な
ニンニクでスタミナつけて
早よ回復せんとな
うん
俺 おごったるから
行こう
ありがとうな
それでこそ
親友やな
調子のいい事をいいながら
トシ坊と二人
ラーメン屋に行ったわけなんですが
当たり前と言えば
当たり前
当然と言えば
当然なんですが
ズタズタに切れた
口に
熱い熱い
ニンニクラーメンが
しみるのしみないの
痛みで
地獄を味わった
私です
実際に
殴られ蹴られした
最中より
数倍の痛み
鉄パイプ
頭に食らった時より
何倍もの痛み
思わず
向かい側で
嬉しそうに
ラーメンをすする
トシ坊に
こんなん食わせやがって~
この ボケ カス
と 顔面にパンチ
浴びせてしまった
私でした
その後
顔は
倍くらいに
腫れ
高熱まで出まして
トシ坊のベッドで
一週間ほど
寝込んだ私ですが
後々
トシ坊君
ケンちゃん
死ぬかと思った
と述懐しておりました
さて
この続きは
高校ヤンキー列伝
激闘編二話にて
書かせていただくと
いたしまして
今回は
私の
青春の1ページ
淡く
甘酸っぱくも
ほろ苦い
楽しい
思い出でした
高校ヤンキー列伝
激闘編 二話に続きます




