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やめて下さい、死んでしまいます!  作者: 雲雀 蓮
幼少期(幼児~中学生)
13/40

駆け足で進んでいきました





そこからの時間は、とても速かったように感じた。

一日がすぐに過ぎていき、私は無事中学生になった。



危惧していたことは起こらなかった。

まぁ、そもそも義務教育に留年なんてものはあんまりない。

それを知っている大人だった人たちは穏やかな目をしていたのだろう。

今思うと不勉強だった。恥ずかしい。




公立の中学だったため、知り合いも多い。

だから逆に変に気を使われそうだと最初は思っていた。

でもそんなことはなかった。

ほとんどが私のことを知らず、「誰だ、こいつ」と言わんばかりの顔をする。


子供の記憶力ってこの程度なんだ。

そんな風に考えてみたが、そうでもないらしい。

単純に私の友好関係が狭いだけ・・・自分で言っていて悲しい。



まぁ、やはりというか彼らも同じ学校だ。

クラスは見事に離れたけれど。瑠佳くん以外。



「納得いかない!!」

「もー。静かにしててよ」

「いつまでもしつこいぞ、鎌田」

「お前らばっかり天音とー!!」

「・・・えぇー・・・」



一年分の平穏が約束された。

毎日の勉強は今までの倍くらいは大変だと感じるほどだけど。


納得いかないこともある。

例えば、「これは後で詳しくやるからー」って流すのとか。

「各自でやっとくようにー」って言ってほぼ触れなかったものがテストに出た。

教育ってこんなでいいのか。

というか、いろいろ面倒なことが多すぎる。

行事はどうでもいいから、もっと削減してよ。

ぼっちのために!




・・・・でも頑張るって決めたからには、しっかりしないと。

これ以上誰かの救いの手は求める気になれないから。



真実は虚実という泥にまみれてしまって、普通に見ることは叶わない。



大人になるまでには必ず。

自身の力で真実を見抜ける力を手に入れなくては。



そんな感じの日々だった。

先生の話を真面目に聞いて、勉強して。



気づいたら外に出られるようになっていた。

中学行く前に買ったスニーカーの裏がすり減ってきた。

たまに紐を結ぼうとして出来ないっていう日もある。

そんな日は大体颯人がニコって笑って結んでくれる。

これも恥ずかしい。こっちが年上で姉なのに、と。





まだ黒闇は怖いけれど、少しだけ慣れた。



だって毎日学校に通うとなれば、「仕方がない」。

そう咀嚼できるほどの時間は過ぎた。

いまだに両親は心配してくれるし、向日葵ちゃんも俊哉くんも同じだ。


瑠佳くんも相変わらず、私のことを好きだと言ってくれる。






でも優しさに甘えてはいけない。偽りかもしれないから。

あるいは優越感に浸るためかもしれないから。








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